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    リヴァイ

    きたまお

    TRAININGファーラン→リヴァイ 一方通行リヴァイを知ったのは、つるんでいた仲間が聞き込んできた噂からだった。チビだがえらく強いやつがいる。たいていそういう噂は人のあいだを経るうちに、誇張されていくものだ。実際に見てみたら、たいしてチビでなかったり、特に強くもないということがよくある。
     今回もまた、その手合いだと思っていた。だから実物を目にしたときに、本当にチビで、恐ろしいほど強いのに驚いた。
    「てめえらは、死にてぇんだな」
     表情ひとつ変えずにリヴァイは言い、ファーランの仲間たちをあっという間に地面にたたきつけていった。ナイフを使うと聞いていたが、それを抜きもしなかった。盾にしていたラルスの巨体が地に横たわるのと同時に、ファーランは両手を挙げた。
    「待った待った待った! もう降参だ、これ以上痛めつけないでくれ!」
     容赦なくリヴァイの手はファーランの首元をつかんで締め上げる。ファーランよりも頭半分小さいのに、その手の力は恐ろしく強い。そのまま背中を近くの家の壁に押しつけられた。
    「俺にかまうんじゃねえ。二度とだ」
     解放され、ファーランはずるずるとその場にしゃがみこむ。去ろうとしたリヴァイの足に必死にしがみついた。
    「なあ 1792