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    世良

    ちょこ

    DONEアイドラ小説
    芥くんと世良の話(帽子の話の続き)
    ライブ会場にて、観客席にいる人達の手には推しているイメージカラーのペンライトや会場前で売られていたグッズを買った袋を持ってライブが始まるまで賑やかな様子でいた。周りはほぼ女性だらけだ。そんな中、最前列のいわゆるステージの目の前の席で赤いペンライトと黒いペンライトを手にしてステージが始まるのを心待ちにしている人物が。芥であった、この前お礼として世良から今回のチケットを渡されたのだ。まさかそのチケットが最前列だとは思わなかった。ステージが近い、と芥が緊張した様子でいると照明が落とされる。あぁ、ライブが始まるのか、と思っているとステージ上に現れた【chic】の2人に観客が叫ぶように騒ぐ。いつもの世良と雰囲気の違う世良が歌い出す。
    世良は歌いながらどこかステージで誰か探すように目線を動かしてその人物を見つけた。芥が来てくれた事に思わず口角が上がる、芥が既に泣いている様子に笑いそうになる、まだ1曲目の中盤なのだが、と。ふと、芥と目が合った、最高のパフォーマンスをすると約束していたため、世良は親指と人差し指の指先でハートマークを作り、芥に向けてウィンクをした。分かればいいのだが、と思っていると 961

    ちょこ

    DONEアイドラ小説
    芥くんと世良の話
    放課後、世良は困っていた。ユニット衣装の帽子のバラの飾りが取れそうになったのだ。いつもだったら幼なじみに補修を頼むのだが、その幼なじみが別件で忙しそうにしていたため頼むに頼めなかった。世良は裁縫が出来ないため自分で補修すらも出来ない。どうしようか、と少し考えて脳内に浮んだとある人物を思い出し、その相手を探すために荷物をまとめて帽子を持つと教室を出た。服飾科の教室へと小走りで走る。居たらいいのだが、と思いながら。
    服飾科につき教室の扉をそっと開ける、数人の生徒がいたがその中に目的の人物がいたため世良はそのまま教室に入ると名前を呼んだ。
    「あ!ジャン!いま大丈夫?」
    「………あ、はい?どうしましたわざわざ……?」
    少し反応が遅れてこちらに顔を向けた──芥は針山に針を刺してから世良を見た。彼は認めた相手の事をsoleと呼んでおり、世良のこともまた、その名で呼んでいた。soleの意味を知っていた世良にとっては、太陽かな、と照れたのが少し懐かしい。世良もまた、芥の事をジャンとあだ名をつけて呼んでいる、ここ最近そのあだ名で呼び始めたため、さっき反応が少し遅れていたのだ。世良は持ってきた帽子を芥 1274

    ちょこ

    DONEアイドラ小説
    乙輝くんと律輝くん、世良と瑪瑙の話
    朝、世良が教室に入るとなにやら雑誌を開き話している双子──乙輝と律輝がいた。2人に近づきあいさつをする。
    「はよ、何読んでんの?」
    「あ、世良くんおはようやでぇ〜」
    「今雑誌読んでんねん!んで、この人の名前がわからんくてな〜」
    「んー?」
    2人からこの人と指を指したページを見る、見開きに特集されていた人物に見覚えがあった。世良がよく英語を聞きに行っているひとつ上の先輩──安坂瑪瑙だった。
    ”彼が広告塔を務めた商品は必ず売れる”
    その名の通り、彼が広告塔を務めた商品は必ず売れているのだ、今回はアイシャドウの宣伝らしく、ダークレッドで目元を彩っていた彼。この色いいな、と世良が思っていると2人が話し出す。
    「安坂はわかるで、やすさかやろ?」
    「1文字目に馬がはいってるからうまやろ!でも最後のやつなんなん?見たことないで?」
    うーん、と悩み出した2人に少し呆れつつ世良は教えることにした、もし出会った時にめんどくさい事にならないように、と思いつつ。
    「あのな、まずやすさかじゃない。それであさかって読むの。んで、うまでもない。それめのうって読むの。知ってる?宝石の瑪瑙ね。あさかめのう、俺ら 1790

    ちょこ

    DONEアイドラ小説
    頭痛起こした世良と心配する美男くんの話
    朝起きた時、頭の重さと頭痛で眉間に皺を寄せる。外の天気を見るとどんよりと雲が空を覆い、雨が降りそうだった。この頭痛の正体がわかり自覚したからか吐き気もしてきた、だが学校を休む訳には行かないとフラフラとベッドから降りて1階へ向かう。1階に降りると頭をおさえつつ朝の挨拶をする母親の姿が、母親も世良と同じ偏頭痛もちだった。世良が体調悪そうに椅子に座ったのをみて声をかける。
    「世良、はい薬。大丈夫?学校休む?」
    「……いや、行く。大丈夫、母さんも無理しないでね」
    母親から貰った薬を飲んで傘を持って家を出る、薬が効けばいいのだが、とため息を吐きながら。人のすれ違った香水の香りやスタイリング剤の匂いでまた頭痛が悪化しそうになる、ふらふらとしつつ学校に何とかついて教室にはいり席に座るともう限界が来たのかぐったりとしてしまう。そろそろ薬が効いてもいいというのに、と目を閉じ用とした時誰かがさらり、と世良の前髪をわける。手しか見えなかったが、ふわりと鼻に入る匂いには覚えがあった。
    「おい、大丈夫か?薬は?」
    「……おーさま……」
    王さま、世良がいつも王さまと呼んでいる華王美男だった、いつも元気な世 1320

    ちょこ

    DONEアイドラ小説
    世良の夢小説(?)
    放課後、繁華街で友達と一緒にコスメや服を見ていたが友達と私が見たいところがバラバラになり、時間を決めて集合することにした。友達と別れ目的のフロアへ行こうとすると後ろから声をかけられた、聞き覚えのない歳のとった男性の声でチラリと後ろをむく。50代と言っていい男性が私を呼び止めようとしていた、どこかニタリ、と気持ち悪い笑みをしながら見てくる相手に本能で関わってはいけないと思い足早に去ろうとしたがしつこく相手は追いかけてくる。
    「ねぇ暇でしょ?おじさんと遊ばない?」
    「結構です、約束があるので」
    少し口調を強めて言ったが相手に効果はないように見えた、まず高校生をナンパする父親と同じくらいの男性の時点で気持ちが悪い。そうすると腕を掴まれてしまった、しまった、と慌てて振りほどこうとするが力の差でそれは叶わない。
    「ちょっと!離してください!」
    「少しだけだよ」
    そのまま相手は自分を引っ張って連れて行こうとする、背筋がゾッとするほど冷え込み、なんとか状況を打開しようとした時、相手の手首を掴む手が現れた。え、と顔を上げるとそこには自分と同じくらいの男子高校生が。髪はひとつに結んで顔立ちもかっこい 2235

    ちょこ

    DONEアイドラ小説
    世良の1番の夢がかなった日
    真くんお借りしてます
    ※世良の妹が出てます
    「里奈さん、外出許可だせれますよ」
    医者からそう言われた時、世良は嬉しさで顔が笑ってしまった。実は【chic】のライブにどうしても妹である里奈を呼びたかったのだ、自分があの子のために考えて書いた曲があったから。最近妹の調子もいいと聞いていたため、もし許可がおりたら、と願っていたのだ。
    「……ありがとうございます」
    「……世良くんのライブに行けれるって喜びそうですね」
    担当医からそう言われ笑顔で返す、そのまま妹の待つ病室へと行った。病室に入った時笑顔で出迎えてくれた妹、そんな妹の頭を優しく撫でながらポケットから取り出したのはライブのチケットだった。最前列のよく見える席、初めてチケットを見た妹はキョトンとした顔で受け取った。
    「お兄ちゃんこれなぁに?」
    「これはな、お兄ちゃんのライブのチケット。……妹ちゃんに来て欲しいんだけど……」
    「え!わたしお兄ちゃんのライブに行けれるの!?」
    「お医者さんが行ってもいいって、ママとパパに連れて行ってもらいな?」
    「わぁい……!お兄ちゃんのライブ!」
    余程嬉しいのだろう、やった、やったとはしゃぐ妹に微笑む。妹にはスマホで撮った映像しか見せていない 3108

    ちょこ

    DONEアイドラ小説(小話)
    バレンタイン、美男くんと佐々木先生と世良の話
    バレンタイン当日、とある人物を探していた世良は、その探していた人物を見かけたと同時にこちらを逃げるように去っていく男子学生とすれ違った、何故か顔が真っ青だったと思いつつ、その人物──佐々木巡と横にいた華王美男に話しかける。
    「やっと見つけた!先生と王さま探してたんですよ!」
    「お、白石どうした?」
    「今日バレンタインだから配ってるんです、はい先生あげる〜。ほら王さまもあげる」
    「世良のは美味しいから楽しみだな!ガトーショコラか」
    美男が綺麗に包装された中身を見て言う、中は美男の言う通りガトーショコラで粉砂糖も綺麗に降られており中々美味しそうだった。世良はたまにお菓子を作っては人に配ることがあるが、仲のいい相手にしか配ってない。流石に全員分作れるわけがないと笑いつつ美男に言っていたのを思い出していた。ガトーショコラか、と聞かれた世良はその通りと答える。
    「へへ、そんな褒めても何も出ないよ。休憩時間かそこらで食べてね。先生も食べてくださいよ!」
    「食べるって、白石のは美味しいし。そこらのお店のより美味しいんじゃないか?」
    「先生の言う通りだな!」
    「え、褒めすぎて俺照れるんですけど……2 622

    ちょこ

    DONEアイドラ小説
    大人になった美男くんと世良の話
    ※創作新人アイドルでてます
    自分はアイドルだ、と言ってもまだまだステージに立ったことがない。安心院学園に入学したばかりでやっとユニットを結成した、といった段階だ。そんな自分らに曲を提供するという人物がいた。名前は白石世良、白石世良といったら知らない人はいない、という作曲家だ。作曲の傍らアイドルもこなしていて学園の卒業生、自分も彼のステージを見てアイドルを志した頃にHack持ちが発覚したのだ、あの人と同じHackで尚更嬉しかった記憶がある。そんな世良が、ユニットを組んだばかりの自分らに曲だけではなく指導もしてくれると言うのだ、初めてステージ上ではない彼を見た時、男に美人と言ったらおかしいのかもしれないが、綺麗で驚いた。顔も小さく、スラリとした身体でまるでモデルのような出で立ちだった。そして1番目を引いたのは腰まである綺麗な青髪だった、部屋の照明に照らされてキラキラと光る。ステージ上の照明のほうが世良の髪の美しさは映えるのだが、それでもなお綺麗だった。世良は自分らを見て優しく微笑んで口を開く。
    「君達のデビュー曲の作詞作曲を務めた【chic】の白石世良です。知ってたら嬉しいな」
    ステージ上で聞く歌声とはまた違う優し 2235

    ちょこ

    DONEアイドラ小説
    妹と世良の話
    学校終わりの夕方、世良は妹の入院している病院へとやってきた。妹の病気を治したいという思いで勉強が忙しく、中々来れなかったのだ。病室のドアをノックすると返事が聞こえる。中に入ると妹は嬉しそうな顔をした。
    「お兄ちゃん!」
    「妹ちゃん〜!顔色もいいね」
    嬉しそうに笑う妹の頭を撫でる、久しぶりに見た妹は少しだけ痩せたように見えた。それを見ただけで胸が苦しくなるようになったが、何とかおさえつつ妹に話をする。
    「あのね妹ちゃん、俺医者になろうって思うの」
    「え……?」
    「お医者さんになって、妹ちゃんの病気治すから、かっこいいでしょ?」
    「……」
    世良は応援してくれると思っていた、けれど妹の顔が段々と泣き顔になっていくのをみて世良は驚いてしまった。点滴をしても苦い薬を飲んでも泣かなかった妹が、ボロボロと泣き始めたのだ。
    「い、妹ちゃん!?どうしたの!?どこか痛い?」
    「……で」
    「……ん?妹ちゃんなんて言った?」
    泣きながら話してるからかよく聞こえず、妹の声を聞こうと耳を近づける。泣きながらも妹は言った。
    「お兄ちゃんは、真っ白な服を着ないで」
    「…………妹ちゃん……?」
    真っ白な服を着な 1349