Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    リュウ

    そいそい

    DONE初夏のリュウシマ。
    シマカゼくんが女装しているので注意。
    フォロワーさんがこのSSに合わせて、シマカゼくんを描いてくださいました🙏本当にありがとうございます🙏
    ひまわりの君「それで、その格好はどういうことなんだ?」
    黄色のワンピースに、ロングヘアのウィッグ。その上に大きな麦わら帽子を僕は被っていた。そんな僕の姿をリュウジさんは渋い顔で見つめてくる。
    「えーっと、これは…」
    リュウジさんは喜んでくれるとばかり思っていたから、思いがけず厳しい反応に口籠る。
    ことの発端は、リュウジさんに会いに行く前に大宮支部に寄り、シンたちに少し愚痴を言ったことだ。リュウジさんが東京の大学に進学した機に、僕たちはお付き合いをするようになった。名古屋と東京で遠距離ということもあり、色々不安はつきものである。特にリュウジさんはモテる。何度か女性に言い寄られているところを目撃している。そんなリュウジさんを一人東京に置いておくのが不安だ。それを、たまたま大宮支部に集まっていたシンたちに愚痴ったところ、僕が女装をしてリュウジさんに群がる女性たちに牽制をしたらどうかということになったのだ。話が決まれば、あれよあれよとことは進む。どこから聞きつけたのか、吾孫子さんと大石さんもノリノリで参戦してきて、服を決められ、化粧をされ、さあさあとリュウジさんの元へと送り出されたのだ。
    2703

    primulayn

    DONEりゅうくろ
    ぼんやりとした思考の中、ゆっくりと目を覚ます。枯れた喉がかさついて小さく咳をする。意識を飛ばしていたのだと気づくのに時間はかからなかった。ぴくりと動かした指先で身体を撫でるとさらりとした素肌が指に触れて、後処理も身体を清めるのも、彼が済ませてくれたということがわかった。

    「清澄、だいじょうぶ?」

    隣から心配そうな彼の声が聞こえる。ぱちぱちと瞬きをして徐ろに顔を動かすと、夕焼けの色と目が合った。

    ああ、またやってしまった。

    先程まで二人で熱に浮かされるような情事に身を任せていた。深いところで繋がりたくて、相手のことがもっと欲しくて貪欲に求めあった。どこもかしこも熱くて、どろどろに溶けてしまいそうな夜。木村さんのものが最奥に放たれたとき、視界がちかちかと光って爪先まで快楽が電気信号のようにびりりと走り、気がついた時には果ててしまっていた。そこから先の記憶はない。というか記憶を保てた試しがないのだ。今まで何度もこうして体を重ねてきたが、行為が終わると己の意志に関係なく必ず意識を手放してしまう。本当は甘い言葉を交わしたり荒い息を吐く彼の背中を擦ったり、そういった事後の時間を過ごしてみたかった。しかし、彼と自分とでは圧倒的な体力の差があった。元消防士の彼は性欲も体力も底なしで、一方文化的な活動しかしてこなかった自分とはあまりにも違いすぎる。
    1366