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    正統派

    ゆめの

    PROGRESS最近デビューしたばかりの黒橡が気になっている葵。
    そんな彼女のクラスメートの朝日奈唯は最近暗い表情を浮かべているのが気になるところ。
    だけど唯は正統派クラシックを嗜むため、黒橡に興味はなさそう。
    そう思っていた葵であるが、彼女が初めて黒橡のライブを予定していたそのとき、唯から意外なことを言われるが……

    ※書きかけです
    現時点ではふたりの進展はほぼなく、浮葉様の出番すらないです💦
    香りが教えてくれた恋の行く末「葵、今度の土曜日暇?」
    「あ、ごめん。その日は黒橡のライブチケット発売日なんだ」
    「黒橡、黒橡って、ちょっと時代遅れのビジュアル系どこがいいのよ」

    クラスメートの里穂の言葉に思わず苦笑してしまう。
    黒橡。堂本大我さんと御門浮葉様のふたりによるクラシック系ユニット。
    今年初めにデビューしたばかりで、ふたりが奏でる音色はクラシックのことがわからない私でも引き込まれてしまう。
    そして、演奏以外でもふたりはそれぞれ違った意味でカッコよく美しく私は見惚れてしまう。
    ネットやテレビ越しで見ていたふたりだけど、ようやく念願のライブ参戦が叶いそうで私は浮かれていた。

    「いいよ。わからなくて」

    里穂の言葉ももっともだ。
    黒橡のふたりは高校生でありながらも人生をどこか達観したところがある。
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    pesenka_pero

    PROGRESSノス誕で一作目を加筆修正しまくってたら間が空きました。改めまして、正統派吸血鬼ものお耽美を目指したいノスクラです。現時点でひとつ前の投稿よりもけっこう加筆していますのでよかったら。
    タイトル未定 私の身に何が起こったのだろうか。二百年も前の故郷で野犬に襲われて野垂れ死んだはずだったのに、言葉すら通じない異国の地で突然目が覚めた。夜なのに明るすぎる町を心細い思いでさまよい歩いていたら、紆余曲折を経て親切な人、いや高等吸血鬼のドラルクが保護してくれた。更にいろいろあって、今は柔らかいベッドに横たえられ、口髭を蓄えた見目のよい男に覆い被され、唇を彼の唇に塞がれ、口中を舌でまさぐられている。

     こんなことは絶対にいけない。押しのけるべきなのはもちろんわかっていた。しかし体に力が入らなくて、私はどうしても抗うことができなかった。それどころか自分から舌を差し出して、彼の舌を舐め返している。唾液なので特に味はしないはずなのだが、何故か甘くて美味だと感じられて、快くてなんだかぼんやりとする。彼は押さえ込むように私の頭を抱えていた。圧迫感はあるのにそれが逆に安心できて、私もつい彼の首に腕を回してしまった。彼はいやがることもなく、私をますます強く抱きしめて深い接吻を続けた。
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