【肯隆】趁熄灭前黑夜的大海与世界融为一体，然而长岛东卵今夜的海岸却灯火通明。肯将手里的生蚝挤满了柠檬汁水，而后打满口吞了下去，身边的朋友还在发表他那段有关走私酒水的财富理论。肯听不进去，那些美丽玻璃瓶里装着的令人目眩神迷的液体无论有没有禁酒令在他的家里都只是宴会上的一点搭配，由他的父辈们亲手积攒下来的马斯达斯家的财富早已不需要这点蝇头小利做点缀。然而他的朋友和他一样年轻，急着在父亲面前证明自己，便也想着拉他入伙，因而今晚这场派对可以说就是为了邀请马斯达斯少爷前来才举办的。

“你听到了吗？”一直保持沉默的金发青年忽然开口打断朋友的高谈阔论，“不好意思？什么？听到什么？”被打断演讲的友人疑惑道，下一秒，离他们不远处聚集在岸边的人群传出接二连三的惊呼，“有人落水了！”站在肯身边的派对主人循声望去，而原本站在他身边的肯已经扔下了外套朝岸边狂奔而去。

蓮小夜が先に出会って仲良しきょうだいしてる世界線の場合に於いてはほぼ独占欲を無視していいものとしている。
お互いのこときょうだいとしてちゃんと好きでちゃんと大丈夫だから、隆文さんはほしいけど自分だけがいいって拘る理由がみーくんにもない。
姉がどれだけたかふみさんに恋をしていても姉の庇護下は今のところ自分だけだし、気ままな子供である姉が自分のためだけの姉でなくなってもそれでオーライだってこともわかるんじゃないかな。
小夜は元々『狂い』が入らなければ独占欲めいた毒に侵されることがあんまりないタイプだし家庭環境からも元来の気質からも愛に飢えにくいタイプのように思える。自分が食べてなくても与えることで比較的満足してられるというか。

比治山くんと隆俊が沖野くんを攻める図が見たい！！！----------比治山視点で導入--------------

　今日も野外の作業を終えて部屋へと帰る。この時期の外での作業は毎日汗だくだ。さっさと風呂に入りたい。
　自室のロックを解除すると、室内から明らかに人の気配がする。沖野が来ているのだろう。ごくたまにそういうことがある。
「沖野、今日はどうした？」
　そういう時は何かしら用がある時だ。ただこの汚れた状態で何かするのは勘弁してほしい。
「用事の前に先に風呂に入っても……」
　声を掛けながら部屋に入ると、そこにいたのは沖野ではなく、
「は？　俺の……原型？」
　2188年の比治山隆俊だった。

----------なんかわからないけど沖野視点ではじまるよ---------------

天才とは何だろう。
沖野司という人物と知り合ってから、比治山はしばしばそんなことを考えるようになった。
彼ならばより厳密に「沖野司に関心を寄せてから」と表現するだろうか。エンジニアの肩書を持つ多くの人間がそうである以上に、彼の言葉には誤差や迷いが乏しい。

天才。天才。天才。
飛び抜けた能力を持つ者。或いは、そう称されるような功績を立てている者。立て続けている者。

それらは比治山の知る「沖野司」とは違う気がする。

残念ながら比治山の頭はせいぜい人並みで、この違和感を彼の言葉のように明快に言い当てることが出来ない。
座学や筆記テストの部類は苦手と言って差し支えない人生を送ってきた。どう足掻いても身体で覚えなければ身につかない方で、昔の上司には「地頭はいいが頭が固い」という褒めているのだか呆れているのだかよく分からない評価をされた。

じっと隆俊の顔を見る。
彼は僕の奇行に慣れっこだから、少しそのままにしててと言えばお利口に大人しくしていてくれる。
ソファの隣、僕らの定位置に座った身体を乗り出して右から、左から、いつもより下から見上げて、視線だけが僕を追いかけてくるのを満足するまで楽しんで、内心で「よし」と声を掛けて笑った。

「やっぱり隆俊は犬っぽいな。それとも狼かな？」

途端、彼の表情に素直な困惑が浮かぶ。まるで遊びを中断された犬っころみたいだ。

「ごめんごめん、馬鹿にしたわけじゃないんだ。この間、動物の映像を見ただろ。君との話題になるかと思って暇潰しに色々見てたらこれがレコメンドに上がってね」

端末を操作して履歴から動画を再生する。黒っぽい大型犬が飼い主らしい人間に懐いて熱心に尻尾を振りつつ鼻口や顔を擦りつけているホームビデオだ。最後には腹を見せて撫でるようにねだり始める。