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    月夜

    かも🦆

    TRAINING月夜の杞憂(ビリグレ ?)

    夜中に不安になっちゃう🍬。🧁はほぼ寝てます。
    付き合ってない世界線なのでカプ要素は薄いですが、ビリグレの人間が書いております。
    短い、そして8章ネタバレ注意!
    かちかち、という時計の針の音とグレイの静かな寝息が部屋を満たす。
    ビリーは目を瞑りながらそれを聞いていた。
    そして時折、ちらりと時計を見ては小さくため息をついた。
    その時刻は現在3時を指しており、普段ならとっくに夢の中であるため、なかなか眠れない事実にビリーは焦っていた。
    何より、その眠れない原因が分からないのだ。

    (早く寝ないとネ…)

    そう思うも、ただただ時間が過ぎていく一方。
    今日はヒーローとしての仕事は無いものの、グレイとリトルトーキョーへ行こうと約束していた。
    早く寝なければ寝不足で楽しめない。
    ビリーはそれを、友だちとの大切な時間を無駄にしてしまうことを懸念していたのだ。
    ふと、グレイの方へ目を遣ると少し大きめの体を丸めるようにして眠っている。
    その姿が何とも愛おしく、顔を見たくなったビリーはそっと立ち上がり、2人で買ったソファ越しのグレイのスペースへ入って行った。
    自分のために、と綺麗にされたそこにしゃがみこみ、グレイの顔をじっと眺める。
    その表情は普段よりも幾分穏やかで、見ているビリーの心もスっと穏やかになっていくのがわかった。
    そのままグレイを起こさないようにそっと 1394

    甘味。/konpeito

    TRAINING本日の800文字チャレンジ
    クロリン/月夜の下でダンスを。
    創後の話
    マーテル公園内にあるクリスタルガーデンのなかから、ガラス張りの天井を眺めていた。星空の切り取られたそこから月光を取り込んだ庭は、クロウとリィン、ふたりしかいない。
     足元を照らすライトがぽつりぽつりと点灯しているだけで、風の吹かない屋内庭園は静寂を保っていた。
    「おい、なんかあったか」
     屋内庭園の奥まで見回りに行っていたクロウがリィンの元まで戻ってきていた。すぐさま首を横に振り、否定する。
    「ああ。いや、学院祭のときのことを思い出していたんだ」
    「確かにここ、ステラガルデンに少し雰囲気が似てるかもな。しっかし、あのときはお前もかわいこちゃんじゃなくてわざわざ俺を誘うなんてと驚かされたぜ」
    「仕方ないだろ。あの頃からクロウのこと……」
     顎を掴まれ、見上げさせられる。強引なそれとは裏腹に、降ってきた口付けは優しい。月明かりの下で見たクロウの瞳が赤く煌めいていた。
     背中に回された、抱き寄せる腕が熱い。
    「分かってるって」
     不意に、庭園の外からかすかに演奏が聞こえてくる。
    「ここ、音楽院が近いから生徒がよく練習しているって前にエリオットから聞いたんだ。夏至祭も近いし、たぶん」
    「そっか 826