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    ニシカワ

    DONEいいねの数だけ制作予定の無い話の台詞や一節(や二万字超えの小話)をのせるやつ⑤
    シ゛ョー・フ゛ラックをよろしくのパロで、いろいろねつ造しています。これジェア&フアでできるのでは???って思ったのが切っ掛けなんですけど、イドアズ者の私には最後が辛くこれ以上は書けないのでここで供養します。ここでのカプはジェアしかありません。小説の最後の下の方にネタバレしておくので興味のある方は読んでみてください。
    フロイド・リーチをよろしく(そう)
    (そうだよ、大正解~)
    (あは。自分でも分かってんじゃん)
    (でも、少しだけなら時間をあげる)
    (そのかわり、


         *****


     ビク、と痙攣に似て身体が跳ねた。唐突に生々しい現実感を突き付けられ、私は自らの思考が混乱するのを激しい鼓動の中で覚えた。
     浅い眠りの最中、落下する夢を見た時になるこの反応。生理現象だと分かってはいても、慣れるようなものではない。
     気だるさを引きずったまま、開ききらない視界で見慣れた自室をぐるりと見まわす。天井まである巨大な窓に誂えられたカーテンの隙間から、こぼれるように朝の光が漏れていた。
     反射的に枕元の時計を見れば、既に六時になろうとしている。いつもならばとっくに目覚めて身支度を済ませている頃合いだ。こんな時間まで目を覚まさないとは、もしや自覚がないだけで本当に体調が悪いのだろうか。
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    maeda1322saki

    DONEフォロワ内でやってる企画、星屑荘の導入です。
    荒城(アラキ)、回子、カイコが出て来ます。
    回子は元世界でもシェアハウス?みたいなことしてます。

    荒城視点で物語進みますが、星屑荘には一切出番ない予定です。
    モブ視点の語りだとでも思ってくださいませ。
    カイコの紹介、回子の紹介したくてモブ視点ぽくしましたテヘ⭐️
    星屑荘:導入『星躔の干渉』――――――

    「気持ちの悪い空だな…」

    バルコニーで煙草をふかす荒城はそう呟いた。
    雲ひとつない夜の空。そこには雲だけではなく、月も星も見当たらない。夜が更けるに連れてビルの光が一つ一つ消えていく。その度、漆黒に塗りつぶされていくキャンパスのように風景は闇に染まりつつあった。
    何となしだった。何となしに自室からラウンジルームに足を運び、そこのバルコニーで煙草を吹かしただけのはずだった。だというのに、まるで今日の夜は“これから不吉なことが起きるぞ。”と警告しているかのようだ。

    「はぁ……面倒ごとは御免こうむるぜ」

    携帯灰皿に煙草を押し付け、室内に入ろうと踵を返す。

    「ん……?」

    その時に初めて荒城は空を見上げる少女の存在に気がついた。この神奈川分家の吉備当主を任されている吉備回子である。
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