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    同棲

    kisaragikirara

    DOODLE※最終話から二年後、二人で同棲&お付き合いしてます
    いい夫婦の日に合わせて書いたけどぜーんぜん間に合わなかったやつです。
    苺の花言葉は「幸福な家庭」だそうで、相互さんに紅茶の色々教えてもらったのですが上手く活かせずしょんぼり……
    というか全然夫婦とかじゃないかも。そーいうことに興味が出始めた学生カップルみたいになっちゃいました。ミレイユが左かも怪しいです。
    いい夫婦の日(ミレ霧) 冷たい風が強く窓ガラスを叩く昼下がり。霧香は頬杖をついてカタログをぺらぺらと捲る。その横に湯気の立ちのぼる紅茶が置かれた。苺の甘い香りが冬の冷たさと混ざり合う。
    「霧香、そこはあんたにはまだ早いわよ」
    霧香が見ているのは有名なアクセサリー店の結婚指輪特集だった。ベビーピンクの幸せなページにシルバーの輪っかが所狭しと並んでいる。霧香はその中の一つ、小ぶりで細身のものを指さした。
    「これ可愛い」
    「ふうん、なかなかいいデザインじゃない」
     あれから二年の月日が経った。二人にはもう暗殺以外の道なんて残っていないから、まだ相変わらず銃を握る日々が続いている。けれど、霧香は前よりよく笑うようになったし、ミレイユはどこか丸くなった。本棚には世界の名作が分かりやすく書き直された児童書の一角ができ、食器棚には猫の絵が入った皿やマグカップが増えた。
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    ふう。

    DONE🎈🌟ワンライより
    演目『不安』

    不安で色々考えすぎる🎈とそんな🎈を無自覚に包み込む🌟の話。
    ※未来軸&同棲
    ※付き合ってる
    吐き出したため息が白くなるほどの寒空の下、時刻は夜の23時を少し過ぎた頃。きらびやかなネオンとは対称的に、僕はどんよりと暗い顔をしながら夜道を歩いていた。こんな時間だから僕以外に歩いている人もいなくて、僕の暗い思考は誰に気づかれることもなく加速していく。いつもならすぐに僕の変化に気づいてくれるはずの仲間であり恋人は、今日ばかりは僕がこうして悩むきっかけだった。


    悪いのは僕だ。行為の最中、盛り上がりすぎてしまった僕は司くんが静止の声を上げていたにも関わらず、ついやりすぎてしまったのだ。僕の悪い癖。司くんへの好きが溢れすぎると止まれなくなってしまうのだ。今までも何回もこういうことはあった。そしてその度に優しい司くんに許してもらっていた。僕は優しい司くんに甘えてばかりじゃダメだったのに。さすがの司くんも今日は我慢ならなかったらしく、息も絶え絶えに僕を睨みながら「コンビニの1番高いアイスを買ってこないと許さないからな!」と怒られてしまった。ほっぺをぷくっと膨らませながら涙目で僕を睨む司くんがかわいくて、思わずキスをしようとしてしまったのも司くんの怒りに火を注いでしまったんだと思う。明確にキスを拒絶された。別になんてことはない恋人同士のよくある一場面だ。だけどそれが思いのほか僕の心につっかえてしまったらしく。後悔と罪悪感でいっぱいになりながらコートを羽織り、財布とスマホだけを持って外へ出た。司くんの顔は見れなかった。
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    mippe_0322

    DONE※まじでめちゃくちゃ久しぶり(数年ぶり)にss書いたので優しい目で見守って欲しいです※
    アニちゃん飲酒→帰宅時の話
    ナチュラル同じ家に帰ってますけど同棲してるかどうかはちょい微妙。アニちゃんが少し甘えたになってる描写があるので解釈違いの人は気をつけてください。
    サシャアニ飲酒静まり返った空間に金属が重なる音と不規則な足音が響く。その音に呼応するようにゆっくりと閉じていた瞼が開いていく。どれくらい眠っていたのだろうか。ぼやけたままの眼を擦りながら音が鳴る方へと目を遣ると、ふらふらと頼りがいのない足取りをした愛しい恋人が電気をつけながら玄関に倒れ込んでいた。

    「あーあーもうこんなになるまで飲んで…。」

    肩を竦めつつ独りごちて少し足早にアニの方へと向かう。玄関の鍵を閉めて荷物と上着を半ば剥ぎ取るように受け取った。靴を脱がせた後、まともに歩けなさそうなアニの両脇に腕を突っ込んで強引に抱き込む。

    「はいはい。アニちゃんソファに行きますよー。」

    見た目より重い…と言ったらアニに蹴られそうだが、毎度の如く想像以上に力を込めないと抱えられない重さのアニを、リーチ分の筋力だけでカバーしてリビングへと運ぶ。言葉にならない言葉を発している彼女を横にして、お水でも取ってこようかとその場を離れようとするが、その瞬間首裏に重力がかかる。
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