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    独り言

    カリフラワー

    DONEルスマヴェ/お題「やきもち」
    やきもちエピソードを書きたかったのですが話の展開がよくわからなくて、独り言みたいな話になりました…🫗
    表層を掠めただけの話…😭
    視線の先に 嫉妬したことがあるかって?
    もちろんある、聞くまでもない。俺の恋人が誰かを思い出せばわかるだろう。
    例えばバーやレストランで、何かのきっかけでマーヴが一人になったとき。彼のもとに一人また一人と、良い顔をして近づく老若男女がいる。目の前にいることが間違いであると相手に思わせるようなマーヴの小さな棘は、彼が年を重ねた末に、相手の興味を鷲掴む謎めいた色気へと変貌を遂げた。彼がカウンターに一人小さく座り、伏目で頬杖をつき3分の1ほど残ったビールを時折ちびちびと口にすれば、ほらまた一人、精一杯緊張を隠しながら声をかけに来るのだ。
    あるいは2人で行ったバイクショップで。店主と話し込み盛り上がるマーヴ。話が通じる嬉しさに、マーヴの声は徐々に大きくなっていく。店の奥の壁には家族旅行の写真が飾ってあり、店主は妻と3人の子どもたちを溺愛している。この2人には趣味以外の繋がりはない。それでも俺は、2人の熱を帯びた専門用語の流れる速さに振り落とされ、結局は一人でただ店内をゆっくりと歩いて回る。
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