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    自分

    boo_pkmn

    PAST過去の自分が個人的にワンライで書いてた24豪(聖)円
    放流しそこねていたのでいい機会と思い無修正であげときます。

    ***
    FFI ホイッスル 優勝 墓標 「もうやめよう」「私は豪炎寺ではない」
    終わりの始まりホイッスルが鳴る。
    試合終了。世界で一番という称号を戴き、勝利に酔いしれる10も若き自分たち。
    その先に待ち受ける未来がまさか、あんなことになるなんてことも知らずに。
    あの頃はこのままずっと、サッカーを一緒にすることができると思い込んでいた。ずっと、永遠なんて言葉はないと自分自身がよく知っていたはずなのに。
    千宮司が自分にフィフスセクターの話を持ち込んできた時に一番最初に浮かんだのは彼のことだった。誰よりも自由を愛し、切磋琢磨する自己をぶつけ合うサッカーを愛する彼を、仲間たちを、こんな残酷な歪みに巻き込んではいけないと本能が告げていた。地位も名誉も自分を現すもの全てを捨ててまで、自分だけがこの事を知っているならば止めなくてはならない。あの頃、まだ純粋にサッカーを愛し、ボールを無我夢中で追いかけていた頃に差した闇を打ち払ってくれたサッカーに愛されしあの人を、守るためならば。喜んで悪魔とも手を組んだ。例えそれが、友に背を向ける結果になるとしても。
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