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    生存

    まるひ

    MOURNING最後闘ってる時、ジーニアスの叫びでミトスが止まってロイドも攻撃しなかったら、というミトス生存if妄想めも。CP薄めだけどミトジニになる。OVAの流れを元に書いてるのでエターナルソードの辺りとかゲーム原作とちょっと違います。
    (privatterからの再掲)
    OVA時空ミトス生存if妄想めも からん、と音を立てて剣が床に落ちる。
     振り下ろそうとしていたロイドの剣先が間一髪のところで踏み止まった。
     
    「──ミトス!ロイド!」
     
     ハッとしたジーニアスは二人の間へ走り出す。姉であるリフィルの静止する声なんて聞こえていなかった。
     先程まで剣で激しく戦っていた危険な場所へ無防備に飛び出す小さな身体。剣を手放し、その場に項垂れて膝をつくミトスの前に、ジーニアスは庇うように手を広げてロイドへ訴えた。
     
    「お願い、ロイド!もうやめてよ!」
    「やめてって……ジーニアス、お前……」
    「分かってる、ボクだって分かってるよ!でも、二人が戦うのをもう見てられないんだ!」
     
     ジーニアスだってミトスとの最終決戦の覚悟をしていた。マーテルの器として攫われたコレットを助けたい。世界統合を目指すためにも、マナの源である大いなる実りを解放するべくミトスと戦う必要があると。
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    uwyeichi

    DONEソロジャーナル【The Wretched】のプレイログ。
    恐ろしいクリーチャーに襲われた宇宙サルベージ船【The Wretched】の最後の生存者になり、クリーチャーの影に怯えながらエンジンと救難ビーコンを修理し生存を目指す一人用TTRPG
    サルベージ船『レッチド』航空機関士アンバーのログ #44日目。記録者、サルベージ船『レッチド』の航空機関士、アンバー。
    なんとなく息苦しい。最初は気のせいだと思った、いや、思いたかったんだ。しかし、船内の酸素濃度が異常な速度で減っていっているのに気づいてしまった。血眼になって原因を探しているうちにまた無駄に酸素を消費してしまい、目眩がする。結局原因は、エンジン故障前に衝突した小惑星が船体に穴を空けたせいだった。そこから酸素が漏れていたのだ。数時間かけて穴をふさぎ、管制室に戻った時、ふと何の反応も示さない機器類が目に入ってしまった。もう二度と緑豊かな陸地や暖かな日差しを目にすることはできないのか。もう二度と誰かと会話することもできないのか。そういうふうに考えてしまうとたまらなくなって、私は大声で喚きながら船内をむやみやたらに走り回った。このまま狂ってしまえたら。いっそあの化け物に殺された方が幸せかもしれなかった。幸運にもそうはならなかった、今日のところは。
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    uwyeichi

    DONEソロジャーナル【The Wretched】のプレイログ。
    恐ろしいクリーチャーに襲われた宇宙サルベージ船【The Wretched】の最後の生存者になり、クリーチャーの影に怯えながらエンジンと救難ビーコンを修理し生存を目指す一人用TTRPG
    サルベージ船『レッチド』航空機関士アンバーのログ#1,#21日目。記録者、サルベージ船『レッチド』の航空機関士、アンバー。
    今でも自分の見たものが信じられない。あの化け物のせいでクルーは私以外全員死に、メインエンジンも停止してしまった。しかし船体自体の状態は悪くなく、生命維持装置もまだ動いている。エアロックからあの化け物を叩き出すことには成功したが、やつはまだこの船に取り憑いて中に入ろうとしているようだ。運がよければELT……救難ビーコンとメインエンジンを修理して、助けを呼べるかもしれない。
    私はアンバー。この船『レッチド』の最後の生き残りだ。

    2日目。記録者、サルベージ船『レッチド』の航空機関士、アンバー。
    ──最悪だ。仮眠している間に展望デッキの火災報知器と自動消火装置が作動した形跡があった。……そこには昨日叩き出したあの化け物が強化ガラスの窓に貼りついて、中に入ろうと執拗に窓を叩き続けていた!まるでここは自分の縄張りなのだと主張するかのように。やつは空気がなくとも、極限の宇宙空間の中でも生きていけるのだ。
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