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    mizuyasorasora

    DONE蘇州探索&オープニング画面で「ああこの世界は一度燃えたんだな」と思って衝動的に書いた水都百景録二次創作です。その後の探索で絵巻の中で放火が相次いだことが発覚しましたが自分の感情の供養にupします。一度目の世界の焼失における李白と杜甫の消滅。
    火事の描写とファンタジーレベルですが人体が燃える描写があります。
    天の裂け目より来たる火がその大火は比喩ではなく天から降ってきたとしかいいようのないものだった。
     江南では珍しく晴れ渡った空に雨の代わりに降ってきた火は、脈絡も何もなく建物や人間に燃え移り、人々を阿鼻叫喚に陥れた。
     消火部隊は間に合わず、水にさえ火が燃え広がっていく。
     自分の住んでいる住宅の同居人を被害が少ないらしい避難所に移動させた杜甫は、もつれる足を叱咤しながら全力で走っていた。
     手遅れでなければいい、そう思いながら疾走していたその最中、
    「おお子美殿、そんなに急いでどこにいく?」
     燻る炎の点在する繁華街の中、探していた当の人物からかけられたいつも通りの声に驚いて蹴躓いたのだった。
     途端にあはははは、と笑いながら差し伸べられた手に、こちらの気も知らないで、とキッと睨みつける。
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    しじみ

    DOODLE創作海軍の海が出てこないSS。

     極華神国櫻城州。伝統と西海の文化が入り混じる有明の都に暮らす州立大学の学生、犹守弥栄は学費を稼ぐために軍の社会貢献活動に協力する仕事をしている。
    仕事の内容は有明で起こる原因不明の奇妙な事件の調査。
    「人喰い廊下」で子供が消えた。そんな話を聞き、弥栄と軍人安達真純はある学校に向かう。
    人喰い廊下 休憩時間を知らせる鐘が鳴ると待ちわびていたように扉という扉から生徒たちが飛び出す。座学ばかりで有り余った力のやり場を求めて生徒たちは思い思いの遊びに興じ始める。その日、級友たちとじゃれ合い、ふざけて追いかけ合っていた少年は気付けば三階の廊下のつきあたりにやって来ていた。何も考えていなかったとは言え、このひと気のない廊下にやって来たことを彼は少し後悔した。

     ――人喰い廊下で転んではいけない。

     学校ではそんな噂がささやかれていた。その場所で転ぶとついさっきまでそこにいたはずの人が瞬きほどの間に煙のように消えてしまうのだという。実際に人が消えるところを見たわけではなく普段は噂を思い出すこともないが、今はそんな噂がやけに胸に引っかかり気味悪く感じられた。少年がまごついている間に背後から追いかけてきた級友の声が聞こえてきた。聞き慣れた声に安堵し不安な気持ちを振り切るように再び駆け出そうとした少年は、しかしそのとき不意に何かに足を取られてしまった。すぐにでも立ち上がりたいと思いながらもじわじわと足首から伝わる冷たい感覚が先ほどから身に迫る不穏な気配を強くして、彼は床に両膝をついた姿勢のまま動けない。恐る恐る肩越しに振り向いた少年は、水でも浴びたように全身が冷えていくのを感じた。
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    DONEちゅきこさんの【Dom/Subユニバース】『COLORS』シリーズ設定の獅子王×加州SSです。本編メインカプは🍯🌰ですが、こちらは🌰の高校の先輩獅子王くんと🍯さんの同僚加州くんの話。
    チラチラ本編のネタばれアリ。また、D/S初心者の勝手な解釈がてんこ盛りの何でも許せる方向けの極みですので、自衛お願いたします。

    ちゅきこさん、いつもありがとうございます✨
    カサナル、ココロ「痛っ・・・!」
    思わす体がこわばったのは、恋人にも伝わっただろう。
    幾度目になるかわからぬお泊りの夜。
    獅子王は今夜こそは、と内心期待をかけて、加州清光の家へ足を踏み入れた。

    一目惚れから始まった交際はそろそろ半年になる。
    お互い、いい大人だ。もう一段階踏み込んだ関係になっても何も問題はない。そう思っていた。

    何の予定もない週末を控えた金曜日。獅子王は意気揚々と加州のマンションに現れた。手土産にデパ地下のデリでつまみを買ってきた。加州が好きだと言っていたブラッスリーのバゲットは、獅子王の会社からここまでの道のりにあるので、毎週立ち寄ってしまう。
    出迎えた加州が用意した、青江にもらったというチーズをバゲットに合わせ、加州が最近気に入っているという蜂蜜ワインを相伴に預かる。こっくりとした味わいもいいが、やっぱビールが一番だ!と宣うと、呆れたような、それでいて優しさのにじみ出る笑みを浮かべる加州。いつもと変わらない夜だった。
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