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    捏造

    83twst

    DONE2025/08/23のモブランオンリーで公開してます。
    セベジャミのセベクに恋をしたモブ寮生のお話です。
    諸々捏造ありで、後半にジャミル視点に切り替わります。
    前半部分だけでも完結はしているので前半部分だけでもオッケーです。


    ※セベジャミですが付き合ってはいません。ただくっつきます。
    気に食わない。 セベク・ジグボルト。コイツはディアソムニア寮の一年生だ。オレの話を少しも聞きやしない、他の寮(オレはスカラビア寮)であるオレに対してはとても態度がデカい。
     なんならオレは三年生で先輩だというのに「おい、人間!!」と呼びつけられる。最初こそ物凄くムカついてはいたが最近は少し見え方が変わった。
     ある日の放課後、セベクがいつも通りの大声であのマレウス・ドラコニアを探していた時だ。オレは図書館に向かうところだったんだが、珍しく通りかかりに探し人であるマレウス・ドラコニアを見かけた。
     多分あの方向はコイツも図書館にでも向かうんだろうなぐらいにしか思わなかったが、一人歩いて行く姿が珍しかったからよく覚えている。セベクが今にも泣きそうな顔で「若様、どちらにおられるのですか?!」なんて叫んでいるものだからついつい声を掛けてしまった。
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    usmlk_ii

    MOURNING長谷高
    長野で再会した2人のお話
    ※長谷高が同じ大学の先輩後輩
    ※大学時代と現在
    ※まだ付き合ってない
    ※映画のネタバレ含みます
    ※捏造しかありません

    少しでも楽しんでいただけると幸いです。
    手を繋ぐから始めませんか?*


     長谷部陸夫が諸伏高明と初めて出会ったのは、東都大学のキャンパス内にある図書館だった。人がまばらな時間帯に訪れたそこで、彼を見つけた。

     窓から光が差し込む端の席で、背筋を伸ばし静かに本を読む凛とした姿に、目を奪われた。
     彼の周りだけ輝いていて、時が止まっているのではと錯覚してしまいそうなほど美しく、まるで絵画のようだった。他を寄せつけないその様が、絵になって綺麗だと思った…

     中性的な顔立ちに透き通るような白い肌、綺麗な黒髪と長身だけど線の細い身体。儚げで、触れると消えてしまいそう、それが諸伏高明に抱いた最初の印象だった。

     彼に興味を持った長谷部は、すぐに声をかけた。突然初対面の男に話しかけられ、最初は不審に思われ避けられていたが、毎日彼を探し繰り返し声をかけるうちに、徐々に心を開いて様々なことを話してくれるようになった。彼のことを「高明くん」と呼べば、いきなり下の名前で呼ぶのかと怪訝な顔をされたことを覚えている。
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    hyotankarakoma

    DONE私の思うハンイチです。
    恋慕とか崇拝とか感情はひとつじゃないハン→イチのような、ハンイチのような。
    ハン・ジュンギ過去捏造しています。私が楽しいから。
    8時空。ハワイでのおはなし。
    流星群 ふうと吹いた風を大きく含んで広がる、黄ばんだレースのカーテン。丸くなったかと思えば端から潰れて薄汚れた網戸へ張り付く。端から端まで嗅いだところでい草の匂いなど残っていなそうな、茶色く変色した畳につけた左頬はもう跡が残っているだろう。薄らと埃の積もった部屋の端っこ。じんわりと熱を持つ傷、口の中は鉄の味がした。
     レースのカーテンが揺れると朝露に濡れた草の青臭さとどこか清涼な湿った匂いと白い光が入り、風の吹く度柔らかく一部を照らす。室内に舞う埃が反射し星のようでどこか美しく感じた。外のどこか遠くで人の声が音として聞こえてくる。レースの網目が光を零して淡く光った。
     窓から見える庭は狭く、砂利とその隙間から生えた雑草が背を伸ばしている。小ぶりな石と砂を踏む音がして、しかし身体を起こそうにも思ったように動かず視線だけを外へと向ける。レースのカーテンが揺れてその隙間から誰かの足だけが見える。じゃり、じゃり、と音を立てたのを最後に、薄汚れた白に臙脂色がぼんやりと浮かんでいる。膝であろう皺や、革靴の先がこちらを向いており、重い腕を上げる。ちょうどよく膨らんだレースを掴んで、怠惰にも横に引いたと思った。掴んでいたはずのカーテンはなくなって、薄くしか空いていなかった窓は全開になっている。어、と思わず出かけた声は何故か音にならず、喉が少しだけ震えて終わった。
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