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    食いしん坊

    naduki_hina

    DONEラギ監Webオンリー【Donut with You!-Birthday Special-】にて展示したお話です。
    ⚠︎ユウくん呼び。捏造あり。未来軸。結婚済み。

    ○○坊宣言シリーズ最新作。ラギー誕生日話になっています。
    時系列的には食いしん坊宣言の次。未来軸で結婚している二人のお話です。
    シリーズリンクはこちらhttps://www.pixiv.net/novel/series/8319
    慌てん坊宣言 もうだいぶ慣れてきた仕事を終えて、こっちはまだ慣れない帰り道を歩く。ポケットに入れていたスマホを手に取り、メッセージアプリを開いて帰っている旨を送れば、いつもはすぐにつく既読のマークが一向につかない。
     いつもなら何事かあったのかと心配して焦る所だろうけれど、今日という日が何の日かわかっているから帰る先で起きているであろう様子を想像してはついつい口元が緩んでしまう。

     彼女がナイトレイブンカレッジを卒業したその日、彼女の元へ押しかけて攫うように自分の巣へと連れ帰った。最初こそ驚いていたものの、当時から恋人という関係にあった彼女も密かに一緒に過ごす日々を望んでくれていた。
     そして同じ家に住むようになって互いの仕事が安定したとあるクリスマスに、これからも一緒にいてほしいと伝えた。翌日には指輪と一緒にこれからの未来を考えると手狭になるだろう家も変えようと二人の巣も一新した。
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    nezuno

    DONE2021年一作目
    とくに季節ネタではないです
    食いしん坊ユウリちゃんのよくわからない悩み事に付き合ってくれるホップのお話です
    推しポケモンと推しカプを並べたかったやつです
    「こんなことホップにしか頼めないの……!」
     バトル以外では普段マイペースなユウリが珍しく差し迫った表情でそんな言葉を口にしてすがってくるのを断る理由などあるわけがなかった。ライバルが困ってるとき力を貸すのは当然だぞ、なんて耳触りの良い言葉で二つ返事したものの、内心はユウリが困ったときに最初に頼るのがアニキをはじめとするリーグ委員会の大人たちや、他のトレーナーの誰でもなくオレだという事実に安堵とほんの少しの優越感を感じていた。
     だからどんな頼み事だって聞くつもりでユウリに言われるままに研究所の表に出て目にしたのは、彼女の苦悩の表情とは裏腹にのんきな光景だった。
    「ヤドンか。こっちは、ガラル以外の地方で見られる姿だな」
     生息地域ごとの環境や生態系の違いによって同じ種のポケモンでも姿やタイプが変化する、学術的にはリージョンフォームと呼ばれてる現象だ。ガラル以外の地域でみられるヤドンは──個体数でいえばこちがのほうが一般的な姿と考えられるだろう──のぼせたみたいな全身ピンク色で、しっぽの先だけが白い。ガラルのヤドンは額から頭部にかけて、それからしっぽがカレーみたいな黄色になっている。この 3326