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    書き初め

    nbymk02

    DOODLE書き初め?感覚で久しぶりに戦闘描写練習〜
    ディルとおライト先輩のバトルを書きたかった。
    ひゅ、空を切り裂く音を伴い、投擲された二本のナイフが迫る。
     一つは目を、一つは喉を。人体の急所を確実にねらったそれは、弾丸と見紛う速度で一直線に走り来る。
     
     ――風よ!

     明確な殺意をもって放たれた狩人の牙。ディルは腕を横に振るい迎撃する。動きに伴って生じた空気のうねり。圧縮された大気が風の障壁となって攻撃の威力を削ぐ。そうして速度を弛めた二つの刃を身を捻って掻い潜ると、ディルは再び振るった腕を十字に切る。生じた十字の二つの風牙が、こちらも弾丸の勢いでライトへと迫る。

    「おっと」

     周囲の空気を取り込み、迫るほどに大きくなる風の刃。それをライトは身を翻してふわりと躱す。と、同時に再びの投擲。今度は先程の倍以上。五つのナイフを同時に放った。

    「くっ」

     五つの刃は回避行動の最中に放たれたにもかかわらず脅威の精度をもって、今度はディルの機動を削ぐべく脚を、それも腱を狙ってくる。
     無限の再生能力を有しているディルであっても、肉体の損傷が起きてからそれを再生し、再び行動を開始できるまでには在る程度の時間を有する。脚をやられてしまえば、再び行動できるほどに再生をするまで、しばら 4250

    ksrg08871604

    DONE書き初め!ムルの弟子設定夢!
    旧ムルのうっかりで死にかけたりするのでなんでも許せる人だけ
    果てがないのは君の夢
     
     ・ネグレクトっぽい描写があります
     ・回想パートで出てくる旧ムルがかなりろくでなしです
     ・水分をとっている場合餓死に至るまで実際はもっと猶予があるかもしれませんが捏造フィクションなので事実を捻じ曲げました


    [#改ページ]

     のどかな晴れた日の午後。私は西の国での怪物討伐のお礼にケーキを届けたらすぐに魔法舎から退去するはずだった。しかし、気づけば西の魔法使い達と賢者様のお茶会に巻き込まれていた。
     
     ことの発端は入口で顔見知りのシャイロックさんに声をかけたこと。心地よい文句で誘われて、あれよあれよという間に優雅なアフタヌーンティーの席についていたのだ。礼をするはずの5人全員を相手に逆にもてなされるのは申し訳ないが、ここで断る方が失礼だろう。それに、シンプルながら美味しそうなサンドイッチとスコーンの乗ったハイティーセットは大変魅力的で、ちょうど私が持ってきたお土産を頂上に乗せれば完璧。その様子は豊かの街のホテルに勝るとも劣らない美しさだ。何より西の魔女は誘惑とキラキラしたものに弱い。申し訳ない、と言いつつ喜色を隠せずに私は早速、賢者様の注いでくれた紅茶 6391

    kawauso_gtgt

    PROGRESS下書き。書き初め探占。hmhjmないで初詣に行くゆらゆら、とぷん。
    薄暗い水底に沈んでいた意識がゆっくりと引き上げられる。うっすらと重たい目蓋を開けるとぼやけた視界に己を起こそうと躍起になっている同居人の姿が映った。
    嗚呼、どうやら自分は炬燵で眠ってしまっていたようだ。
    寝落ち特有の気怠さからノートンはもう一度卓に頭を突っ伏す。少しだけ首を動かし腕の隙間から覗いた先には几帳面に積み上げられたみかんの山と、その隣に転がる中途半端に皮の剥かれたはぐれものが一つ。
    その隣に並んだ度数の割に飲みやすい! とCMで最近よく見かける缶チューハイの空き缶を眺めながら、ノートンは自身が寝落ちる前の記憶を思い返していた。
    そういえば、寝落ちる前に食べようとしたんだっけ。
    ぼんやりと右往左往していると思考を引き戻すように、同居人──兼恋人であるイライ・クラークは再度ノートンの腕を掴んで小さく身体を揺すった。
    「ノートン、ノートン。起きて」
    「……眠いから嫌」
    「炬燵で寝るのは身体に良くないよ。それに外を見て、雪だよ。ほら」
    「うわ、最悪……」
    思わず本音が溢れてしまったのは仕方のないことだろう。
    イライが指差した窓の外ではしんしんと降り積もる白い雪。眠 2534

    hiz_tb

    DOODLE2021年かどかじ書き初め!
    丑年といえば、なお話し。些か不穏
    「今年って丑年なんですね」

     年が明けた日の昼間、何をするでもなくテレビを観ていた梶がポツリと呟いた。
     その声に反応して、門倉もテレビの方へ顔を向ける。

    「あぁ……そうみたいやねぇ」

     梶が観ているのはバラエティ番組の正月特番なのだろう。テレビ画面には、最近売れ出したばかりの芸人が今年の干支である牛の着ぐるみを着ておどけている姿が映っていた。
     干支などさして気にした事も無い門倉は適当に返事をしたが、梶はとてもバラエティ番組を観ているとは思えない神妙な表情でテレビ画面を見つめている。
     しかしその目に芸人の姿は写っておらず、門倉の声も届いてはいない。
     今の梶が見ているのは、彼の脳裏に焼き付いて離れない……青銅製の雄牛の姿だった。
     どれだけ経とうが忘れられない、忘れてはいけない記憶。自らが焼かれた熱、自らで火を着けた熱。
     鳴けなくなった雄牛の中から引きずり出された、もう動かない筈の巨体が恨めしそうに此方を見る。
     梶を見据えた巨体はゆっくりと口を開き、そしてーー

    「梶?」
    「……ッ!」

     そこから発せられるであろう呪詛を聞く前に、梶の意識は門倉の声によって現実へ引き戻さ 1290

    nnmy_02

    DONEろむじょで書き初めしました。
    砂糖と読点ましましです。
    “あけましておめでとう”

    朝に送ったメッセージに返事が来たのは、もう日付も変わろうかという頃だった。
    続いた謝罪の言葉に返信をしながら、頬が少し緩むのが自分でも分かった。

    “仕事で近くまで来てたんだが、今、外出られるか?”

    お疲れ、と打っている途中で送られてきた新しいメッセージを見て、一瞬固まる。
    しかしすぐに体は動き、上着を身に付けるのも忘れ、玄関の扉を開いた。
    すると少し離れた場所に、メッセージを送り合っていた相手が立っている。
    こちらに気付いて、少し照れくさそうに笑った。

    「寝るところだったのに悪ぃな。何となく、顔が見たくなってよ」
    「いや、俺も会いたいと思ってたから……」
    「そうか……あけましておめでとう。今年もよろしくな」
    「こちらこそ、よろしく」

    一度メッセージ上で行ったやりとりを繰り返す。
    それが何だかおかしくて、どちらともなく笑みが溢れてきた。

    「その、今日、よかったら、泊まってくか?」
    「あぁ、いや、明日も仕事でよ」
    「そっか……」

    そう思い通りには進まないか、と苦笑いをすると、あたたかい手が頬に触れる。

    「明日、仕事終わったら来てもいいか?」
    「っ! 650