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    一般

    GamE9joY

    DOODLEAEDDコンビで書いてみたもの。
    研究所一般公開エリアの技術館に展示されていたヒースクリフと、研究所非公開エリアで研究・実験に使われていたグレゴールが、一緒に研究所を脱走する話。

    AEDDコンビの設定
    おおもとの電気百足から抽出された子ムカデ。
    通常形態(百足の姿)、擬態形態(いわゆる通常ego)、暴走形態(いわゆる侵食ego)の3形態がある。普段は通常形態だが、人間とコミュニケーションを取ろう
    脱走憂鬱な1日が始まる。
    透明な壁を隔てた向こう側にやってくる老若男女は、何かを読んでは何かをいじるような動作をする。すると今いる空間が、途端に地獄へと変わるのだ。ある時は水に、ある時は自分の発するものではない電気に襲われる。痛みや不快感にのたうち回っていると、向こう側の人間たちの感嘆の声が聞こえ、頭を向ければ驚きや喜びといった表情をしているのが目に入った。気に食わなくて頭を壁にぶつけて脅してやればビビったような素振りは見せるものの、壊せないのを知っているのかどこか余裕が見て取れ、余計に不快感が増すのみで。人がいなくなる頃には疲れて何かをしようという元気もなく、ただ残りの時間を回復のために大人しく過ごすしかなかった。
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    soseki1_1

    PROGRESS猟犬🤕に抱かれるため処女を捨てようと夜の店にやってきた一般人🔮
    (傭占)
    「…………」
     たった一階のみの移動であった為に、エレベーターはすぐに動きを止めた。ものの数分とて経たぬ内に今一度開いた扉へ、イライは足を踏み出す。足があまりに重い。エレベーターから出るだけでもひと苦労を要した。その感覚は胸部から来たもので、実のところ不確かなものだとイライは認識する。ここは駅からそう遠く在る店ではないし、階段だって使ったのはほんの少しだ。疲弊を得ることなど本来は何もない。ただ、思い煩いが体に重いという錯覚を起こす。こんなにも鼓動を忙しなくさせ、やけに明確な錯覚まで起こすほど患ったことなど今までにあったろうか。握り締めたキーに記される数字を辿り、等間隔に並んだ扉を過ぎて行きながら考える。そして、有る、と思い至る。もう砕け散った愛情の記憶がある。粉々になり、欠片になった心にも、それでも美しく映る姿。今でも大切だと思い、幸せを願うあの子。親友というには熱すぎて、恋しいというには諦めが強く、惜しむにしては大切になり過ぎた。あの子と別れざるを得なくなったあの日も、同じ様にひどい心地に苛まれていた。砕けた心は元には戻せない。だからだろうか。一度あまりの諦念を抱いた心は、今度こそと縋る様に思う。彼を思う気持ちは熱く、深く、どうしようもない。こんなところに来てしまうくらいには。
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    @t_utumiiiii

    MAIKING寮生私立学校に通うウッズさん(花蕊)が記憶喪失になったのでピアソンさんと交際してくれる現パロ

    ウッズさん(花蕊)
    全寮制の学校(象牙の塔)で学んでいる高校生 交通事故の衝撃で記憶が飛んだ。家庭に問題がある

    ピアソンさん 
    一般男性 不注意運転で私立校の生徒を轢いてしまい、気が動転するあまり逆に病院に連れて行ったら轢き逃げ犯と疑われたので咄嗟に嘘をついた
    (泥庭)※現パロ 夜勤明けに春の暖かな陽気に当てられ、ハンドルを握りながらもふやけたような意識でぼんやりとしていたところ曲がり角から急に出てきた自転車の前輪を、止まりきれなかったバイクでそのまま突き飛ばした――要は、轢いた――その自転車に乗っていた、よりにもよってここらでは一番学費の掛かるだろう全寮制の私立の制服、白い麦わら帽子に紫のベスト、チェックのスカートを履いた娘が、つぶらな目を驚いたように見開きながら宙に浮かんだのを見たとき、ピアソンはこれまでも伊達に修羅場を潜った訳では無いが、ちょっとした「破滅」を見た気分で、文字通り目の前が真っ暗になった(よりにもよって私学の学生だ。あの身柄にどれだけ金がかかっているか、俺にはわかったもんじゃない!)。
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