蓮花湖の水面に波紋が広がる。
　小さな波紋が三つ四つと重なって、次第に波紋の隙間がなくなり、ただ細かく湖面が波打ちだす。
　蓮の葉にも、花弁にも、しずくが落ちて丸まって転がる。
　蓮花塢の蒸し暑い夏の朝である。
　藍曦臣はぼんやりと明けゆく空の下、欄干に手をついて、その様子をながめていた。中衣に深衣を羽織っただけの格好で、雲深不知処であれば絶対にこのような姿をさらしはしないが、ここに禁じる規律はない。
　振り返れば紗の帳子に閉ざされた牀榻がある。
　その内には先ほどまで腕に抱いていた人が眠っている。
　再び湖に視線を戻した藍曦臣の口からは、重たいため息が落ちた。
　閉関中に関係を持ち、その後宗主として再び世に戻っても、彼との交わりを解くことはできなかった。すでに一年以上をこうしてすごしている。

これからレ◯プされるってのに割と冷静なogt（笑今日は杉元とヤるつもりだったので、四日前の電話越しで済ませた時から自慰もしていない。だからキスくらいで気持ち良くなるし、童貞のように勃ってしまうのは明らかだ。付け入る隙を与えたくない。
「……ふふ、抵抗してる。俺が今度会った時の為に、金玉にいっぱい子種溜めといてってお願いしたの、守ってるだろ。オナ禁、三日くらい？」
「……四日だ」
「あ……ん…それ聞いただけでイきそ♥……後でココにちょうだい、ね？」
口を開き、ほんの少し舌を出して指差す。
「腹ん中にたっぷり注いでやってもいいんだぜ」
「うぅ～……尾形の濃いせーえきほしいよぉ」
癇癪を起こしそうな勢いの杉元に、菊田は「今日の目的はなんだ」とたしなめる。ぐらぐらに揺れて折れそうなのに、杉元の決心は案外しぶとい。