Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    色彩

    Luinil7

    CAN’T MAKEフォロワーさんにリク頂いた「ジェオに隠れて肉体的に苦しむイーくん」なSS・・・になってるか怪しいんですけど一応そんな話です。
    マアヤサカモトの「色彩」を元ネタにさせて頂きました。「一人になると聞こえるの 苦しいならやめていいと」がめっちゃくちゃイーくんだなって思ってたので一回書いてみたかった。結果とっ散らかった。すみません・・・
    "その日"が明日来ても薄暗い寝室に、重たい咳の音だけが響いている。
    畳みかけのマントの端がベッドの縁から垂れ下がり、イーグルが咳き込む度、その振動でマントの先端を飾る金属が不規則に床を鳴らした。
    ベッドに凭れるように座り込み、口を押さえて咳き込み続けている彼の膝元には、小さな血溜まりが出来ている。

    「―――っげほ、ごほごほっ・・・!」

    一向に治まる気配のない発作、しかし誰かに助けを求めるわけにもいかないイーグルには、ひたすら耐えるしか為す術がない。
    彼の副官がこの場にいたなら、少なくともその身を抱き寄せ、辛抱強く背中をさすってくれたことだろうが、残念ながらそれは叶わない、願う資格すらない夢だ。

    (・・・ジェオ・・・)

    それでも、どうしてもあの手の温かさを想ってしまう。
    3033

    Ichi_marumaru

    SPUR MEにんどりねたです。シキ+スイが暑い夏に2人でお昼を作って食べる話です。カプ要素はこれにはないんですがイアシキの人が書いてます。賽合の色彩でこれにイアシキパートいれたイアシキのシキとスイががご飯を食べる本を作りたいと思ってます。これも再録される予定です。諸事情でコピー本になりますが2冊は出せるようにしたいです!
    四季が似合う君へ「スイさん、ごめんなさい…、せっかくのお出かけなのに…、ボク、そのこんなに暑いの知らなかったから…」
    「いいよ、だってこんなに暑いのシキが耐えられるわけがないもん。天気予報見て、大丈夫かなって思ってたし…。そうだ、せっかくだから私がお昼作るね」
    「スイさんが…、ボクのために…!?」

     毎月恒例となったシキがスイと出かける日の朝、シキは早めに朝食を食べ終え、準備をしながら、公安管轄の寄宿舎に共に住むイアンに「今日は暑いらしいのだけど、スイさんと会えるのが楽しみ…」話をした。
     すると仕事に向かう準備をしていたイアンは眉間に皺を寄せ、「ミカグラの夏はひどく暑いと聞く。今日の天気は昨日とはうって変わって猛暑だというが…。貴様が耐えられるとは相当思えん…。今まで地下にいた貴様に取っては死に値する…」と厳しく現実を突きつけると、シキは「だっ大丈夫だよ。だって出かけるだけだし…」と言い返した。
    3563