指輪
honosnnm62
DONE今さらすぎますが、キスパ昼公演の感想メモです。レポというより自分用です。キャラの偏りがすごいです(ごめんなさい)。
他の方がたくさん描いているようなところはもういいかな!?と思って描いてません。
azkmさんの指輪が飛んだ瞬間を同じように見た方がいたら教えて下さい。!この目でたしかに見たはずなんだ…! 3
さえこ
DONEヒバハン✂️🔥玩具の指輪と約束の話。
お家芸の如くネームレス、捏造だらけ、やりたい放題。
薬指と口約束残暑も遠のき、時折ひやりとした風が吹き抜けるようになった秋の空。
抜けるような青空に、燃え盛る炎のように色鮮やかな木々が映えて、目映い。
澄みはじめた空気の中、一際熱を持った場所からカツン、と鉄を打つ音が禍群の里に響いて、消えた。轟々と燃える炎と、ぱたん、ぱたんと微かに聞こえる蹈鞴の音の合間に再びカツン、カツンと鉄の音が上がる。いくつか硬質な音が上がると、今度は白鉄を冷やす水の罅ぜる音。傍らでさりさりと刃物を砥石にかける音も増える。それぞれがことことぱたりと人の気配とともに忙しなく動き回っていて、小気味よく音楽を奏でているようで心地よい。
師匠に言いつけられていた鍛治鉄を仕上げて、額に滲む汗を拭う。これさえ仕上げてしまえば、明後日までは暇になるはずだった。
16994抜けるような青空に、燃え盛る炎のように色鮮やかな木々が映えて、目映い。
澄みはじめた空気の中、一際熱を持った場所からカツン、と鉄を打つ音が禍群の里に響いて、消えた。轟々と燃える炎と、ぱたん、ぱたんと微かに聞こえる蹈鞴の音の合間に再びカツン、カツンと鉄の音が上がる。いくつか硬質な音が上がると、今度は白鉄を冷やす水の罅ぜる音。傍らでさりさりと刃物を砥石にかける音も増える。それぞれがことことぱたりと人の気配とともに忙しなく動き回っていて、小気味よく音楽を奏でているようで心地よい。
師匠に言いつけられていた鍛治鉄を仕上げて、額に滲む汗を拭う。これさえ仕上げてしまえば、明後日までは暇になるはずだった。
sin_ofuton
REHABILIじんあら。1か月ほどあたためていた指輪ネタをまわしたよ。唐突なミラーボールは、ちょうどわたしがミラーボールを買った日に、ゆびワが発表されたからです。「時間は未来から過去に流れてる」のくだりは、キテーさんの添い寝動画から、一部引用しています。けっきょく脈絡のない話になってしまった。 5307まめこあけび
DONEハッピーハロウィーン!!!!!!!!!!!!!指輪は太ももと尻を撫でるのに邪魔なので外したんだなって思ってください
@kuro0418mameも、2年と2カ月?経過しました!
今後は3カ月ごとにお休みも挟みつつ玄刀さんと順番に記念絵を描く&ネップリ登録などしていきます。
期限過ぎましたので番号は消しました!
印刷くださった方々ありがとうございました〜!! 2
yuzuya_ichinose
SPOILER首都特典での新宿の既婚者の仮装のあの指輪がひなちゃんに借りた指輪だったらという妄想からの新ひな。自分の指に指輪があるのにテンションが上がる新宿と、楽しそうでうれしそうな新宿のために結婚指輪買ってあげなきゃ!と心に決めるひなちゃんです。
やっぱり旦那結婚指輪ほしいんだね。早くひなちゃんにほしいっていいな?
ゆづき
DONE🪃⚡️指輪の話
電は仕事びりびりだから貴金属できなさそうだし、そもそもあまりアクセサリーできなさそう。速はお揃いの指輪をしたくて(人間の恋人同士で指輪をしてると知ってやりたくなる)、でも電が仕事を大切に思っててまだ続けたい気持ちをわかってるから、できるようになるまで待つんだろうなぁって。待ってて欲しい。速は不器用で花冠すら使ったことがないのに、一生懸命指輪を作ってくれたその行為が可愛くて文字数 4
tubo_haita
DONEpassword: bj7od 様『ゲンの左手に指輪をはめる千空』
"Senku puts the ring of the stone on Gen's ring finger."
tenzooooo
DONEどつチューブ配信が見たい。必ずサが映り込むろぴ回は、微妙な料理コーナーから始めるものの最終的には美味しい料理が作れるようになる。最高傑作の味噌汁の回でサがプロポーズギャグしたらろぴは次の回で指輪用意してる。🍮🍈
ちぇる
DOODLE凌Ⅳ、結婚するときに指輪買ったとしたらシャークさんは両手に指輪だしⅣくんはデュエルディスクで擦れそうだし、ペンダントみたいに首からかけるのもシャークさん既にロケットとかかけてるし…っていうか下手にシンプルなの選んだら璃緒ちゃんともお揃いみたいじゃん何か良いのないんか!?って考えてたら降って沸いてきたピアスシェアする凌Ⅳの落書きです 2
高間晴
TRAINING敦太。指輪の話。契り交わすに指輪は要らぬ 太宰と付き合い始めて早数年。敦はそろそろ貯金で指輪を買おうか悩んでいた。
何故悩むのかと云えば、太宰の指には指輪が似合わないような気がしているからだ。あのしなやかで白くすらりと長い指。それには、指輪なんてつける方が趣が無い気がしてならない。
きっと今の自分が指輪を渡せば、喜んで嵌めてくれるだろうという自信があった。でも、だからこそ敦は困っているのである。
彼の人に似合わない指輪なんて贈っても仕方ないだろう。それは只の自惚れだろうと、心の声が止まない。
赤茶けた夕陽の射し込む太宰の部屋。二人、万年床に寝転がりながら敦は隣の太宰の左手を取る。何時も通りの少し低い体温が感じられた。その手の甲を目の前に持ってきて薬指の付け根にそっと唇で触れた。少し擽ったそうに太宰が笑う。その様子に敦は思うのだ。
859何故悩むのかと云えば、太宰の指には指輪が似合わないような気がしているからだ。あのしなやかで白くすらりと長い指。それには、指輪なんてつける方が趣が無い気がしてならない。
きっと今の自分が指輪を渡せば、喜んで嵌めてくれるだろうという自信があった。でも、だからこそ敦は困っているのである。
彼の人に似合わない指輪なんて贈っても仕方ないだろう。それは只の自惚れだろうと、心の声が止まない。
赤茶けた夕陽の射し込む太宰の部屋。二人、万年床に寝転がりながら敦は隣の太宰の左手を取る。何時も通りの少し低い体温が感じられた。その手の甲を目の前に持ってきて薬指の付け根にそっと唇で触れた。少し擽ったそうに太宰が笑う。その様子に敦は思うのだ。
am1no3
DOODLE韓ドラの模写ですけれど…🤭結婚指輪💍が公式から発表&フォロワー様のツイートで妄想膨らみましたww
絵チャで描き直すかも😂
模写元は『キム秘書はいったいなぜ?』のオフショットより(イケメン過ぎないか) 2
mikeda_shiro
DONER15くらい。事後ムードも何もないプロポーズまがいのことをするニノカゲそれから改めて指輪持ってプロポーズする二宮さん
その指予約済み ハッハッと、薄暗い部屋に荒い吐息がこだまする。
「影浦」
愛しさを乗せた甘い声で名前を呼び、二宮は絶頂を迎え脱力している影浦の頬を撫でる。
「にの、みや……」
「水を飲むか?」
「うん……」
散々喘ぎ枯れてしまった喉に気づき、はちみつやしょうがを入れたものがいいかと思いながら、長い指で喉を撫でる。
それが嫌だったのか、影浦は鬱陶しそうに力なくその手を払う。
だが、それでも愛しいのだろう。二宮の表情は優しくやわらかで。
しばらくして二宮が戻ってくると、ふわりと甘い匂いが部屋に広がり、影浦は軽く上体を起こす。
「なに?」
「ハニージンジャーだ。チューブのショウガとはちみつをお湯で溶かしただけのものだ」
「喉にいいんだろ?」
2066「影浦」
愛しさを乗せた甘い声で名前を呼び、二宮は絶頂を迎え脱力している影浦の頬を撫でる。
「にの、みや……」
「水を飲むか?」
「うん……」
散々喘ぎ枯れてしまった喉に気づき、はちみつやしょうがを入れたものがいいかと思いながら、長い指で喉を撫でる。
それが嫌だったのか、影浦は鬱陶しそうに力なくその手を払う。
だが、それでも愛しいのだろう。二宮の表情は優しくやわらかで。
しばらくして二宮が戻ってくると、ふわりと甘い匂いが部屋に広がり、影浦は軽く上体を起こす。
「なに?」
「ハニージンジャーだ。チューブのショウガとはちみつをお湯で溶かしただけのものだ」
「喉にいいんだろ?」
hakka_ymg
DOODLE指輪の話重み「興味があったから作ってみたんだ。着けなくてもいいから、もらって欲しい」
と、類から記念日でもなんでもない日に渡されたそれ。真四角の白い小さな封筒に入れられていた。
細身のシンプルな、装飾のついていない銀の輪。
シルバーのリング。
サイズを測られたことも教えたこともなかったはずだが、それがピタリと嵌まるのは薬指だけで。
その後忙しくなり会う時間はとれず、別の仕事先で類とすれ違うことがあった。その時、類の左手の薬指で銀色が光っていることに気がつけば、背中がぞわりとして、なんとも言えないこそばゆさをおぼえた。揃いだったのならば、はじめからそう言えばいいだろうに。
それを今、自分の指に嵌めてみている。
こどもの頃に妹とおもちゃの指輪を嵌めて遊んでいたことを思い出す。おもちゃの指輪とは違ってキラキラ光る石はついていない。自分の手も、その頃の柔さはなくなった。そこまでごつい方ではないが、節もしっかりあり、すらりと伸びた指。大人の男の手。自慢ではないが、類の要求に応えるために修羅場をくぐってきた割には、なかなかきれいな方ではないだろうか。
837と、類から記念日でもなんでもない日に渡されたそれ。真四角の白い小さな封筒に入れられていた。
細身のシンプルな、装飾のついていない銀の輪。
シルバーのリング。
サイズを測られたことも教えたこともなかったはずだが、それがピタリと嵌まるのは薬指だけで。
その後忙しくなり会う時間はとれず、別の仕事先で類とすれ違うことがあった。その時、類の左手の薬指で銀色が光っていることに気がつけば、背中がぞわりとして、なんとも言えないこそばゆさをおぼえた。揃いだったのならば、はじめからそう言えばいいだろうに。
それを今、自分の指に嵌めてみている。
こどもの頃に妹とおもちゃの指輪を嵌めて遊んでいたことを思い出す。おもちゃの指輪とは違ってキラキラ光る石はついていない。自分の手も、その頃の柔さはなくなった。そこまでごつい方ではないが、節もしっかりあり、すらりと伸びた指。大人の男の手。自慢ではないが、類の要求に応えるために修羅場をくぐってきた割には、なかなかきれいな方ではないだろうか。
nayutanl
DONEカイアサWebオンリー【気高いあなたにふれる朝】専用新婚さんお題です。指輪をなくしちゃったアーサーと、なくしもの慣れしてるカイン。
#けだふれ_アフター
#けだふれ_お題
指輪がない……と言い出したのは、意外にもアーサーの方だった。
カインの両親、特に母は料理の時にはずしてそのまましばらく見つけられなかったといったことが何度かあったことや、カイン自身片付けが苦手な自覚を持っているのもあって、初めて指につけたその瞬間からなくさないように彼にしては神経質に注意を払っていた。
それでもなくすことがあるとすれば絶対に自分だろうと思っていたが、どんなものでも、誰の持ち物でも、なくなるときはなくなるということをいま目の当たりにしている。
城の自室のあちこちをひっくり返しながら、アーサーは迷子になっていることに気づいた子どものようになくした指輪を探している。カインも話を聞いてから手伝っているが、心当たりがないので探す場所にもまず迷う。ひとまず、アーサーの邪魔にならない位置で床に這いつくばって家具の下を中心に探してみたものの、埃らしいものさえ見当たらなかった。とすると、清掃後になくしたか普段と違う場所にしまっておいたのを思い出せなくなったか―考えを巡らせながら、カインはアーサーに向かい励ますように言った。
1639カインの両親、特に母は料理の時にはずしてそのまましばらく見つけられなかったといったことが何度かあったことや、カイン自身片付けが苦手な自覚を持っているのもあって、初めて指につけたその瞬間からなくさないように彼にしては神経質に注意を払っていた。
それでもなくすことがあるとすれば絶対に自分だろうと思っていたが、どんなものでも、誰の持ち物でも、なくなるときはなくなるということをいま目の当たりにしている。
城の自室のあちこちをひっくり返しながら、アーサーは迷子になっていることに気づいた子どものようになくした指輪を探している。カインも話を聞いてから手伝っているが、心当たりがないので探す場所にもまず迷う。ひとまず、アーサーの邪魔にならない位置で床に這いつくばって家具の下を中心に探してみたものの、埃らしいものさえ見当たらなかった。とすると、清掃後になくしたか普段と違う場所にしまっておいたのを思い出せなくなったか―考えを巡らせながら、カインはアーサーに向かい励ますように言った。
EIGOnon
DONE❄️🌸ワンライ5話目。お題は「指輪」をお借りしました。さよなら冬の国編。
冬の国内の人間達は精霊同士の戦には慣れっこで、人間同士でも争ったりしてます。全員脳筋の国。次回が最終回かな…?(また1話挟まると思いますが…)
冬に添う 五 《指輪》「ほほう、上手く育ったのう」
「確かに春の子じゃな。……ふむ、確かに手紙にあった通り、春の気配と冬の気配が混在しておる」
「「これは面白いのう」」
目の前で少年二人にくるくると踊られてネロが目を白黒とさせている。助けを求めるようにこちらを見るので、ブラッドリーは溜息を吐いて自分の隣を指した。すぐさまやって来たネロを座らせて、まだ踊っている双子を示す。
「あいつらが冬の双王。この国全ての統括者だ」
「統括者……?」
「あんな見てくれしてるが、中身はウン千歳のジジイどもだよ」
「ちょっとブラッドリーちゃん!」
「ジジイじゃないって言ってるでしょ!」
文句を散々垂れた後に、双王と呼ばれた少年二人はネロの前に座り直した。
3912「確かに春の子じゃな。……ふむ、確かに手紙にあった通り、春の気配と冬の気配が混在しておる」
「「これは面白いのう」」
目の前で少年二人にくるくると踊られてネロが目を白黒とさせている。助けを求めるようにこちらを見るので、ブラッドリーは溜息を吐いて自分の隣を指した。すぐさまやって来たネロを座らせて、まだ踊っている双子を示す。
「あいつらが冬の双王。この国全ての統括者だ」
「統括者……?」
「あんな見てくれしてるが、中身はウン千歳のジジイどもだよ」
「ちょっとブラッドリーちゃん!」
「ジジイじゃないって言ってるでしょ!」
文句を散々垂れた後に、双王と呼ばれた少年二人はネロの前に座り直した。
るじる
DONE宇煉/SteadyTwitterの宇煉真ん中バースデーのお話。
映画館デートをする二人にして欲しいことを書きました。タイトルは伏せますが実在の映画を元に書いてあります。指輪を贈るのはステディの証。二人にはずっとラブラブでいて欲しいっ! 4
カンパ
MOURNINGアラサーのたいみつが指輪を買いに行く話。ショップ店員視点。
指輪を買うたいみつ わたしの勤務先は、ゼロの数を数えるのがちょっと嫌になるくらいの高級アクセサリーを扱うジュエリーショップだ。小さな頃からアクセサリー食玩を買い集め続けている程度にはキラキラした物が好きだったわたしは、好きが高じた結果ジュエリーショップの販売員を目指して就職活動を行い、見事ゴールを決めたのだった。それが七年前の話。思わず目を瞑ってしまいたくなるほどのキラキラに囲まれる毎日は最高以外の何物でもなかったが、社会人生活すべてが楽しいことばかりというわけはなく、店内の清掃は面倒だし、ウン百万の宝石に触れるのは死ぬほど神経がすり減るし、なにより配属されたショップのお局がクソすぎて(あらやだ販売員にはあるまじき言葉遣い!目を瞑ってくださいまし)、近所のスーパーで「あのクソババァがさっさと異動になりますように」と七夕イベントの短冊に書き殴ったのが五年前。さて、わたしの願いは見事に叶い、お局は別店舗へ異動となって、それからはたいへん働きやすい職場へと様変わりした。それが三年前。しかしそれは、上司および同僚または後輩がわたしにとってやりやすい相手ばかりになったというだけの話であり、販売員の苦労の大半は、やはり接客にあるのだ。
5396kusunokixxx
TRAININGクスノキのペテホムへのお題は『指輪よりも愛がいい』です。https://twitter.com/kusunokixxx/status/1419958735879827456?s=20
計算高いぺテロさんっていいよね
指輪よりも愛がいい何時も通りに振る舞えていたかは微妙なところ。
システム的なお遊び、便利アイテム、と印象を植え付けて。私相手にあまり疑いを持たないことは喜んでいいのやら。
全力で急いだとは噯にも出さない。
指輪よりも愛がいい、とはまだ言えないけれど。
ひとまずは占有できた指にひっそりとほくそ笑む。
140システム的なお遊び、便利アイテム、と印象を植え付けて。私相手にあまり疑いを持たないことは喜んでいいのやら。
全力で急いだとは噯にも出さない。
指輪よりも愛がいい、とはまだ言えないけれど。
ひとまずは占有できた指にひっそりとほくそ笑む。
さらさ
DONEリクエストより「クロリンで指輪交換」でした。指輪を交換した勢いで誓ってもらいました。場所が場所だけどね!リクエストありがとうございました!
誓いの環をその指に「買って、しまった……」
十二月もまだ初旬、たまたま帝都に出たという理由だけで散策して見つけたシンプルな指環。ああ、あいつに似合いそうだと思ってうっかり買ってしまった物だったがこれを渡せる程の関係でもないという事は彼――リィンも分かり切っていた。一応、お付き合いしている関係ではある。だが余りにも空白の時間が長すぎた事、戦後の事後処理に追われて時間が取れない事が相まってしまい未だ実感が湧かないのが現実であった。だからこれは余りにも早すぎるというもので。そっとコートのポケットへと仕舞ったのだった。
「やべぇ、買っちまった……」
同時期、別の男もまた同じ事をしていた。たまたま見つけた最低限の装飾しか施されていない指輪。ああ、あいつの指にはめてしまいたいだなんて思っているうちに買ってしまった代物である。お付き合いを始めてそろそろ三か月、今度こそ手を離さないと誓ったものの状況がそれを許さなかった。彼らは別々の場所で必要とされ、帝国内を東奔西走するような日々である。言ってしまえば魔が差したようなものだと、彼――クロウは思う。なんせ相手は天性の朴念仁で人タラシ、所有痕の一つや二つ残しておかねば相手が近寄ってくる始末だ。その状況に頭を抱えていたのは事実だが、かといってここまでするつもりはまだ毛頭なかった。
1833十二月もまだ初旬、たまたま帝都に出たという理由だけで散策して見つけたシンプルな指環。ああ、あいつに似合いそうだと思ってうっかり買ってしまった物だったがこれを渡せる程の関係でもないという事は彼――リィンも分かり切っていた。一応、お付き合いしている関係ではある。だが余りにも空白の時間が長すぎた事、戦後の事後処理に追われて時間が取れない事が相まってしまい未だ実感が湧かないのが現実であった。だからこれは余りにも早すぎるというもので。そっとコートのポケットへと仕舞ったのだった。
「やべぇ、買っちまった……」
同時期、別の男もまた同じ事をしていた。たまたま見つけた最低限の装飾しか施されていない指輪。ああ、あいつの指にはめてしまいたいだなんて思っているうちに買ってしまった代物である。お付き合いを始めてそろそろ三か月、今度こそ手を離さないと誓ったものの状況がそれを許さなかった。彼らは別々の場所で必要とされ、帝国内を東奔西走するような日々である。言ってしまえば魔が差したようなものだと、彼――クロウは思う。なんせ相手は天性の朴念仁で人タラシ、所有痕の一つや二つ残しておかねば相手が近寄ってくる始末だ。その状況に頭を抱えていたのは事実だが、かといってここまでするつもりはまだ毛頭なかった。