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    本編

    朝月@おえかき

    DONEシス(→)リル

    なにも始まらなかった世界線

    教団設立時にシスがリルを勧誘していたけど、本編ではそれを聞いていなかった為に離別した。
    もしそれを聞いていたら一緒にしてただろうな……の話。
    この世界線では桃源郷は存在していないので本編が始まらない。

    年齢指定ではないけど接触多……?
    ちゅうけん だだっ広い広間の真ん中をロングスカートのように丈の長い神父服を揺らしながら歩く。
     楽しそうな話し声、笑い声、泣き声、嗚咽、悲鳴、いいものも悪いものも平等に耳に入ってくる。
     耳を塞ぎたくなるような言葉にはいつまで経っても慣れない。

    「リル……様」

     力無い声でそう呼び止められてリルは振り返る。
     それと同時に目の前で倒れ込んだ女はリルの服を力強く掴む。
     白い服を着た女、錯乱しているのか視線は定まらず、涙やなんやら色々でぐちゃぐちゃな顔をしている。
     その信者服を着た女はリルの服を掴んだまま離さない。

    「神父様」
    「神父様」
    「教祖様が見つからないんです」
    「助けて」
    「今すぐ殺し――」

     震える手を薙ぎ払うわけにもいかず、リルは徐にしゃがみ込むと相手の口を手で塞ぎ、止められなくなっていたであろう言葉を無理やり止める。
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    ひすい

    PROGRESSメイン展示の現パロ刃丹:https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=21879322
    から1年前の応楓出合い編……の冒頭です。※本編を読んでなくても問題なく読めます。こんな続きが書けたら良いな〜の進捗。

    応星と景元がお喋り&丹楓が姿形だけでます。
    現パロ応楓1、

    「単刀直入に言おう。きみ、うちのモデルのカメラマンになってくれないか」

     チェーンの喫茶店の席に着いて三分。残暑の厳しさで滲んだ汗も止まりきらないほどの短時間で告げられた言葉に、応星は届いたばかりのアイスコーヒーを迎えようと開いた口を一度閉じた。
     そうして、目の前に座っている柔和で人好きする笑顔を浮かべる男——景元を見つめる。
     あまりにも突然の言葉にその真意を探ろうとしてみるが、芸歴=年齢の実力派俳優だ。顔どころかストローの袋を破る些細な動きまでを余裕のある演技で覆われては、心の内がわかるはずもない。
     結局、応星は二秒で音を上げて「おまえはいつから事務所の営業にまで駆り出されるようになったんだ」と口を開いた。そうすれば、景元はほんの少しだけ純粋な喜びを混ぜて「まさか。毎回やっているわけじゃないよ。まぁ、うちの社長は私が営業に一枚噛むことを望んでいるみたいだけどね」と言いながら、スマホを取り出した。そうして軽くスワイプしてから画面を応星の方へと向け、今回の依頼の詳細を語り出す。
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