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    科学

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    DOODLE科学者のふたり物理・数学・生物ほか様々な分野で先駆的な理論だけ提唱して去っていく天才科学者のレオナ先輩と、天文分野で先輩がぽろっと零した理論を突き詰めて若き天才と評されることになるジャミルくん。
    学会で顔を合わせるたびに「人の理論の後追いで取った賞の味はどうだ?」「言うだけなら誰にでもできますしね」などと言い合ってジャミルくんはつーんと横を向くしレオナ先輩はふんと笑う でも会場では隣の席に座るしたまに互いのレジュメに落書きしてはこそこそ笑って合っているので、若手研究者の間で「あのふたり仲良いの?悪いの?」と噂の的になっているし最終「天才の考えることはわかんね〜」と結論づけられていてほしい

    知り合ってから数年、ジャミルくんがダークマターの謎を解き明かすのに必要な理論の一端を提唱し、天文学会は大騒ぎ。祝賀会で顔を合わせた際、ふたり並んで会場のテラスから星空を眺めながら「今度はあんたの足跡じゃない」「みてえだな」などと会話したあと、ジャミルくんがぽそっと「……俺の宇宙だ」って呟く。先輩はその言葉とその横顔の美しさに前々からあった恋心を自覚するわけです

    自覚した後の先輩は、告白するならひとつぐらい未解決 1386