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    ラヴ

    melrose_E

    PASTうちよそ話。エオルゼア内でお世話になっている相方さんへの御年賀として書いたお話。御年賀なので年明けのお話。
    メル:お酒の席は楽しいと思うけれど自分は飲めない。
    ルカ:飲めないわけではないけれど楽しく飲める量を把握してる。
    ネンザ:ヴィエラ(ラヴァ・ヴィエラ)♀FCのメンバー。実質ボス。お酒は美味しく楽しく。
    ルイ:ヴィエラ(ヴィナ・ヴィエラ)♂メルの義弟。メルの世話ばかりで殆どお酒を飲でいない。
    Hope this year brings you happiness.「はあ……」
     思わずこぼれたため息は、自分で思ったよりも大きくて。慌てて周囲を見渡したが、誰も気に留めた様子はなく、ほっとした。
     今日は今年最後の日。カンパニーのみんなで集まって楽しく過ごそうという話になったので、折角だし、まだ駆け出しの冒険者である弟分のルイも誘ってカンパニーハウスに集まったのだけれど。実はちょっと面白くない。
     カンパニーのみんなのことは好きだし、こうして集まるのは楽しい。普段一緒に過ごすことが滅多にないメンバーも集まっているし、嬉しい。
    みんな楽しそうにしているし、色々揉めるカンパニーもあるというのに、このカンパニーはとても良い雰囲気で過ごしやすくて。ありがたいことだと思っている。知り合いには「いいカンパニーに入れて良かったね」と言われるくらい。本当に良いところなのだ。
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    Ikaryaku_BAL

    TRAININGラヴィさんの過去編補完
    前編です続くかはわからない
    ラヴィさんのお姉さんの名前がレッカさん
    前は違う名前を言っていたかもしれませんが今日からレッカさんです。
    或る女レッカは村で一番頭がよかった。
    村のどの子よりも早く文字を覚えて、五つになる頃には家にある子ども向けの本に飽き、父の読む新聞を覗き見ていた。聡明で利発。レッカを褒める大人たちは口を揃えてそう言った。

    レッカは村で一番友達が多かった。
    早熟なレッカが新聞で知った遠くの出来事を話せば、子どもたちは物知りな少女に尊敬の眼差しを向けた。頭の回転が早く、子どもたちのどんな問題も解決してしまう少女を、みんなが慕っていた。他の子より少しだけ体が弱かったものの、レッカの周りにはいつも人が集まっていた。

    レッカには妹がいた。
    妹はレッカと違って平凡な子どもだった。読み書きはもちろん勉強中だし、引っ込み思案な性格で人見知りもした。けれど、レッカは妹が一番大好きだった。妹が熱を出したとき、村のみんながレッカと遊びたがっても、レッカはつきっきりで妹を看病した。体の弱い自分に熱がうつるかもしれないと知っていても、弱った妹を支えたい一心でそばに居続けた。
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