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    女主人公

    蒔野祐

    DOODLE気まぐれに首絞めようとしてきたティーチとマスター夢主の話
    ( FGO / エドワード・ティーチ夢 / ひげぐだ ・ 髭ぐだ ※)

    夢主 : うちのひげぐだカルデアのマスター
    (ぐだのことをゲーム主人公と藤丸立香と原作寄り夢主の総称と扱っている人)
    ビジュアルは女主人公、NOT藤丸立香
    それでも明日はやってくる 略奪。陵辱。それらを人のかたちに固めたような立派で最悪な海賊。いくらそいつが英霊という型に填められていようとも、周囲に身を案じる輩が両手じゃ足りないほどに居ようとも関係ない。ただの道化だと侮ったならばその場で首を引きちぎってやることも辞さない男だ。
     それなのに。



    「したいの?」と、澄んだ目でまっすぐにこちらを見つめてくる相手を前にしたとき、たじろいだのはこちらだった。命乞いでもない、破滅願望でもない、慈母のような受容でもない。ただ単純に、「諸々の不利益を被ってまで、それをしたいのか」と問いかけてくるのだ。些細で気まぐれな行動に、大真面目に応じてくる様は、かといって肝が据わっているとも見えない。

     自分の生も死もどこか遠くにあるような、ふわふわとした面持ち。そこから繰り出されるのが「ここだとすぐロマニたちが来ちゃうよ」という、脅しというよりも”別のロケーションの方がいいんじゃない?”というニュアンスの、半ば共犯者じみた発言なのだ。
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    roomromrm

    DONE3/10 webオンリー展示

    webオンリーではお読みいただきありがとうございました。

    ミクトランカカオ祭に合わせてテスデイのバレンタインのような返礼品要求の話



    女主人公が前半だけ出ます
    バレンタインのお返しにはそれはカルデア軸における、深夜の会話だった。

    「今回は心肺一時停止の仮死!蘇生処置後、起床のタイミングで強制的にカルデア帰還になりますよろしく!!」
    「慣れているな」
    「えへへ」
    「褒めてもないんだが」

    ぱちぱちと音を立てる焚火を前に、男女が締りのない会話をしていた。この冥界から生還する気しかない藤丸立香、そして管理人補佐に足を踏み入れつつあるデイビット・ゼム・ヴォイドである。デイビットは、仁王立ちで宣言した藤丸に折りたたみ椅子を勧め、彼女は和やかにそれを受け取って腰をかける。

    「ちなみに死因はチョコだから心配しないでね」
    「チョコレート……?」
    「わあ、デイビットのそんな顔初めて見た」

    デイビットは敵として彼女の旅路を阻んだ過去がある。故に深く関わるべきではなかろうと思っていたのだが、思わず首を突っ込みたくなるような死因が耳に入ってしまった。炙っていたマシュマロをビスケットに挟んで手渡す。これで情報量程度にはならないだろうか?と考えてのことだ。死因がチョコレートだろうと、デイビット的にはマシュマロは別腹で入ると疑っていない。
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