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    お箸で摘む程度

    MOURNING元同室 生徒会選挙の別Ver.
    .昼休みのカフェテリア、注文口まで続く長い列はのろのろとしてちっとも進まない。ヘッドフォンから流れる音楽が、ああこの曲は今朝も聴いた、プレイリストを一周してしまったらしい。アルバムを切り替えることすら面倒くさくて、今朝遅刻寸前でノートをリュックサックに詰めながら聴いていたブリティッシュロックをまた聴いた。朝の嫌な心地まで蘇ってくる。それは耳に流れるベタベタした英語のせいでもあり、目の前で爽やかに微笑む同室の男の顔のせいでもあった。
    普段はクラブの勧誘チラシなんかが乱雑に張り付けられているカフェテリアの壁には、今、生徒会選挙のポスターがところ狭しと並べられている。公約とキャッチフレーズ、でかでかと引き伸ばされた写真に名前。ちょうど今俺の右側の壁には、相部屋で俺の右側の机に座る、ウィルのポスターがこちらを向いている。青空と花の中で微笑んだ、今朝はこんな顔じゃなかった。すっかり支度を整えて、俺のブランケットを乱暴に剥ぎ取りながら、困ったような呆れたような、それでいてどこか安心したような顔をしていた。すぐ起きてくれて良かった、とか何とか言ってくるから、俺は腹が立つのと惨めなのとですぐにヘッドフォンをして、その時流れたのがこの曲だった。慌ただしい身支度の間にウィルは俺の教科書を勝手に引っ張り出して、それを鞄に詰め込んだら、俺たちは二人で寮を飛び出した。結果的には予鈴が鳴るくらいのタイミングで教室に着くことができて、俺は居たたまれない心地ですぐに端っこの席に逃げたんだけれど。
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    5mmm516

    DOODLEティキラビ学パロ

    この日はラビはそのまま帰るししばらくはまた保健室とは無縁の生活なんだけど、
    サッカー部また呼ばれた時とか、体育のときに「あ、やっぱグラウンドって保健室からよく見えるんだなー…」ってボーッとして怪我して保健室に行きます
    保健室エッチって夢ある

    考えるの楽しくなっちゃった
    いつも漫画描く前に小説っぽく書くんだけど
    書き溜めにこの機能いいかもしれない
    クズ保険医ティキ×高3ラビラビ、高校3年生の夏、一度も訪れることのなかった一室に足を踏み入れようとしていた。

    「うわ…」

    そこには「不在」の2文字。
    帰宅部のラビだが、今日は助っ人としてサッカー部の練習試合に参加していた。
    高校入学当初から入部を促されるほどの運動神経を持ち合わせていたが、相手選手とボールの取り合いになり運悪くその指先が左頬をかすめてしまった。
    軽い擦り傷だったが、消毒だけでもしてもらおうと、部活後にここ保健室を訪れたのだ。

    (消毒と絆創膏くらいなら勝手に取っても怒られないだろ)

    そう思い至ったラビは、挨拶も無しに戸を引き入室する。しかし、すぐにその浅はかな考えを後悔することとなる。

    「きゃっ」
    「へ?」

    保健医が不在なら、無人であろうと考えたラビだったが、確かに戸に鍵はかかっていなかったし誰か休んでいたところを起こしてしまったのだろう。
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