戦国
tsukiko1st
DONE犬神ゆきたくさんと作らせていただいたうちよそcpの片割れ・雪村 勇武(ゆきむら いさむ)先生です👨🏫担当教科は社会🌎でもって戦国時代オタク🥷このCPはなんと華弥初のBL😳でもってこの先生が攻めを担当(?)しております😏
rikka223
MOURNING慶兼戦国無双2軸
2006年くらい
2009年くらい改稿
春を待つ 桜も咲こうかという頃、柔らかな雪が薄く雲のかかった米沢に舞った。冬の忘れ形見はいかにも頼りなく、衣に落ちると染みだけを残して消えた。
「名残の雪だねえ」
こんな時季に、と笑い、慶次が縁から手を伸ばした。冷えた粒が指先で音もなく溶ける。傍らの兼続は僅かに口元を綻ばせ、風で揺れる髪を押さえた。
伏せた睫毛が横顔に影を落とす。――嗚呼。彼らのことを考えているのだろう。先の戦を終えてから、兼続はよくこのような顔をするようになった。気付かないふりをしながら、慶次は俯く肩に触れる。
弾かれたように上がったおもてには、もう微笑みが貼り付いていた。
「寒くないかい」
「私は慣れているからな、大丈夫だ」
かつてはよく通る明朗な声で、危ういほど真摯に得意の演説を行っていた唇からは、今は穏やかな言葉しかこぼれない。そして少しだけ、彼は無口になった。
818「名残の雪だねえ」
こんな時季に、と笑い、慶次が縁から手を伸ばした。冷えた粒が指先で音もなく溶ける。傍らの兼続は僅かに口元を綻ばせ、風で揺れる髪を押さえた。
伏せた睫毛が横顔に影を落とす。――嗚呼。彼らのことを考えているのだろう。先の戦を終えてから、兼続はよくこのような顔をするようになった。気付かないふりをしながら、慶次は俯く肩に触れる。
弾かれたように上がったおもてには、もう微笑みが貼り付いていた。
「寒くないかい」
「私は慣れているからな、大丈夫だ」
かつてはよく通る明朗な声で、危ういほど真摯に得意の演説を行っていた唇からは、今は穏やかな言葉しかこぼれない。そして少しだけ、彼は無口になった。
rikka223
MOURNINGさな←くの戦国無双3軸
2012年投稿
かなたより 自分には武しかない、詰らない人間だとか言っていても本当は誰よりも聡明な人だったことも、月を愛で花を慈しむ人だったことも、たかが草にも手を延べる優しい人だったこともあたしは知っている。けれど、それを知っているのはあたしだけで十分だから、このささやかな秘密は墓まで持って行こうと思っている。閻魔様にだって喋るものか。
ねえ、幸村様。
あなたは最期まで美しい人に焦がれて、ついぞそれを隠したまま露と消えてしまった。もしかしたら、ご自分の気持ちすら知らなかったのかもしれない。憐れな人。一途な人。あなたは前を向くことしかできなかった。そんなあなたの背だけを、あたしは追い掛けていた。
困ったような笑顔を、物憂げな眼差しを、凛と響く声を、まだ傍らに感じる。ねえ、幸村様。誰よりも綺麗な人。
435ねえ、幸村様。
あなたは最期まで美しい人に焦がれて、ついぞそれを隠したまま露と消えてしまった。もしかしたら、ご自分の気持ちすら知らなかったのかもしれない。憐れな人。一途な人。あなたは前を向くことしかできなかった。そんなあなたの背だけを、あたしは追い掛けていた。
困ったような笑顔を、物憂げな眼差しを、凛と響く声を、まだ傍らに感じる。ねえ、幸村様。誰よりも綺麗な人。
rikka223
MOURNING就阿戦国無双3軸
2012年投稿
末期の人 閨の空気は湿っていた。気だるく伸ばされた白い指は枝毛ばかりの髪を玩び、僅かに、微笑む気配がした。
――なんや、油断ならん人やさかいなあ
変に甘い声が薄闇に溶ける。
――年寄りだって色くらい好むさ
冗談のつもりで返せば、鈴が鳴るように笑われた。――ほんに、なあ。
暗がりのなかでさえ艶めく黒髪はしとどに広がり、眼が弧を描いている。戦場に立つというのに、疵ひとつない肌。乳房が揺れる。彼女は何者なのだろう。
唇が重なる。年甲斐もなく肩を引寄せる。散々放った欲が再び肚を燃やす。
――ええよ。元就様。一緒に、去にましょ。
屈託のない言葉の裏に、彼女のかなしみが映る。嗚呼、そうか。其処で漸く解った。
君は、最期の女だ。そうだね。
321――なんや、油断ならん人やさかいなあ
変に甘い声が薄闇に溶ける。
――年寄りだって色くらい好むさ
冗談のつもりで返せば、鈴が鳴るように笑われた。――ほんに、なあ。
暗がりのなかでさえ艶めく黒髪はしとどに広がり、眼が弧を描いている。戦場に立つというのに、疵ひとつない肌。乳房が揺れる。彼女は何者なのだろう。
唇が重なる。年甲斐もなく肩を引寄せる。散々放った欲が再び肚を燃やす。
――ええよ。元就様。一緒に、去にましょ。
屈託のない言葉の裏に、彼女のかなしみが映る。嗚呼、そうか。其処で漸く解った。
君は、最期の女だ。そうだね。
kyuri_island
TRAINING投稿テスト。BASARAキャラの練習。公式模写と気付きメモ(ユルい言葉と欲望にまみれた文ばかり)。文字の方が多い…。attentionの綴りが違うじゃないか…笑 3yuuudagawa
DONEおにがり入隊して間もない酔っぱ兄上です。戦国武士はハチャメチャに飲んだらしいですね…。先日ついったで「酔った兄が弟をよしよしぎゅっする漫画」を拝見してたいへん萌えたし満たされたのですがこれペンまで入れてたので、勿体ない精神で上げちゃいます。 3
ペスカル
DOODLEあたし虎になる濃紺と煌めきの天が、黄金に滲みゆく
小鳥たちがあちこちで歌いはじめる
炊きたてのご飯の香る廊下。
仕切りを開けると男が皿を並べている。
「今日も美味そうだな、小十郎」
その背に声をかけた。
名を呼ばれた男が振り返ると、右目に眼帯をした男が見ている。
「ありがとうございます、政宗様」
答えて、軽く会釈をした。
眼帯の男は、伊達政宗。今年の春からBASARA学園に入学した問題児。
もう一人の男は、片倉小十郎。
政宗の世話役であり、同じBASARA学園の1年生。
二人は席につき、食事をはじめる。
政宗が野菜の盛り合わせに手を伸ばした時だった。
ととと……
どこかで鳴る小さな音。
しかし
とと……どどドドドド
それは次第に大きくなり…
ドダダダダダダダダーー
2976小鳥たちがあちこちで歌いはじめる
炊きたてのご飯の香る廊下。
仕切りを開けると男が皿を並べている。
「今日も美味そうだな、小十郎」
その背に声をかけた。
名を呼ばれた男が振り返ると、右目に眼帯をした男が見ている。
「ありがとうございます、政宗様」
答えて、軽く会釈をした。
眼帯の男は、伊達政宗。今年の春からBASARA学園に入学した問題児。
もう一人の男は、片倉小十郎。
政宗の世話役であり、同じBASARA学園の1年生。
二人は席につき、食事をはじめる。
政宗が野菜の盛り合わせに手を伸ばした時だった。
ととと……
どこかで鳴る小さな音。
しかし
とと……どどドドドド
それは次第に大きくなり…
ドダダダダダダダダーー