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    実在

    茶筌(ちゃせん)

    MOURNING供養。

    ・嫌な予感がする話
    ・地獄に堕ちた🎸がある理由から偽名を使って教祖みたいなことをする話です。

    終始鬱々としています。

    🍎と🎸が出てきますがCP表現はほぼないです。

    本当に、なんでも許せる人向けです。

    注意
    嘔吐表現あります。
    本作品は実在する団体や人物、思想に一切関係ありません。
    ご了承のください。

    マジで、なんでも許せる人向けです。
    救われる「これは何かの間違いなんだ!俺は何も悪いことなんてしてないんだ!」
    「はい」

    悪魔は木の椅子に腰掛けながら膝をガタガタと揺らす。そうして片手を胸に当てるといかに自分の主張が正しいかを力強く訴えた。

    「暴力なんてそんな恐ろしいこと…俺はやってないんです!俺は妻を愛していました…誕生日には花を贈ってやりましたし、彼女が困らないようにキチンと仕事だってしていたんです!」
    「はい」

    身なりの整った汚れひとつないスーツを着た悪魔は、目の白い部分が黄色く濁っている。
    これがこの悪魔の本来の姿なのか、はたまた興奮からくる状態変化なのか検討がつかない。

    「大体暴力やDVというものは一方的なものです。ただのストレスやエゴの発散です。そんなもの俺がするわけないんです!俺は妻を愛している。それは今も変わらないんです!」
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    odgr

    SPOILER4/14発行になるっぽいです。ほんとか。
    マジェ昼の部捜査前の12月、クリスマスチャリティーヒーローショーに出演が決まったことをきっかけに、『演じる』『ヒーロー』というあたりのキーワードからウィリアムズ親子を考えるモクマさんの話です。モクルクです。
    マジェMカのバレとトンチキネームのモブがそこそこ出ます。実在の団体や個人とは一切関係ありません。
    アクターズ・エンパシー 月がきれいに見える部屋は、朝の光もよく入る。
     つまり自ずと目覚めが早くなることにモクマが気づいたのは、そのゲストルームを選んで借りた翌日の朝だった。正確には自分で選んだというわけではなく、広さと個別の洗面室がある方のゲストルームを気に入ったチェズレイが真っ先に部屋を選び、アーロンはアーロンで「詐欺師の近くでさえなくばどこでも良い」というものだから、モクマはアーロンが使わなさそうな方に決めたのだ。部屋は適度な狭さで、その割には窓が大きく、ひとりで過ごす時間も大切にしたいモクマとしては都合が良かった。多少朝が早くなるとしても、気の置けない仲間たちと過ごす時間が増えると思えば、十分にお釣りが来る。
     このゲストルームの窓から、緑の庭木と生け垣が茂る庭が見えるのも良かった。ウィリアムズ家の庭は、父母と子供がひとりかふたりいるような家庭の邸宅と考えるとちょうど良い広さだった。『ちょうど良い』というのはこの家全体に言える感覚で、本来ならば家の主となる夫婦の部屋、子供のための部屋、家族の時間を共有するリビング、ふたり以上での作業が快適に行える動線を想定したキッチン、窓から光が入り清潔感がある広い洗面室とバスルーム、それから、時に大事な友人を招いて快適に過ごしてもらうための部屋──チェズレイに言われて初めて気がついたが、成程ここは、理想と信念を抱いて働くエリート国家公務員の男が、家族と過ごすありふれた幸せを望んで買い求めた『設定』にひどく相応しい造りだった。
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