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    故に

    ゆゆしきゆく

    MOURNINGヴェラン気味
    だから怒られてんだよ!ってのを自己肯定感が低すぎる故にわかってないヴェの話
    途中あんまりしっくりきてないからそのうち書き直したい
    ランちゃんは、かっこいい
    かっこいいし、強いし、賢いし、俺みたいな泣き虫じゃない
    「ランちゃん!!!」
    体、動いてくれ
    良かった、間に合った
    そう思うと同時に体に衝撃が走る
    口から声にならない音が出た
    「ヴェイン!!!!!!」
    後ろからランちゃんの声が聞こえる
    今どんな顔してんだろ
    でも間に合って良かった…
    ごぷと口の中に熱くて鉄臭いものが迫り上がってくるのを感じる
    あ、これやばいかも
    体に力が入らなくて立ってられない
    もう上向いてるのか下向いてるのかどうなってるのかすらわからない
    ごめん、ランちゃん
    俺…もう、ダメかも…
    崩れ落ちる視界の横で黒と青が明滅して消えた



    「…ってぇ…」
    めちゃくちゃ痛い
    起きあがろうとしたけど腕あがんない
    何これ、何でこんな痛いの?
    そうだ俺、ランちゃんを庇って…ってあれ?俺、生きてる?
    めっちゃ痛いけど
    うわー俺ってめっちゃ頑丈…
    そんなことを思っていたら聞き覚えのある声がした
    「ヴェイン!!!」
    「ラン…ちゃ…」
    痛む顔をどうにか動かして声のする方向を見ると見慣れた黒い髪が見えた
    でも、あれ?もしかしてランちゃん怒ってる?
    親の顔より見た幼馴染の 1325

    hinoki_a3_tdr

    MOURNING記憶にない町日
    故に尻切れとんぼ
     助っ人に西園寺が入ると聞いた時、ああ、このコンクールはもうダメだなと思った。天上天下唯我独尊を地で行く我が校きっての天才、西園寺エニス皇帝陛下。彼は前述の通り、協調性の欠片もなかった。カルテットを行う上で一番重要なのは息を合わせることだろう。誰とでも、いつでも合わせられる。それが一流に求められる素養だ。西園寺にはそれが欠けていた。だから無理だと思った。
     しかし、意外にも西園寺はカルテットを経て少しずつ変わっていった。人と変わることで今まで投げ捨てていた情緒が育ったらしい。当然、演奏にもそれはプラスに働いた。コンクールで優勝が狙えるほどに。もしかしたら、優勝できるかもしれない。出場すら怪しかった俺たちが。できるだろうか。いや、やってやろう。そうしたら、もう少しだけ勇気が出るかもしれない。

     なんて、青春っぽく表してみたが大したこでは無い。優勝できるかも、なーんて、浮かれた思考に引きづられ勢いの波に乗ってしまえー!ということである。そして乗った。展開が早い?? そんなことは知らん。そちらで適当に補完しておいてくれ。
     俺は教師である町田先生が好きだった。男性教諭である。惚れた理由諸々 3896

    XMASOG

    DOODLEお題ガチャ「大事故に遭ったものの奇跡的に軽傷で済んだわしが、セックスのやり方についての記憶“だけ”喪失していると発覚した」「……んぅ…」
    どこやここ。薬品の匂いがする。調合の途中で寝てしもたんやろか?
    「こはくっち! よかったァ、目が覚めて」
    「こはくちゃん心配したぜ…猫助けるためにあんなでかい木登ってよぉ…」
    「……。」
    「どうしたんだよこはくちゃん。まさか俺っちのことがわかんねーとか言い出すんじゃねぇだろうな? 俺はともかく、藍ちゃんのことは――」
    「こはくっち、おれたちのことわかる?」
    「……燐音はんと、ラブはん」

    どうやらわしは、事故にあったらしい。小さい猫はんが中庭の高い木に登って降りることができなくなっていたのを助けに行ったんやけど、天辺近くで猛烈な風が吹いてそのまま落ちてしまった。
    幸い、猫はんにもわしにも大きな怪我はないという。
    燐音はんはわしの具合をCrazy:Bのみんなに報告するために先に星奏館に帰ってしまった。病室はわしとラブはんの二人きりになった。
    「無事で本当によかったよォ〜…」
    「心配かけてえろうすんまへん。木登りには自信あったんやけどなぁ」
    「あんな風、いくら鍛えてても無理だよォ! もうすっっごい突風だったんだから」
    と言うラブはんの目元は赤い。
    「目ぇ赤くなっとる」
    「… 1998

    ParAI_t

    DONE故に恋というものは難しい / クロアス

    バレンタインがあるなら(ry の第二弾。
    これビス殿バレンタインにアステルちゃんから他に本命もらってる想定でもいいし、あのチョコでここまでやらかすのも激重でいいなと思う。
    いやほんとキャラストあそこまで言って断られると思ってたって、本当にそうなったらあの後の空気どうするつもりなんだって感じだし、それでやらかせるならこれくらいやりかねんなというアレです(何)
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    好意とは不安定である。
    悪意や敵意の対義語であるのに、もたらされる結果は必ずしも良いとは限らない。経験則からすると、厄介事の方がよほど多かった。
    過度に楽観的となるのも性に合わない。候補を目にする度に膨らむ想像は、未来の数は一つしかないのだから時間の無駄だ。それでも非効率な空転は当日の午前まで続いていた。

    「好きなものを選びたまえ」

    午後の小休憩の時間、クロービスは机に並べた色とりどりの三つの箱から一つを選ぶよう、アステルへと促していた。
    アステルから見て一番左のローズピンクの箱には、旬を迎えた苺をピューレーにして作られたギモーヴが入っている。柔らかくもっちりとした食感と爽やかな春の味が楽しめる逸品だ。
    真ん中のライムグリーンの箱は、蜂蜜の優しい甘さが特徴のポルボローネが詰められている。口の中でほろほろ 1266