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    ヤンデレ

    ni0407

    MAIKINGヤンデレ乙に監禁されるさとる先生の話の導入部。
    書きかけです。そのうち卑猥なことになるかもしれない。
    さとる先生①




    『さとる先生』はきれいな人だった。
     白い髪は僕のまわりのだれとも違っていて、長い手足は見とれてしまうくらいにすらりと伸びていた。
     いつもサングラスをかけているからよく見えなかったけれど、一度だけ見せてくれた目はどこまでも広がる空みたいに蒼く澄んでいたっけ。
    「キレイです」って伝えたら「みんなには内緒だよ」だなんて言って、先生は人差し指を口に押し当ててみせた。その顔を僕は今でも覚えている。
     いいや、『覚えている』とは違う。忘れられるはずなどない。
     だって、あれが僕の初恋だ。
     さとる先生は高校生で、あの頃はバイトで僕の家庭教師の先生をしてくれていた。
     そうは言っても別に勉強を見てくれるわけじゃなくて、時間いっぱいベッドでごろごろしたり、一緒に本を読んだり、話をしたりするだけだ。ただお母さんが部屋に来る時だけはふたりして体裁を取り繕って勉強しているふりをした。そういう時、僕は罪悪感で胸がちくちくとしたけれど、さとる先生は気にもしていないようだった。
     先生なのにそれでいいの? と一度だけ聞いたことがあるけれど、先生は「憂太が成績を落とさなければいいでしょ」 2290

    のくたの諸々倉庫

    DONEヤンデレ先生の可能性を考える/鍾タル

    タルがモブとの恋愛を仄めかします。捏造など諸々許せる方のみどうぞ。
    窓の外の俺を認めるなり、深海の瞳が見開かれる。寒いから入れてくれ、とジェスチャーで伝えれば慌てたようにドアが開いて、記憶の中と寸分違わぬ青年が現れた。
    「鍾離先生!? 久しぶりだね……!」
    「……ああ、久しいな。ここ50年ほど、会っていなかったか」
    「はは、当たり前だけどあの頃と同じ姿なの先生だけだよ。いや俺も、もしかして変わってない?」
     そうだな、と頷きながらも招き入れられた家の中は、雪国らしく大きな暖炉があって──その上に置かれていた写真立てには、愛らしい女性の笑顔がある。ただ少し、色褪せが始まっているだろうか。
    「まさかスネージナヤまで来てくれるとは思わなかったよ、嬉しいなあ」
     言いながら差し出されたココアを飲みながら、見つめた彼の目はほんの少し赤い。うっすらと浮かぶ寝不足の証も僅かな鼻声も、理由を知っているからこそ問うことはしなかった。
    「……ねえ、先生。俺ほんと、どうしちゃったんだろうね」
     スネージナヤには不老不死の男がいる、という噂話をたどり、彼を訪ねてここまで来たが。うつむく彼の言葉は重く、俺は静かに目を伏せた。
    「……お前は人外に好かれやすいのかもしれないな」
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