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    南に北上

    DOODLE弟が事故でも何でも、死ぬ時に兄の記憶は戻る。
    その時まで記憶は戻らない。

    弟は何度も世界線を生きていたけどどの世界でも寿命迄兄弟が揃っていることはなく、また兄の平穏もそのせいで無かった為今世の穏やかに安堵している。思い出して貰えないことは少し寂しいけどそれまでの記憶が戻り苦しむ兄は見たくない。
    どうにもなれない兄弟「そうさなぁ…」

    ドア一枚隔てた先でクラスメイトに囲まれ頭を悩ませる肉親がいる。

    「“ 前 ”に酷い別れ方しちまったから、罰なんだろうなぁと思うよ」

    なんでもないような顔で笑って言いたい事を全て丸め、嚥下して心配そうに覗き込むクラスメイトの頭を優しく撫でた。

    「その時にな、酷い言い方もしちまったから。」

    「でもだからってお前がそんなに無理する事はないじゃないか」

    ず…と短く鼻を啜った少年は多分、泣いている。
    肉親に撫でられながら俯き泣いている。

    「ね、もう諦めちゃったの…?御兄弟が“ 前 ”を思い出すこと」

    「そうだな。…今世こそ穏やかに、幸せになって欲しいから、もう思い出して欲しくないな。」

    眉を八の字に下げて水膜をきらりと輝く瞳に張る少女に困ったように笑いかけて小さく「ありがとう」と謝礼を口から転がす。
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    ○ッ○

    MEMO支部に掲載してた煉獄兄弟の鬼ごっこシリーズの続きです。(新作×)
    この手のノリでまた書きたいなぁと思っていてそんな中今迄苦手だった流血🔥さんが魅惑的でかっくいー、って今更なってます。命をかけて鬼と闘い人を守る青年🔥…、誰がなんと言おうと貴方は素敵です。あー!堪らん!☺️
    んで最後死ぬなぁー‼︎生きてる奴が勝ちなんだぞー!と胸ぐら掴んでガクガクさせてる💎が浮かぶという…。ヤメレ。
    ひっくり返ってひっくり返す桶とある日の朝方でした。まだ空が明けておらず空気がひんやりとした薄闇の中で玄関の方からゴトゴトとする物音して俺は目を覚ましました。兄上が任務から帰ってきたのだろうと思い、眠い目を擦りながら自分の部屋の戸を開けて廊下に出ると、俺は何やらいつもとは違ったおかしな光景に出くわしました。
    何故その様に感じたのかというと我が家はいつも俺が箒で履いたり廊下の雑巾掛けをしたり花瓶に花を生けたり庭の雑草をむしったり鴉に餌をやったり障子の桟の所に埃が溜まればハタキで叩き落としたり父上が空にして転がした酒瓶を一箇所に集めては溜まった頃を見計らって酒屋に返却したりと日々管理をしているので、家の中の大半の事は俺が一番理解しているので、その俺がおかしいと感じたらおかしいのです。
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    azisaitsumuri

    CAN’T MAKE人間の🤕と人外の✂️が幼馴染?(人外は長寿なので🤕の幼少期もその昔も今も✂️は特に幼く無い)なんだけど、ある日✂️が記憶を失って、十歳?だった頃の🤕の記憶迄後退する。👒と🐙が出る。
    それは一瞬の出来事だった。逢魔時、ひずんだ「世界の穴」からやって来たそれは鎌鼬の一陣。べしゃりとなんとも言えない音を立てながら、異形の顔が潰れた。普段は尊大な程太々しく、それに見合った強さと器用さを併せ持つ、幼い頃から知って居る、何よりも愛しい仮面。それが、不意を突かれて呆気無く。ただ、呆気に取られる役割をする筈の顔が失くなってしまったため、その表情は人の子だけが晒すことと相成った。しかし心配には及ばない。飛んだ異形のしゃれこうべを、たちまち霧が補完し始める。人の子は黙ってそれを見守って居た。そして。「…大丈夫かりっぱぁ?」元の姿を取り戻した異形に声をかける。その時にはいつの間にか別の知人らも、起こった事態に様子を見に来たようだ。そんな周りに見守られる中、仮面の異形は、その人の子が幼い頃から知って居る筈の男を見下ろして首を傾げた。そしてさりげなく距離を取りながら告げた。「図々しい人の子ですね。」それに首を傾げたのは、今度は男の方だった。馴染みどころか、興味も無さげな視線だった。「続けられた言葉には更に、だ。あの子はどこです?」仮面にしては慌てたように辺りを見回す様子に、友人が。「貴方の男の子なら、そこに居るじゃないの?」「は?」仮面が再び男を見下ろした。つい先程は見下してさえ居たような視線の目がまあるく成ったようだった。また別の友人が、ふむ、と言う。「飛んだ頭部のガワは装えても、中身がまだ回復に追い付いて居ないな。残り十数年分、と言ったところか。」つまり…。「今は、忘れてる事ってことか?」「うむ。」「今の彼にとっての貴方は記憶に無い、未来の姿、と言ったところかしら?」くすくすと少女のように笑うが、こちらは戸惑うばかりだ。
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