ロゼ
小さな葉っぱ
1111ワルロゼ作品。ポッキー&プリッツの日作品。
ツイッターで投稿した画像小説と同じものです。
ポッキー&プリッツの日連日続いているカート大会。
今日の第一レースが行われるサーキットの控え室は、何室かの大部屋へ分かれる形だった。
相棒のワリオと運悪く離れてしまった彼は、パイプ椅子に長い足を組んで行儀悪く座りながら、持参した棒状のチョコ菓子を食べている。
タメ口をきける仲といえど、王族も居る控え室でタバコを吸う訳にも行かない。口寂しさを紛らわせるにはちょうど良かった。
その時、ふと気配を感じて横を見る。少し離れた場所から、こちらの手元を物欲しそうに眺める星型の幼子が一人。確かチコとかいったか。
その保護者である碧色の星姫は、現在席を外しているようだ。
――このまま凝視されるのも癪だ。
そう思った彼は、菓子を一本抜き出し、星の子に手を伸ばす。
783今日の第一レースが行われるサーキットの控え室は、何室かの大部屋へ分かれる形だった。
相棒のワリオと運悪く離れてしまった彼は、パイプ椅子に長い足を組んで行儀悪く座りながら、持参した棒状のチョコ菓子を食べている。
タメ口をきける仲といえど、王族も居る控え室でタバコを吸う訳にも行かない。口寂しさを紛らわせるにはちょうど良かった。
その時、ふと気配を感じて横を見る。少し離れた場所から、こちらの手元を物欲しそうに眺める星型の幼子が一人。確かチコとかいったか。
その保護者である碧色の星姫は、現在席を外しているようだ。
――このまま凝視されるのも癪だ。
そう思った彼は、菓子を一本抜き出し、星の子に手を伸ばす。
きの子。
DONEロゼ🥀🤔ネイル💅&ヒール👠注意
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小さな葉っぱ
DONEワルロゼ作品より、小説ハイライト。元作品はpixivとソナーズにあります。
背景画像はpexelsよりお借りしました。
https://www.pexels.com/ja-jp/photo/4922083/
小さな葉っぱ
DOODLEワルロゼ作品。お題を頂きました。
ツイッターに画像小説として投稿したものと同じです。
頂いたお題:身分とか血筋とか、そんなのがどうでもよくなっちゃうくらい、私は貴方に夢中なの
お題配布元:夢見月*
最後の距離彼女たちの関係は、告白をしていないだけで恋人のように近しい。
しかし結局“恋人のよう”は“恋人のよう”な間柄でしかない。
手も繋がない、抱き締め合わない、キスだってしない。
彼は、自分たちの隙間に存在する身分や立場を、とても大きなものとして捉えている。
彼女とて、多くの子供たちを蔑ろには出来ない身なのは確かだ。しかし彼と恋仲となる上で、それを気にした事はない。
彼の庭に作られたベンチへ二人で座り、星月夜を見上げる。
『私の事、好きですか?』
あえて軽い調子で訊いてみる。今日もはぐらかせてしまった。
だが今日は諦めない。痩せこけた顔を玉肌の両手で挟み、ぐっとこちらを向かせる。
「身分と私、どちらが大切なのです?」
もう逃れられないこの質問で、最後の距離を埋めて欲しかった。
348しかし結局“恋人のよう”は“恋人のよう”な間柄でしかない。
手も繋がない、抱き締め合わない、キスだってしない。
彼は、自分たちの隙間に存在する身分や立場を、とても大きなものとして捉えている。
彼女とて、多くの子供たちを蔑ろには出来ない身なのは確かだ。しかし彼と恋仲となる上で、それを気にした事はない。
彼の庭に作られたベンチへ二人で座り、星月夜を見上げる。
『私の事、好きですか?』
あえて軽い調子で訊いてみる。今日もはぐらかせてしまった。
だが今日は諦めない。痩せこけた顔を玉肌の両手で挟み、ぐっとこちらを向かせる。
「身分と私、どちらが大切なのです?」
もう逃れられないこの質問で、最後の距離を埋めて欲しかった。
ミヅキ
DOODLEひろゼノは腰の高さ的に立ちバックは無理でしょ…と思っていましたがひろしの身長175という事でこうすればひろゼノも立ちバックできる!!!と思っただけ。服を描くのが面倒だったので季節外れの水着です小さな葉っぱ
DOODLEワルロゼ作品。ハロウィン小ネタです。
ツイッターで投稿した画像小説と同じものです。
紅い雫を啜って(ハロウィン)魔女の口端へ紅い雫が筋を作って垂れる。頬張った柔らかい一口チョコの中身が、たっぷりのイチゴソースだったからだ。
とっさに受け皿を作ろうと動かされた魔女の手を、手首を掴んで抑える吸血鬼。
疑問に思われて睨まれるより早く、その紅い雫へ唇を寄せてチュッと啜った。
そのまま口の位置を移動させ、接吻を交わす。
このキスは血より濃く、イチゴより甘い。
(おわり)
178とっさに受け皿を作ろうと動かされた魔女の手を、手首を掴んで抑える吸血鬼。
疑問に思われて睨まれるより早く、その紅い雫へ唇を寄せてチュッと啜った。
そのまま口の位置を移動させ、接吻を交わす。
このキスは血より濃く、イチゴより甘い。
(おわり)
小さな葉っぱ
DOODLEワルロゼ作品。ツイッターに画像小説として投稿したものと同じです。
頂いたお題:純愛チョコレート
お題配布元:夢見月*
純愛チョコレート『甘いキスとはどんなものかしら?』
そう言った私へ、彼はグラスに盛られた一口チョコを摘むとキスと共に口移しで押し込んで来た。
チョコはどんどんとろけて、彼の舌は容赦なく絡み続ける。
褐色の甘味が完全に溶け消えた後に唇を離して『これでも純愛だ』と笑う彼は、やっぱりイジワルだわ。
(おわり)
144そう言った私へ、彼はグラスに盛られた一口チョコを摘むとキスと共に口移しで押し込んで来た。
チョコはどんどんとろけて、彼の舌は容赦なく絡み続ける。
褐色の甘味が完全に溶け消えた後に唇を離して『これでも純愛だ』と笑う彼は、やっぱりイジワルだわ。
(おわり)
小さな葉っぱ
DOODLEワルロゼ作品。恋人ではない二人。
お題を頂きました。
ツイッターに画像小説として投稿したものと同じです。
頂いたお題:星屑を散らばした瞳
お題配布元:夢見月*
波打ち際の宇宙テニス大会でやって来た南の島。
滞在ホテルの近くに存在する砂浜へとワルイージはやって来ていた。今は静かな夜で、波音と砂を踏みしめる足音しか聞こえない。
ここへはなんとなく夜の散歩へ出た。太陽燦々の昼間より、月が柔らかく光を放つこの時間の方が落ち着いて好きだ。
オーバーオールのポケットに手を突っ込み、猫背気味に歩んでいると、波打ち際に立つ誰かの姿が前方に見えて来る。
さくさくと白い砂に足跡を付けながらしばらく進む。その人影がはっきり輪郭と色を伴って目に飛び込んで来た。
波打ち際に佇み、静まった水平線を眺める姿はやはり美しい。爽やかな色の流れるようなドレスも、宝石の嵌った銀の王冠も、金糸の髪も、月の明かりに照らされてぽうっと仄かな聖なる光を放っているように見える。
1237滞在ホテルの近くに存在する砂浜へとワルイージはやって来ていた。今は静かな夜で、波音と砂を踏みしめる足音しか聞こえない。
ここへはなんとなく夜の散歩へ出た。太陽燦々の昼間より、月が柔らかく光を放つこの時間の方が落ち着いて好きだ。
オーバーオールのポケットに手を突っ込み、猫背気味に歩んでいると、波打ち際に立つ誰かの姿が前方に見えて来る。
さくさくと白い砂に足跡を付けながらしばらく進む。その人影がはっきり輪郭と色を伴って目に飛び込んで来た。
波打ち際に佇み、静まった水平線を眺める姿はやはり美しい。爽やかな色の流れるようなドレスも、宝石の嵌った銀の王冠も、金糸の髪も、月の明かりに照らされてぽうっと仄かな聖なる光を放っているように見える。
小さな葉っぱ
DOODLEワルロゼ作品。お題を頂きました。
ツイッターで投稿した画像小説と同じものです。
頂いたお題:お嬢さん、恋はいかが?
お題配布元:確かに恋だった @utislove
その花の名前は恋「お嬢さん、恋はいかが?」
紫の帽子を軽く上げて挨拶し、キザな事をいきなり言って来る彼。きょとんとしていると、彼の手が自分の鼻先で空気を掴むように動く。
次の呼吸よりも早い刹那に彼の手中へ現れたのは、真紅のバラ。
少し驚いてパチンと大きな瞬きをした彼女は、すぐに和んだ短い声と一緒に笑みが湧き上がった。
「あらあら、可愛い恋ですね」
「なーんだ、もっと驚いてくれると思ったのによお」
「驚きましたよ、でもそれ以上に嬉しかったので」
――喜ばせる為に一生懸命練習してくれた、彼の気持ちが。
バラを持った彼の手をそっと胸に引き寄せる。『お返しです』と彼の尖った赤鼻へ、リップでつやつやと光る柔らかい唇を寄せた。
(おわり)
311紫の帽子を軽く上げて挨拶し、キザな事をいきなり言って来る彼。きょとんとしていると、彼の手が自分の鼻先で空気を掴むように動く。
次の呼吸よりも早い刹那に彼の手中へ現れたのは、真紅のバラ。
少し驚いてパチンと大きな瞬きをした彼女は、すぐに和んだ短い声と一緒に笑みが湧き上がった。
「あらあら、可愛い恋ですね」
「なーんだ、もっと驚いてくれると思ったのによお」
「驚きましたよ、でもそれ以上に嬉しかったので」
――喜ばせる為に一生懸命練習してくれた、彼の気持ちが。
バラを持った彼の手をそっと胸に引き寄せる。『お返しです』と彼の尖った赤鼻へ、リップでつやつやと光る柔らかい唇を寄せた。
(おわり)
小さな葉っぱ
DOODLEワルロゼ作品。ツイッターに投稿した画像小説と同じものです。
診断メーカーでお題を頂きました。
↓頂いたお題
【お題ひねり出してみた】
ワルロゼへのお題は『嘘吐きの心臓』です。
#shindanmaker
https://shindanmaker.com/392860
嘘吐きの心臓『恋になんて興味はない』
なにか期待をもって恋愛に関して質問をして来た美しい綺羅星に、なるべく冷たく返す。
「恋愛が全てではないですものね」
口ではそう言っても、エメラルドグリーンの瞳には気後れした落胆が浮かんでいる。
興味がないなんて、本当は嘘だ。髪に触れて顔全体を見てみたいし、白い玉肌の手や頬はどんな感触だろうと想像した事もある。
話しをする度にこの嘘吐きの心臓は、口から出るものとは逆さまの恋慕という血潮を送り出していた。
(おわり)
223なにか期待をもって恋愛に関して質問をして来た美しい綺羅星に、なるべく冷たく返す。
「恋愛が全てではないですものね」
口ではそう言っても、エメラルドグリーンの瞳には気後れした落胆が浮かんでいる。
興味がないなんて、本当は嘘だ。髪に触れて顔全体を見てみたいし、白い玉肌の手や頬はどんな感触だろうと想像した事もある。
話しをする度にこの嘘吐きの心臓は、口から出るものとは逆さまの恋慕という血潮を送り出していた。
(おわり)
小さな葉っぱ
DOODLEワルロゼ作品。診断メーカーでお題を頂きました。
ツイッターで画像小説として投稿したものと同じです。
↓頂いたお題
【推しCPキャッチコピー決めてみたったー】
ワルロゼのキャッチコピーは
「愛しい君は、桜に溶けて消えそうだった」です
#私の推しcpキャッチコピー #shindanmaker
https://shindanmaker.com/1119805
花吹雪の中で桜並木の道。目と心を奪う景色に興奮気味の彼女が少し前を歩く。
突如吹き荒ぶ風。大量に舞い落ちて来る花弁に隔てられたような気がして、差し込む木漏れ日も淡い桃色に光ったようにも見えた。
消えてしまう。そんな焦燥が胸に擦り傷を作りながらよぎって、思わず手首を掴んでしまった。
振り返った彼女になんと言って良いが分からず視線を泳がせる。
彼女は掌で花弁を受け止めると指を折って閉じ込め、その手を彼の胸へと充てた。
此処に居る――彼女の手が優しく語っている気がした。
228突如吹き荒ぶ風。大量に舞い落ちて来る花弁に隔てられたような気がして、差し込む木漏れ日も淡い桃色に光ったようにも見えた。
消えてしまう。そんな焦燥が胸に擦り傷を作りながらよぎって、思わず手首を掴んでしまった。
振り返った彼女になんと言って良いが分からず視線を泳がせる。
彼女は掌で花弁を受け止めると指を折って閉じ込め、その手を彼の胸へと充てた。
此処に居る――彼女の手が優しく語っている気がした。
雑談🍀
MEMO今イベの感想になりますほぼセクハラでしょうか
お巡りさんこいつです
最初のアイラの幕間で出てきたセレーナさんと今回のイベで出来たセレーナさんがロリに変更された?な
混乱した
持ってない子は基本来て欲しいから
欠片が50になる前に来て欲し…ロゼッタさん…(名指し)欠片めっちゃ来てくれる…
その次に暗力が欠片めっちゃ来てくれる
いいぞ…その調子だ… 13
小さな葉っぱ
DOODLEワルロゼ作品。ツイッターで投稿した画像小説と同じものです。
お題を頂きました。
頂いたお題:見ているだけで良かったのに。欲張りになる。きみが欲しくなる。
お題配布元:確かに恋だった(@utislove)
すれ違う度にカート中に追い抜き、追い抜かれる時。パーティー中に同じマスに偶然止まった時。アプリコットの香水の香りが、より艶麗に彼女を魅せつけて来る。鼻を抜けて脳にまで惑乱がじわりと広がる。
その度に手に入れたくなって、何処か遠い場所へ攫ってしまいたい。戦闘力の差は歴然なのでそれは叶わない事なのだが。
冷静さも、母親としての顔も、意外と世間知らずなところも、無邪気なところも、彼女にまつわる事総てが魅力的。
“見ているだけで良かった”――その感情は、今では遠い世界に消えた言い訳。
(おわり)
242その度に手に入れたくなって、何処か遠い場所へ攫ってしまいたい。戦闘力の差は歴然なのでそれは叶わない事なのだが。
冷静さも、母親としての顔も、意外と世間知らずなところも、無邪気なところも、彼女にまつわる事総てが魅力的。
“見ているだけで良かった”――その感情は、今では遠い世界に消えた言い訳。
(おわり)
雑談🍀
MEMO許せない!!!!!大陸版wikiにはどっちもシーモンいるのに
日本版は1枚目の短い方にしか登場しないんだ
ロゼッタの後シーモンカットされてる!!!!!
許せない!!!!!!!!!!!!
シーモンによくも!!!!!!!(過激派強火モンペ) 2
hoshinami629
MOURNING泣く推しを書くお題で、「ロゼマがアダルジーザの姫君になっていて、彼女から(そういう意味で)招待を受ける悪夢を見るフェルさん」というのを考えて書いていたのですが、何か泣かなそうだったので没ったものです。未完かつ中略あり。 5263小さな葉っぱ
DOODLEワルロゼ作品。ツイッターで投稿した画像小説と同じものになります。
【お題ひねりだしてみた】
小さな葉っぱへのお題は『境界線なんていらない』です。
#shindanmaker
https://shindanmaker.com/392860
境界線なんていらない(ワルロゼ)「なにかお悩みですか?」
――あんたを愛しそうなのが怖い。
ずっと独りで構わないと生きて来た筈なのに。その感情を揺るがす綺羅星と出会ってしまった。
身分の違い、寿命の違い、そんな境界線なんてない方が良いんだ。越えるべき線などなく、ずっとパーティー仲間という壁に阻まれていた方が、きっと彼女の為になる。
そう思っている、のに――。
心配そうな様子で手を包み込む彼女の両手に、境界線を越える明日を何処かで望む自分が居た。
(おわり)
216――あんたを愛しそうなのが怖い。
ずっと独りで構わないと生きて来た筈なのに。その感情を揺るがす綺羅星と出会ってしまった。
身分の違い、寿命の違い、そんな境界線なんてない方が良いんだ。越えるべき線などなく、ずっとパーティー仲間という壁に阻まれていた方が、きっと彼女の為になる。
そう思っている、のに――。
心配そうな様子で手を包み込む彼女の両手に、境界線を越える明日を何処かで望む自分が居た。
(おわり)
小さな葉っぱ
DOODLEワルロゼ作品。ツイッターに画像小説として投稿したものと同じです。
泥んこ紳士にキスをして「ワルイージさーん!」
草原の奥まった場所にある秘密の特訓場に彼女が現れる。
大きな鍔の広がった日除け帽に、オフショルダーのキャミソール式のロングサマーワンピース。どちらも眩いほどの白で、彼女のきめ細かい麗美な肌と相まって光って見える。
もう九月に入ったが、数日前の先月と相違ない暑さで、その格好は全くの見当違いではない。
華奢な肩に小型のクーラーボックスを提げてこちらに手を振って近づいて来る。
タイヤ引きによる体力作りをしていた彼はその足を止め、手を振り返した。腰とタイヤを繋げたロープを解き始める。彼女の元に行きたいという焦りから少し手間取ってしまった。
ロープから解放され、野に放たれた動物の如く彼女に走り寄った。
882草原の奥まった場所にある秘密の特訓場に彼女が現れる。
大きな鍔の広がった日除け帽に、オフショルダーのキャミソール式のロングサマーワンピース。どちらも眩いほどの白で、彼女のきめ細かい麗美な肌と相まって光って見える。
もう九月に入ったが、数日前の先月と相違ない暑さで、その格好は全くの見当違いではない。
華奢な肩に小型のクーラーボックスを提げてこちらに手を振って近づいて来る。
タイヤ引きによる体力作りをしていた彼はその足を止め、手を振り返した。腰とタイヤを繋げたロープを解き始める。彼女の元に行きたいという焦りから少し手間取ってしまった。
ロープから解放され、野に放たれた動物の如く彼女に走り寄った。
小さな葉っぱ
DOODLEワルロゼ作品。ツイッターで投稿した画像小説と同じものになります。
流行りのお茶菓子「本日のお茶菓子は、私なりに流行り物を調べて取り寄せてみたんです」
指を揃えた丁寧な所作で、白いティーポットから彼女お気に入りのアプリコットティーがカップへ注がれる。
とっさに触れたくなるくらい綺麗な指を眺めながら『そいつは楽しみだ』と返す。
ティーを淹れた後、元気っ子のデイジーならジャーン! と自ら効果音を発しそうな場面で、ロゼッタはケーキ屋の白い箱を開けた。
中に入っていたのは、ぷっくり太ったようなスイーツ。
「へー、マリトッツォか。女子の食べ物って感じでオレも初めて食べるな」
「なんだか、サイズ感が星の子たちのように見えまして」
彼女は大切な子供たちを思い浮かべたようだ。一方で彼はたぬきスーツ姿の彼女を想起していた。
369指を揃えた丁寧な所作で、白いティーポットから彼女お気に入りのアプリコットティーがカップへ注がれる。
とっさに触れたくなるくらい綺麗な指を眺めながら『そいつは楽しみだ』と返す。
ティーを淹れた後、元気っ子のデイジーならジャーン! と自ら効果音を発しそうな場面で、ロゼッタはケーキ屋の白い箱を開けた。
中に入っていたのは、ぷっくり太ったようなスイーツ。
「へー、マリトッツォか。女子の食べ物って感じでオレも初めて食べるな」
「なんだか、サイズ感が星の子たちのように見えまして」
彼女は大切な子供たちを思い浮かべたようだ。一方で彼はたぬきスーツ姿の彼女を想起していた。
aosan__kaku
MOURNINGばれあかロゼくんのオリジナルストーリーです
ばれあか ロゼくんオリジナルストーリー天使に唆されて大勢を殺したお話
ロゼは元神父だった。信仰している天使に唆されて同じ村に住んでる人を何人も殺した。なんでこんなことやってるんだろうと思いながら天使の言うことだけを聞いてきたロゼ。何ヵ月か経って国から騎士がやってきた。ロゼが人を殺した事実は国中に広がっていた。ロゼは必死に天使が言ったことだと説明したが誰も聞く耳持たず処刑された。
かわいそ〜
181ロゼは元神父だった。信仰している天使に唆されて同じ村に住んでる人を何人も殺した。なんでこんなことやってるんだろうと思いながら天使の言うことだけを聞いてきたロゼ。何ヵ月か経って国から騎士がやってきた。ロゼが人を殺した事実は国中に広がっていた。ロゼは必死に天使が言ったことだと説明したが誰も聞く耳持たず処刑された。
かわいそ〜
小さな葉っぱ
DOODLEワルロゼ作品。Twitterで投稿した画像小説と同じものです。
膝の上のノラネコ先程までイタズラの如く彼女の頬や髪を撫でては愛でていた彼は今、膝の上に頭を乗せて眠っている。
油断しきり、安気に包まれた寝顔は、警戒心の強い普段の彼から考えると何処にでも居る平凡な青年だった。
猫のよう。と思いながら濃い褐色の髪を、玉肌の指先を揃えてさらりと撫でる。
彼の場合は馴れ合い嫌いのノラネコだろうけど。
今はゆっくり休んで。
溢れ出す思慕と母性が見目好い唇を薄く微笑ませた。
(おわり)
200油断しきり、安気に包まれた寝顔は、警戒心の強い普段の彼から考えると何処にでも居る平凡な青年だった。
猫のよう。と思いながら濃い褐色の髪を、玉肌の指先を揃えてさらりと撫でる。
彼の場合は馴れ合い嫌いのノラネコだろうけど。
今はゆっくり休んで。
溢れ出す思慕と母性が見目好い唇を薄く微笑ませた。
(おわり)