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    妖精

    sinohara0s

    DONEリハビリでお誕生日についての話をする无风書きました 妖精の誕生日への感覚や風息が生まれた時期の捏造があります

    サイト格納済みです。読みやすい方でお読みください。
    横書き:http://mpmp.rakusaba.jp/rinzi/text/lxh/mf/y_arasi.html
    縦書き:http://mpmp.rakusaba.jp/rinzi/text/lxh/mf/arasi.html
    「そういえば、小黒の誕生日ってどうやって決めたんだ?」
     風息が作ってくれた夕食も平らげて、あとは風呂に入ればいつでも今日を終わりにできる。風息が無限に尋ねたのは、そういう頃合いの時だった。
     妖精はそもそも明確な誕生日が分からないものらしい。生まれた瞬間を他者に目撃される事はまずないし、そんな事があってもその妖精が人間の暦を把握しているとも限らない。
     妖精は季節に寄り添う存在である一方で、暦を必要とするような生き方をしない者も多いのだ。たとえば小黒は一人で暮らしていたこともあって、誕生日という言葉すら無限から聞くまで知らなかった。
     交流をする上で便利な代物として使われる事はもちろんあるが、暦と紐づけて特定の日を記念する意識は希薄らしい。故に、年若く人間の文化に馴染んだ妖精でもない限り、誕生日なんてものを定めて祝う者は多くはない。小黒の誕生日には多様な面子が顔を出してくれたのは、物珍しさも手伝っていたのだろう。
    2030

    Shrimp_Syako

    DOODLEお題提供元→https://odaibako.net/gacha/2844
    ナポピエ、小次健、妖精23、小次翼
    ナポピエ 日差し/顔を上げる/スマホ
    ---
     長い髪だから、太陽が当るときらりきらりと輝いて、まぶしい。
     見られていることに気がついたピエールがこっちを向いた。怪訝な風で顔を上げてもなお、そのおきれいな顔だって、きらきらしていた。
    「何か言ったか?」近づいてくる。
    「なにも」
     スマートフォンのカメラを向ければ、その中でとりあえずといったように笑ってみせた。
     いくらか陽は翳った。


    妖精23 アイスクリーム/耳を傾ける/近くに行く
    ---
     あの大会後留学してきた少年、かつての日本の23番と、ドレスデンの妖精のお忍びデートとやらを見た。
     べつにわざわざ覗き見にきたわけじゃないことは言っておこうか。どちらかと言えば、外からはっきり見えるような席で、どういうわけかわざわざ隣同士に――四人が座れるボックス席だぞ!――座っている方が悪いと思う、おれは。ちょっと近すぎやしないか。ハイネ、おまえのそれなりの変装はまだいいとしても、目立つ日本人の方をなんとかしてやるべきなんじゃないのか。あいつに隠す気はあるのだろうか。いや、まあ、あるんだろうな。そうじゃなければ、交際してるのかと聞いたおれに「なに言ってるんですか」シェスターさんってば、なんて言わないだろう。「おれが一人に絞ったりしたら悲しむ子が出ちゃうでしょ? おれはみんなのものなんですよ、まだね」だったらその意味ありげな流し目をやめたらどうなんだ。せめて二人きりのときにやれ。それで盛り上がる分にはかまわないから。なんというか、ばればれのそれは見ていてわりと恥ずかしいから。
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    gmksk

    TRAINING朝菊 13 妖精さん
     今朝、見つけた四つ葉のクローバーを頭に乗せると、彼は黒くて丸い瞳をきらめかせてわたしを見た。滑らかな黒髪の上にあるクローバーは今にも滑り落ちそうで、羽根を使って宙に浮き、茎を必死に両手で押さえる。「ああ」と優し気な声がして、瞳の縁から放射線状に生えた繊細なまつ毛が揺れた。
    「これ、頭に乗せるとあなた方を拝見できるのですか?」
    「そういうこと。ちょっと、ニホン。これ持っててちょうだい。離れたら見えなくなるのよ」
    「では、私に何か用でもあるのでしょうか」
     あるわ、と自分の口から言葉が飛び出したものの、その尖った響きに我ながらびっくりする。想像以上に、わたしはこの男に嫉妬心を抱いているらしい。
     日本がロンドンへとやってきたのは、昨晩のことだ。イギリスは今日どうしても外せない用事があって、早朝、庭にやってきてわたし達に挨拶と優しいキスを送ったあと、そのまま出かけてしまった。「じゃあニホンは一人で家の中にいるのね」と、わたしはそのままマナーハウス近くに流れる小さな川に行く。小一時間ほど飛び回り、探し出したクローバーを、ブランチを食べるためにテラスへとやってきた日本の頭に乗せた。よく知られてはいることだが、わたし達ピクシー妖精は人間の目には見えない。――イギリスとはしっかりと目が合い、彼はわたし達をひとしく認めてひとしく愛してくれるのだけど、「国の化身だから」という理由ではないらしい。日本には、数百年も前からずっとわたし達の姿は見えなかった。
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    0medetohtm

    DOODLE洛竹の話。AIのべりすとを使ってみました。昼休みに〜からはAIが書いてます。そこまでは私です。いつも同じこと言ってる。

    ストーリー設定欄に入れたのは以下の情報のみで、天虎の事は一言も書いてませんでした。AIこわ。
    「俺は花屋で働いている。名前は洛竹。妖精。人間に紛れて暮らしている。
    紫罗兰は妖精。花屋で働いている女の子。」
    無題絵本を読んだ。歌を聴いた。映画を見た。ミュージカルの話をしたら紫罗兰に劇場に連れて行かれた。昔から何のためにこんなことをするのか分からずに、それでも胸が高鳴る時間は好きだった。あいつは人間のつくるものが好きだと言った。手と手をとって、積み上げて、塊となって、何かを残すその姿が好きだと。分かるような気もしたけど、それで俺と遊ぶ時間が減るのは嫌だった。俺たちからあいつを奪う人間が嫌いだった。

    その日は夢を見た。店にくる子どもに、御伽噺を聞かされ続けたせいだ。たくさんの人間が着飾って笑って、くるくると踊る。舞う布たちが花みたいで、次の朝の気分は良かった。最後は俺の目線で、誰かの手を握っていた気がするけど思い出せない。なんだかフワフワした気持ちで、花束にリボンをかけた。昼休みに、紫苑の花を眺めていたら紫陽花に声をかけられた。最近よく見るなあと思ったら、どうやら紫苑のお客さんらしい。
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