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    実在

    ofu_chiamido

    DONE大大大×♾遅刻したクリスマスサンタパロのちあみど。先輩がサンタで翠くんは普通の子。話の関係で翠くんはアイドルしません。
    ⚠️翠くんの年齢操作あり(幼稚園→高一)、モブ出る、高峯家捏造
    以下世界観的なもの
    ・サンタが実在する世界
    ・サンタは歳の取り方が人とは違う
    ・子どもがサンタを信じなくると、サンタはその子の家に入れなくなる
    ・サンタには担当する子どもがいる。最初は一人から担当
    いちばん欲しいのは、君の温もり 君の初めての担当はこの家に今年産まれた子だと、しんしんと冷え込む空からその家を覗き込んで、チアキは顔をほころばせた。
    ぷくぷくしたバラ色の頬と、やわらかなオリーブグリーンの髪色。穏やかな寝顔で眠っている。隣でベビーベッドを覗き込んで、ぴょんぴょんと跳ねているのはその子の兄だろうか。その傍に父親と母親がいて、兄の方を見て「飛び跳ねたら起きちゃうでしょ」と母親が注意する。
    と、不意に眠っていた赤ん坊がパチッ、と目を開けたかと思うと、どんどん顔が歪み始めた。
    「ふあああぁあぁああぁっ!!」
    母親が慌ててその子を抱き上げ、父親が兄を叱る。
    「ほら、起きちゃったじゃないか。悪いことしたからサンタさん来ないかもしれないぞ」
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    _Tbm_Su

    DOODLEこの投稿内容はフィクションなのでもし文中に登場するものと同様のコミュニティが実在していても一切関係ありません!!!!!!!!ソイヤッwwww
    俳優志望の主人公は演技力を磨く一貫として通話アプリ上のとあるコミュニティに参加している。そこは主人公と同じ志を持つ者達の集まりで、チャット・ボイスチャット問わず、すべてのやりとりをロールプレイを通して行わなければならないという一風変わったルールが定められた場所だった。本来の自分を表現する行動は全面的に禁止されており、アカウントの名前やプロフィールの内容も自身が演じているキャラクターに合わせ変更しなければならない(これに関しては参加者同士の設定のすり合わせという側面もある)。 演じる役や演技期間は各々の自由で、数週間同じキャラクターを演じ続ける者もいれば、日によって違う人間に変わる者もいる。小さな子どもから老人に至るまで、本当に様々な面々が集まっては雑談やゲームなどをして過ごし、己の技術に磨きをかける、そんな場所だった。その中でも主人公にとって一際輝きを放つ存在がいた。名前はユキ。毎週金曜の二十ニ時になるとボイスチャットに現れる。誰に対しても分け隔てなく接する、快活で負けず嫌いな女性。猫好きだがアレルギー持ち。悲鳴を上げるほど芋虫が苦手。好きな食べ物はエビピラフ。酒が入ると笑い上戸に。某楽器店に勤務しており、自身も楽器を弾くことが出来る。相棒は父親から譲り受けたクラシックギター。ボイスチャットを退出する前には一曲演奏するのがお決まりとなっていた。ナイロン弦のやわらかな響き、普段とは一変した気だるげな声色。主人公は彼女の演奏が好きだった。ここでの会話中徹底した演技を心がけ、キャラクターを崩すことのない主人公だが、彼女が演奏を始めればたちまち素の自分へと戻され、ヘッドホンから流れてくる心地よい音色に聞き入ってしまう。しかし曲が進むにつれ、暖かな感情で満たされた胸中は段々と重く沈んでいく。彼女との七日間の別れを告げる音のひとつひとつを、疎まずにはいられなくなるのだ。
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    つるはし

    DONE※実在の地名とか出てきますが全部ファンタジーです。想像です。

    「きみは100億万ドル」CoCシナリオの探索者、ルカ・ステラートとその婚約者、ミッシェル・ド・バシュラールの話。
    ルカとミッシェル 3月下旬、14歳の春。まだ春というには寒い季節のことだった。それとも、あの日までは冬だったのかしら。

     イタリア本土とヴェネツィアとを結ぶリベルタ橋の上をゆく高級車は、一定のスピードで走り続けていた。空路を経由したフランスからの旅路も、ようやく目的地が見える頃だ。窓の外には美しい夕景が広がっているというのに、バシュラール公爵家の長女、ミッシェルは膝の上で組んだ手を睨むように凝視していた。
     相手の目を直視し続けないこと。いつもより小さな歩幅で歩くこと。声を上げて笑わないこと。相手の話にはひたすら相槌だけを返すこと。脚は組まないで揃えておくこと。父親の言いつけを頭の中で復唱する。ミッシェルにとって、それらは意識しなければ守れない約束事であった。会話するときは目を見て話すべきであり、胸を張って歩けば自ずと歩幅は大きくなる。楽しいときは声を上げて笑う方が気分がいい。自分の意見をはっきり述べて議論することは学生の本分だし、気取りたい年頃の女の子達はみんな、机の下で脚を組んでいるものだ。それを何一つ許されないミッシェルは、「私は所詮、お父様のマリオネットでしかないのね」と無表情の下で同乗する父親を罵った。
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