幸村
百合菜
PAST #はるななエンディング後の幸せな風景に参加させていただいたときの作品です。
現代の東京で幸村と過ごす七緒。
顔馴染みの果物屋さんには幸村との関係を冷やかされる日々。
そんな中、クリスマスイブに幸村と行ったディナーで七緒が言われたこととは?
「七緒ちゃん、今日はりんごが安いよ!」
東京来て二度目の冬。
新しい年まで数日となったその日、コートにくるまれながら七緒はマンションまでの道を歩く。去年の冬に幸村と一緒に買ったものだが、もこもこした感触が気に入っていて、それを着るだけで寒さが吹き飛ぶような気がする。
そして、商店街を歩いていると、すっかり顔なじみとなった果物屋の店員に話しかけられる。
「りんごか……」
幸村の出身である信濃はりんごの産地として有名だが、幸村が過ごした時期はまだりんごの栽培がされていなかったらしい。
そのため、こちらの世界でりんごを口にしたときはその甘さと酸っぱさが混ざった味に目を白黒させていた。
でも、それは最初だけのこと。その後、りんごは幸村の好物のひとつに加わった。
2463東京来て二度目の冬。
新しい年まで数日となったその日、コートにくるまれながら七緒はマンションまでの道を歩く。去年の冬に幸村と一緒に買ったものだが、もこもこした感触が気に入っていて、それを着るだけで寒さが吹き飛ぶような気がする。
そして、商店街を歩いていると、すっかり顔なじみとなった果物屋の店員に話しかけられる。
「りんごか……」
幸村の出身である信濃はりんごの産地として有名だが、幸村が過ごした時期はまだりんごの栽培がされていなかったらしい。
そのため、こちらの世界でりんごを口にしたときはその甘さと酸っぱさが混ざった味に目を白黒させていた。
でも、それは最初だけのこと。その後、りんごは幸村の好物のひとつに加わった。
@半袖
DOODLEhttps://twitter.com/pumpton/status/1461077836459286528?s=20元絵と、白石のポジにいたんだけどボツにした幸村君(未読イベントだったので(知らんのに描くのはよくないなって)やめた) 3
yumez1z
DOODLE現パロ ステップファミリー勝昌の結婚式元自ツイート
現パロ勝昌結婚式について考えてるんですが、村松殿に編み込みされて信之幸村の摘んだお花で飾られて可愛らしいことになってる昌幸が浮かんでる
ステップファミリーの設定諸々元々のお話は芽野さんりっかさんより 大感謝… 2
GSSY_
DOODLE🎾浪漫の十五年後的ならくがき 真田が幸村の妹の入婿として幸村家にやってくる 幸村は若隠居していて妹夫婦の子供に家督を継がせようと考えている 同時に妹の幸せを何より願っている しかし真←←←幸 妹には一生気づかれない 戦が終わり泰平の世だけど真田は傷を負っている 結果として真幸 幼馴染で元上官の義兄からの言外のアプローチが凄い 2sakikuryo
DOODLEゆきむらさまの孫が大往生したゆきむらさまの葬式に出ている話かきなぐり
※幸村様がいちばん長生きしている
※孫の年齢に悩んだのでそのうちcase2が生まれるかもしれない
神の曾孫(case1) こじん、コジンってなあに。
お父さんに聞いたら「故人」と書くんだよって教えてくれた。しんじゃった人のことを、そう呼ぶんだって。それでさっきから、ずっと難しいご挨拶は、おじいちゃんのことをコジン、コジンって呼ぶんだね。お父さんはそれっきり、忙しそうに大人の人たちとのお話に戻っちゃった。つまんない。お母さんもあっちこっちのお部屋をぱたぱたしてるから、私は大人しくしておくんだよ。妹みたいにお母さんの足にぎゅってくっついたり、だだこねたりしないの。
お葬式のときはみんな黒いおようふくを着るんだって。真っ黒のワンピースなんてあんまりかわいくない。ほんとは、前に買ってもらったスカートがすきなのに。たんぽぽみたいな黄色で、それを着るとおじいちゃんがとっても似合うねって笑ってくれたの。今日だって黄色いほうが、おじいちゃんは喜んでくれるのにな。
3210お父さんに聞いたら「故人」と書くんだよって教えてくれた。しんじゃった人のことを、そう呼ぶんだって。それでさっきから、ずっと難しいご挨拶は、おじいちゃんのことをコジン、コジンって呼ぶんだね。お父さんはそれっきり、忙しそうに大人の人たちとのお話に戻っちゃった。つまんない。お母さんもあっちこっちのお部屋をぱたぱたしてるから、私は大人しくしておくんだよ。妹みたいにお母さんの足にぎゅってくっついたり、だだこねたりしないの。
お葬式のときはみんな黒いおようふくを着るんだって。真っ黒のワンピースなんてあんまりかわいくない。ほんとは、前に買ってもらったスカートがすきなのに。たんぽぽみたいな黄色で、それを着るとおじいちゃんがとっても似合うねって笑ってくれたの。今日だって黄色いほうが、おじいちゃんは喜んでくれるのにな。
おこめ🍚
INFO【既刊】目の前が紅に染まる2021年10月16日 オンラインイベント
戦国BASARA夢オンリー【戦に花よ、恋を見よ】
幸村ネームレス夢小説集
頒布価格:1,000円
WEB再録(推敲)+ 中編かきおろし(一部WEB再録)
WEB再録のもとのお話はポイピク掲載済み
中編はイベント当日限定でWEB公開予定ですが、ページめくり位置にこだわったので、紙媒体もお手にとって頂けたら嬉しいです。 7
おうま
DOODLE兼続と三成七緒を巻き込みたくないという幸村に対し、三成との仲をつなぎたいという兼続みてたら、兼続は上杉のためはもちろんだけど、友人の優先順位が高いなぁ~と思い、あと酒となんかに没頭するとうっかりな失敗もしそうって思った。
百合菜
DONE幸村バッドエンドを元にした話。「これ以上、龍神の力を使わないでほしい」、幸村にそう言われた七緒はその言葉を守ることに。
ふたりは九度山での生活を送り、七緒は普通の人として生き、幸村とも家族になる。
ふたりの間には子どもも生まれ、一見平穏な生活を過ごすことに。
しかし、三成との約束を果たすため、幸村は大坂の陣へ行くことに。
バッドエンドでは命を落とした彼だけど、今回はどうなる!?
ここから開く新たな未来1.
「そう…… 豊臣方が……」
「ええ、姫もご存知のように私には豊臣に切っても切れない義理がございます。この戦の結末は見えているに等しいですが、私には赴かないといけいない理由があるのです」
慶長十九年(1614年)秋、九度山では一組の夫婦が真剣な眼差しで向き合い、話し合いをしていた。襖ひとつ隔てた寝室では子どもたちが寝息を立てている。
話し合いをしているのは真田幸村と七緒のふたり。
天下は徳川のものになったとはいえ、豊臣側の抵抗はたびたびおこなわれており、先日、ついに決定的な亀裂が入る出来事があった。
そこで、豊臣側はかつての臣下に声を掛けており、幸村も戦いに加勢するよう使いのものがやってきたらしい。
まっすぐ自分を見つめる瞳を見ながら、七緒はついにこの日がやってきたのかと思う。
11990「そう…… 豊臣方が……」
「ええ、姫もご存知のように私には豊臣に切っても切れない義理がございます。この戦の結末は見えているに等しいですが、私には赴かないといけいない理由があるのです」
慶長十九年(1614年)秋、九度山では一組の夫婦が真剣な眼差しで向き合い、話し合いをしていた。襖ひとつ隔てた寝室では子どもたちが寝息を立てている。
話し合いをしているのは真田幸村と七緒のふたり。
天下は徳川のものになったとはいえ、豊臣側の抵抗はたびたびおこなわれており、先日、ついに決定的な亀裂が入る出来事があった。
そこで、豊臣側はかつての臣下に声を掛けており、幸村も戦いに加勢するよう使いのものがやってきたらしい。
まっすぐ自分を見つめる瞳を見ながら、七緒はついにこの日がやってきたのかと思う。