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    抹茶と塩豆大福

    DONECP色は少なめ。
    イーガ団に入団する団員の殆どは王家や騎士に恨みがあるものや居場所をなくしたものか厄災信仰者。しかし中には全く違った理由で入団を決意する者もいる。この話はその少数派の理由で入団したまだ少女といわれる娘のお話。
    末端構成員の立場について触れたお話です。
    なんか気に食わないから後半書き直すか没にして消すか…しばらく考えよう。
    咲き誇る花の行く末この世界ってすっごい不条理だよな
    どんなに頑張ったって結果が出なかったり
    どんなに願ったって叶わなかったり
    どんなに愛し合ってたって簡単に引き裂かれて

    俺はさ、神様なんかいないって思ってるけど
    真っ二つにされたやつに縋って泣き崩れてるこの子見てたら
    奇跡くらい起こしてやれよって
    ほんと、マジでそう思ったよ



    【イーガ団であるために】




    俺の所属する暗殺組織イーガ団には大体こんな奴らが集まってる。
    王家に恨みがあるもの。行き場所がないやつ。厄災を信仰してるやつ。
    殆どがそのどれかを理由にイーガ団なんてのをやってるけど、たまにそれ以外の理由で組織に入団してくる奴がいる。
    今回の話はそんなそれ以外の理由で入ってきた、まだ少女って言えるくらい可愛らしい女の子の話。
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    mizuna_bonzin

    PROGRESS「あるてぃめっと♡にんげんいす」https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=21997609の後半の話を天彦視点verで書けるとこだけ書きました。🩵と🧡が出てきます。支部の話を読んでからじゃないと話が繋がりません。
    小説を書く時、相手がどう動いているかある程度決めてから書くのですが、一人称で書いていると公開する機会がないので書いていて新鮮でした。
    開かないドア 開かないドアがある。

     201のドアは、ほかのどの部屋よりも固く閉ざされている気がする。仕事を終え家に帰ってきて、泣いているテラさんに会ったのが深夜2時過ぎ。少し時間を空けて、自室に戻ろうとしてふと201のドアを見た。少し迷ったけど、部屋に荷物だけ入れて204のドアの前に立つ。
     開かないドアがある。開かないと知りながら、僕はそこに立って待つ事にしてる。
     テラさんが何かを抱えながら家を出て、泣きながら帰ってくる事は知っていた。家にいると、何度かそういうテラさんとすれ違い、その度に201の前じゃなくて、204のドアの前に立って待つ。これは善意なんかじゃなくて、僕の自己満足に過ぎないからだ。できれば、テラさんには僕が待っている事を知らないでいて欲しい。ドアを無理に開けたくない。でも、もしドアが開いて、その時誰もいなかったら、美しい鳥はもう二度と見つからなくなるかもしれない。
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