morning of biz trip『じん！今日もお仕事お疲れさま！』
「ありがとう。あらしやまは今日も元気に過ごした？」
『元気だぞ！』
『じゅんさん、通信時間に限りがありますからね、早く本題を』
『わかった』
タブレットの向こうであらしやまとうさみが何やらこそこそやり取りしているのに、じんは首を傾げた。
じんが出張中の定時連絡と称して、特別に許可をもらって一日一回、天国と地上を繋いでの映像通話なので、確かに貴重な時間ではあるが。
──うん、羽っ毛はぴんぴんしてるし顔色もつやつやだし、今日もおれのてんしは元気いっぱいでかわいい。……それは良いのだが。
「あらしやま？なにかあったの？」
『はい！ここで問題です！』
突然、スケッチブックを構えたあらしやまに画面がかたかた揺れてピントが合わさる。おそらくうさみがスマホを操作してくれているのだと思う。

【Luxiem｜Shuca】《魔女的貓咪飼養準則》02 灰白的濃霧攏住整座城市，細細的雨絲飄散在空中，揮散不去的濕氣與等待許久的煩躁感，讓站在屋簷下的他只想趕緊離開這裡。

不久，耳邊傳來一陣腳步聲。

他抬頭，只見不遠處一個穿著黑夾克的傢伙，手裡提著用布料罩起來的籃子，那人將頭上的報童帽沿壓得很低，以至於他沒能看清對方被雨幕掩住的面容，但這並不重要，他只需要確保對方安全地把貨交到自己手上就行。

那人站到他跟前，在逐漸變厚的雨絲中，一語不發。

他挑眉：「東西呢？」

對方這才慢吞吞地舉起手把籃子提到腹部前方，途中他瞧見這傢伙的袖口別著以花瓣為飾的袖扣，但他沒有打算批評別人裝扮的癖好，只一秒就移開目光，專注在這人掀開被布料蓋起來的籃子。

只見籃內放著幾罐玻璃瓶，鮮紅的瓶身上掛著幾顆透明的水珠，他瞥了對方一眼，這人才拿出其中一罐把瓶蓋打開一個口。

【サンプル】彼女と彼の大団円(辻ひゃみ)遠征や幾度の大規模進行……様々なことが起きたけれど、結果私たちは、鳩原先輩をなんとか無事取り戻した。
帰ってきた鳩原先輩は、もう戦闘員には戻れるような状態ではなくて。長い長い聴取の上、ようやく解放され、そして記憶を消されてこの組織を去った。
二宮さんは律儀な人だ。
鳩原先輩を取り戻すという約束を果たし、組織から待ち侘びられていた役職へと転任し、二宮隊は、そのまま解散となった。
言葉の足らない二宮さんのことを、私たちは理解している。あの人が、私たち後進のためにポストを空けたことを。現状に停滞するのではなく、羽ばたいて行けと言いたいことを。けれどすぐに切り替えられるわけでもなく、私たちは三人で、暫定犬飼隊となった。二人の息の合った戦い方は、人数不利もものともせず結果を残した。けれど目的を失ったようで、私たちの間に流れる空気は、今までのものとは少し変わっていた。