晋
Cherry_7396
DONE #長晋ワンドロライ お題「アイス」現パロ長晋 社会人mrくん×保育園園長tksgさん
ロリショタrnmrくんちゃんがいます。tksg先生がお嫁さんになった後のお話です。
『確実に叶う幼子の願い事』の続きのような何かです。
あにうえのけんせい ショーウィンドウには色鮮やかなアイスが並んでいる。ガラス張りのケースにぺったりと張り付いた蘭丸は眉間に皺を寄せて真剣に考え込んでいた。
選べるのは一つだけ。よく知った色を見比べながら、これは難解な問題だぞとばかりに唸る。
高杉は店内の端で涼んでいる。店内の冷房が天国のように思える。一気に汗が引いて、パタパタと胸元を仰いで風を入れるのを見咎めた兄が見えないように大きな身体で覆い隠していた。
「あにうえ、らんまるにはえらべません!」
「選べ」
「むりであります!」
「………どれと迷ってんだ」
「ぜんぶっ!」
「せめて絞れよ………」
呆れたように笑う兄の後ろからひょっこりと高杉が顔を出す。蘭丸は良いことを思いついた!と軽い足取りで駆け寄り、にぱっと笑った。
1999選べるのは一つだけ。よく知った色を見比べながら、これは難解な問題だぞとばかりに唸る。
高杉は店内の端で涼んでいる。店内の冷房が天国のように思える。一気に汗が引いて、パタパタと胸元を仰いで風を入れるのを見咎めた兄が見えないように大きな身体で覆い隠していた。
「あにうえ、らんまるにはえらべません!」
「選べ」
「むりであります!」
「………どれと迷ってんだ」
「ぜんぶっ!」
「せめて絞れよ………」
呆れたように笑う兄の後ろからひょっこりと高杉が顔を出す。蘭丸は良いことを思いついた!と軽い足取りで駆け寄り、にぱっと笑った。
蒼ジ口
DONE雪と椿② ※長晋パート①←https://poipiku.com/4240702/7206792.html
→③https://poipiku.com/4240702/7206808.html 8
Cherry_7396
MAIKING #長晋ワンドロライ お題「海」現パロ長晋 「セフレだと思っていたのに」の前の話です。恋人だと思っているmrくん×セフレだと思っているtksgさんです。背景注意。
だって、何も知らなかったから 電車を乗り継いで数時間。連れ出された先は夏の代名詞でもある海だった。
珍しく森くんの方から誘われたものだから、まだ僕に飽きてないんだと安心する反面、いつまで続けるのだろうかと憂鬱になりながらも浮き立つ心を隠せずにいた。
羞恥を押し込めてシャワーを浴びて後ろの準備をして、髪をセットして気に入りの服を素早く吟味して。そうして訪れた森くんのアパートの前。繰り返してきた行為をなぞるように深呼吸しようとして、腕を掴まれた。
びっくりして顔を上げれば、むっつりと黙り込んだ森くんが「海、行くぞ」とだけ僕に告げる。呆気にとられるままに流されてここにいる。
海に行くなんて思ってもいなかったから水着なんて持ってきてない。持っているのはビニール袋に入れられたローションとゴムだけだ。
2437珍しく森くんの方から誘われたものだから、まだ僕に飽きてないんだと安心する反面、いつまで続けるのだろうかと憂鬱になりながらも浮き立つ心を隠せずにいた。
羞恥を押し込めてシャワーを浴びて後ろの準備をして、髪をセットして気に入りの服を素早く吟味して。そうして訪れた森くんのアパートの前。繰り返してきた行為をなぞるように深呼吸しようとして、腕を掴まれた。
びっくりして顔を上げれば、むっつりと黙り込んだ森くんが「海、行くぞ」とだけ僕に告げる。呆気にとられるままに流されてここにいる。
海に行くなんて思ってもいなかったから水着なんて持ってきてない。持っているのはビニール袋に入れられたローションとゴムだけだ。
cln0621uan1
DONE高銀あの赤子が高杉晋助本人として転生急成長した√
云年前からの推しカプだけど生まれて初めて描いた
描いちゃったよ
古の高銀像からまさかこんな純粋幼馴染cpに解釈更新されるとは思わなんだな……人生何があるか分からんね 2
Cherry_7396
DONE #長晋ワンドロライ お題「七夕」現パロ長晋 rnmrちゃんが幼児ですので注意。
社会人×園長先生
確実に叶う幼子の願い事「じゃあみんな、好きな色の紙を選んで願い事を書こうね」
パチパチと大きな目を瞬かせ、ふくふくとした頬を引き締めながら蘭丸は保育園の先生の言葉にしっかりと頷いた。
鮮やかな色紙が並ぶ机の前で蘭丸はむむっと真剣な顔をする。
これは重大なミッションである。年に一度の七夕の日。長方形に切られた色紙に願い事を書いて笹に吊るすのだ。
きゃっきゃと楽しそうな友達の輪から抜け出した蘭丸は黄色の短冊を選び、赤いクレヨンを握りしめる。
真剣な願い事なのだ。誰にも邪魔されず、蘭丸一人で書くべきだと思ったのだ。
だから蘭丸はポツンと隅っこで赤いクレヨンを握りしめて深呼吸をする。そして慎重に丁寧に、ゆっくりと字を書き出した。
2308パチパチと大きな目を瞬かせ、ふくふくとした頬を引き締めながら蘭丸は保育園の先生の言葉にしっかりと頷いた。
鮮やかな色紙が並ぶ机の前で蘭丸はむむっと真剣な顔をする。
これは重大なミッションである。年に一度の七夕の日。長方形に切られた色紙に願い事を書いて笹に吊るすのだ。
きゃっきゃと楽しそうな友達の輪から抜け出した蘭丸は黄色の短冊を選び、赤いクレヨンを握りしめる。
真剣な願い事なのだ。誰にも邪魔されず、蘭丸一人で書くべきだと思ったのだ。
だから蘭丸はポツンと隅っこで赤いクレヨンを握りしめて深呼吸をする。そして慎重に丁寧に、ゆっくりと字を書き出した。
Cherry_7396
DONE現パロ長晋なんとなく雰囲気で読んでください。
ちょっぴりアウトローな感じ。感じだけ。
その夜、嫌というほど教えられた。 路地裏は腐卵した生ゴミの臭いと吐瀉物が充満している。
下品な落書きだらけの壁。転がる空瓶。誰かの血痕。錆色のゴミ箱は役割を放棄してスクラップと化している。
浮浪者が「アー……アー……」とダラダラ涎を垂らして這いつくばる。野良犬と鴉が死肉を奪い合い、ギャアギャアと騒がしい。孤児が転がっている女の死体から財布を盗むのを横目にひっそりと隠れている地下へ繋がる階段を降りる。
顔色の悪い受付嬢が顕になった胸を寄せて上目遣いに媚びた笑みを浮かべ、骨と皮にしか見えない鶏ガラのような指で触れようとするのをサラリと躱した。
「あら、つれないわね」
「ヤク中の誘いは受けねぇよ」
黄ばんだ眼球がギョロリと動いて森を睨む。
3721下品な落書きだらけの壁。転がる空瓶。誰かの血痕。錆色のゴミ箱は役割を放棄してスクラップと化している。
浮浪者が「アー……アー……」とダラダラ涎を垂らして這いつくばる。野良犬と鴉が死肉を奪い合い、ギャアギャアと騒がしい。孤児が転がっている女の死体から財布を盗むのを横目にひっそりと隠れている地下へ繋がる階段を降りる。
顔色の悪い受付嬢が顕になった胸を寄せて上目遣いに媚びた笑みを浮かべ、骨と皮にしか見えない鶏ガラのような指で触れようとするのをサラリと躱した。
「あら、つれないわね」
「ヤク中の誘いは受けねぇよ」
黄ばんだ眼球がギョロリと動いて森を睨む。
Cherry_7396
DONE現パロ長晋 mrくんがイカれてるかもしれません。全体的になんか物騒。なんとなくで書き散らしたので雰囲気で読んでください。お気に召すままに カランコロンとグラスの中の氷を揺らして一気に煽る。ロックグラスに満たされたウイスキーの味が広がり、アルコールが体内に染み渡る。度数は高いが酔うほどではない。
キョロキョロと物珍しげに辺りを見回す高杉は森の服の袖を掴んだまま所在なさげに佇んでいる。
何か飲むかと聞いても首を振るばかりで、目をキュッと細めて黙っている。いつもは騒がしいくせに今は借りてきた猫のように大人しい。
来たいと言ったのはお前だろうに。
ジッと固まって動かない高杉にどうしたものかと考える。ぼんやりとしている間に寄越される誘いをやんわりと躱す。躱しても躱しても繰り返される誘いにうんざりする。高杉と付き合う前ならば適当に乗っていたが、今は可愛い恋人が隣にいるので。いなくとも高杉以外と情を交わす気はないが。
3251キョロキョロと物珍しげに辺りを見回す高杉は森の服の袖を掴んだまま所在なさげに佇んでいる。
何か飲むかと聞いても首を振るばかりで、目をキュッと細めて黙っている。いつもは騒がしいくせに今は借りてきた猫のように大人しい。
来たいと言ったのはお前だろうに。
ジッと固まって動かない高杉にどうしたものかと考える。ぼんやりとしている間に寄越される誘いをやんわりと躱す。躱しても躱しても繰り返される誘いにうんざりする。高杉と付き合う前ならば適当に乗っていたが、今は可愛い恋人が隣にいるので。いなくとも高杉以外と情を交わす気はないが。