前回植えた時に「どうしようかな～」と言っていた1冊目の余白めっちゃあるページは結局、コマ枠をなくした上で多少拡大する…みたいなしょうもない加工で完成と言う事にしてしまいました。
手抜きではない！描き直すとそれはそれで絵が変わりそうだから他とのバランスなんだ…！！(※全力の言い訳)
バランスと言うなら前に置いたフォ…中尉殿2024年版のページも、中尉殿だけでなくogt氏も描き直すべきでは？？と言う感じなのですが、あれは『可愛くない』(現実のフォ…ぬいが、と言う話ではなくて私の絵で描いたogt氏がと言う意味で)事がメイン要素な気もするのでまあ良いかな…と思ってます。
そう言ってまた2年後に見たら、未来の私が現在の私を「いや描き直せや！！？」と処刑するかも知れませんけど！その時はその時！！

re: Addiction――気に食わないことなど、数え切れないほどあった。それでも関係が途切れないのは、多少なり過去の縁やら温厚で人好きのする相手の性格のせいだ。
だからこそ。

「まあ、HiMERUさんには関係のないことですから」

その言葉を聞いたHiMERUは、走馬灯と呼ぶべき幻覚が目の間を過ぎり、気付いた時にはもう巽は居なくなっていた。













差し込む日差しが肌を突き刺す真昼間、朝より鈍い動きの社員の間を縫うように歩くHiMERUは、誰が見たって機嫌が悪かった。
原因は、こんな人が多い時間に呼び出した副所長でも、朝からダル絡みをしてきたユニットリーダーでもない。ツカツカと足音を立てながら、HiMERUにとってこの世で一番憎い相手――巽との会話を何度も思い出していた。

無期限「え、僕恵とずっと一緒にいられない！？？」


僕が恵への気持ちを自覚したのは、いつまでも恵と一緒にいられるわけではないという現実を悟ったときだった。

言うまでもないが、僕と恵は10年以上の付き合いがある。ただ改めて考えると、その年月は恵の人生の半分以上だし、そして僕もまた、大人になってからの人生はすべてあの子と一緒に過ごしてきたわけだ。
だから僕、あとたぶん恵にとっても、僕たち二人が一緒にいるのは、自然で当たり前のことだ。

もちろん仕事のことで、毎日会ってるわけではないが、いつでも恵に電話できる（そして恵がイライラしながらも必ず出てくれる）し、その気になれば瞬間移動でも恵のところに飛べる（そして何時になっても恵は僕を入れてくれる）と安心している僕がいる。とにかく、声が聞きたいとか顔が見たいとか本気で望めば、お互いのそばにいられるということだ。

好き。「恵は…僕のこと、好き？」

この人にまったく合わない言葉だとわかっているが、今俺に向けているこの表情を見ると、『あどけない』という言葉が思い浮かんだ。無邪気で、かわいい。出会ってからもう10年以上ゆうに経っているが、この人の顔と中身はあまり変わっていない。
好き…
子供の頃はよくいじわるをされていたし、うるさいだのひどいだのと思っていた。でもまあ、一応恩人でなんだかんだ面倒見もいいし、本当に悪いことなんか俺と津美紀には一度もしたことないから、この人のことがきらいだとか俺は思ったことはない。ぶん殴りたいと本気で思ったことはたくさんあるが。
好き…
そしてつい最近自分が気づいたのは、俺がこの人だけに抱いている特別な感情の意味。