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    七井の倉庫

    MAIKING【天淵に響け、黎明の祝歌】第二話冒頭を公開しておきます。こんな感じで始まる予定です。
    天淵第二話冒頭(仮) サトミは昔から、かくれんぼが苦手だった。
     少年の周囲には、常に誰かが契約した精霊が控えていて、きらきらと、優しい光を放っていたからである。燃える鷹、白い虎、奇怪な土の猫に始まり、氷の蛇、岩の熊——そして、白く輝く鶴。様々な精霊が、契約者でもない小さな少年に付き従う様は、実に神秘的な光景であった。
     時には、精霊だけでなく、契約者本人が控えていることもあった。炎を操る魔術師、風より早く射抜く狙撃手、様々な薬草に精通する薬草師、常に冷え冷えとした冷気をまとう魔術師、岩のような剣闘士——そして、何よりも少年を大事にする、あらゆる武器を使いこなす剣士。
     彼らは、あの大嘯穢にも動じず楯ノ森を守り抜いた、誇り高き傭兵団・祭林組の組員たちであった。彼らは大嘯穢から町を守った後も、残った魔獣退治や魔獣の屍の処理、西の森で発生した瘴気の封印などの危険な仕事から、次の大嘯穢に備えての兵の訓練、防壁の強化、隣町までの護衛など、楯ノ森の町のために多岐にわたる仕事を引き受け、一つ一つ解決していった。やがてサトミが五つになる頃には、彼らは町の一角に拠点となる”祭林組本部”を構え、すっかり楯ノ森の一員として認められるまでになっていた。組員の中には、町のものと結婚し、子をもうける者までいた。彼らはいまだに傭兵団を名乗っていたが、今となっては傭兵団というより”町の便利屋集団”と言った方が相応しくなっていた。
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    turezure72

    MOURNING主が向こうの世界で死んだことを政府の人間から聞かされた男士達。葬式は明日だから、今日の夜にだけ会いに行くことを許可された。審神者証に「審神者死亡時は刀剣男士の意思を尊重」と書かれていたため、刀剣男士に選択を委ねられた。
    その時の刀剣男士の反応は…

    歌さに
    主が向こうの世界で死んだことを政府の人間から聞かされた男士達。葬式は明日だから、今日の夜にだけ会いに行くことを許可された。審神者証に「審神者死亡時は刀剣男士の意思を尊重」と書かれていたため、刀剣男士に選択を委ねられた。
    その時の刀剣男士の反応は…


    歌仙
    「あぁ、嘘だ、あの子が、どうして、」
    突然の別れで理解が追いつかないし、理解したくない。
    審神者証が配られた時、審神者から「私が死んだら、歌仙はどうしたい?」って聞かれたことを思い出す。その時は、まだずっと先の話だろうし、審神者とのお別れなんか想像したくもなかったから、
    「縁起でもない話をしないでおくれ。……まぁ、きみの命ならどんな形であれ従うよ。」
    と返してた。審神者が折れろと望むなら折れるし、他の本丸で歴史を守って欲しいと言うなら守るつもりでいた。1番大切な人の願いならそれを守り抜くつもりでいたから。
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