pixiv
nekotakkru
PASTpixivより移動中つまりはそういうこと香水瓶の中の液体を光にかざすと薄く色付いた液体がとぷんと揺蕩う。角度によっては紫や水色、赤にも見えてその不思議な光景にプロイセンは素直に、綺麗だ、と思った。
「これが例の薬なんだな?」
確認するように視線をやれば、優雅に紅茶を嗜んでいたイギリスが誇らしげに鼻を鳴らす。
「ああ。頼まれていた通りに作ったぜ。ま、この俺にかかればそんなもの朝飯前で…」
「ケセセセ!良くやった!俺様名誉賞をくれてやる!」
「最後まで聞けよばかぁ!あとそんな賞いるか!」
眉を釣り上げながら喚くイギリスを無視してプロイセンはもう一度液体を揺らす。ニタリと口角を上げるその顔はいたずらを思いついた子どもを通り越してもはや悪魔のそれだった。
4374「これが例の薬なんだな?」
確認するように視線をやれば、優雅に紅茶を嗜んでいたイギリスが誇らしげに鼻を鳴らす。
「ああ。頼まれていた通りに作ったぜ。ま、この俺にかかればそんなもの朝飯前で…」
「ケセセセ!良くやった!俺様名誉賞をくれてやる!」
「最後まで聞けよばかぁ!あとそんな賞いるか!」
眉を釣り上げながら喚くイギリスを無視してプロイセンはもう一度液体を揺らす。ニタリと口角を上げるその顔はいたずらを思いついた子どもを通り越してもはや悪魔のそれだった。
nekotakkru
PASTpixivより移動中まずは腹ごしらえから鉛のように重い瞼をこじ開けると、刺すような光の中、薄ぼんやりと石造りの天井が見えた。普段とは違う木製の天井でないことに違和感を覚える。走馬灯のように古い記憶が順繰りに蘇ってきて一番近い出来事に辿り着きそうな時、目の端に金糸が揺れた。
クラゲか?と、できる限り眉間に力を入れて見遣ればくるりとクラゲがこちらを向いた。
「よお。お目覚めかい?クソ死に損ない」
煙草をふかせながらクラゲが尋ねる。いや、クラゲじゃなくてカッパだな、エロガッパ。と思い直してゾロは眉間の力を緩めた。言い返してやろうと口を開くがうまく声が出てこない。驚く程に体に力が入らないのだ。
ゾロのそんな状態を知ってか知らずか、クラゲ、元いサンジがチョッパーを呼んだ。すぐ様大きな角と丸い瞳が嬉しそうに覗き込んでくる。うっすらと涙を浮かべつつも手早く触診をするあたり、さすがは優秀な船医だと感心する。鼻に刺してある割り箸を除いては。よくよく耳を澄ませれば、賑やかな喧騒がぼんやりと聞こえてきた。いつも通りであれば、戦いのあとの宴をルフィが開いているのだろうと予想をつける。全員無事なんだと察してゾロはゆっくり息を吐いた。
2415クラゲか?と、できる限り眉間に力を入れて見遣ればくるりとクラゲがこちらを向いた。
「よお。お目覚めかい?クソ死に損ない」
煙草をふかせながらクラゲが尋ねる。いや、クラゲじゃなくてカッパだな、エロガッパ。と思い直してゾロは眉間の力を緩めた。言い返してやろうと口を開くがうまく声が出てこない。驚く程に体に力が入らないのだ。
ゾロのそんな状態を知ってか知らずか、クラゲ、元いサンジがチョッパーを呼んだ。すぐ様大きな角と丸い瞳が嬉しそうに覗き込んでくる。うっすらと涙を浮かべつつも手早く触診をするあたり、さすがは優秀な船医だと感心する。鼻に刺してある割り箸を除いては。よくよく耳を澄ませれば、賑やかな喧騒がぼんやりと聞こえてきた。いつも通りであれば、戦いのあとの宴をルフィが開いているのだろうと予想をつける。全員無事なんだと察してゾロはゆっくり息を吐いた。
nekotakkru
PASTpixivより移動中ごっこ遊び「それは必要なのでしょうか」
言葉にした後、オーストリアはしまったと口を閉じた。言葉を向けられたプロイセンは、今まさに名ばかりの避妊具を装着している真っ最中の格好で止まる。なんだか間抜けに見えるその格好に加え、出た声も、は?というなんとも間抜けな一言だった。
分厚い雲が空を覆い、冷たい雨が傘を伝う。しとしとと雨が降り続く空の下に、天気と同じくして頬を濡らす家族がいた。皆が皆、黒い服に身を包み黒い傘をさし暗い顔で物言わぬ墓石に花を手向ける。大人達は口を噤んで涙を流す中、代わりとでも言うように子供たちは声を上げて泣いていた。
まるで絵画のような風景だと、雫が滴る硝子からオーストリアは眺めていた。いつ作ったのかも忘れたオーダーメイドのスーツはしとどに濡れて、来た時よりも濃い色に変色していた。整えていた髪は長く雨に打たれていたせいですっかり崩れてしまっている。それを直す手間すら惜しいほどに、オーストリアは遠くから家族たちを見守っていた。
3644言葉にした後、オーストリアはしまったと口を閉じた。言葉を向けられたプロイセンは、今まさに名ばかりの避妊具を装着している真っ最中の格好で止まる。なんだか間抜けに見えるその格好に加え、出た声も、は?というなんとも間抜けな一言だった。
分厚い雲が空を覆い、冷たい雨が傘を伝う。しとしとと雨が降り続く空の下に、天気と同じくして頬を濡らす家族がいた。皆が皆、黒い服に身を包み黒い傘をさし暗い顔で物言わぬ墓石に花を手向ける。大人達は口を噤んで涙を流す中、代わりとでも言うように子供たちは声を上げて泣いていた。
まるで絵画のような風景だと、雫が滴る硝子からオーストリアは眺めていた。いつ作ったのかも忘れたオーダーメイドのスーツはしとどに濡れて、来た時よりも濃い色に変色していた。整えていた髪は長く雨に打たれていたせいですっかり崩れてしまっている。それを直す手間すら惜しいほどに、オーストリアは遠くから家族たちを見守っていた。
しゃるるな
DONEさねおばWebオンリー展示品「小手鞠の庭」SSの挿絵風
SSはこちらに掲載しています⬇️
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=21984428
大正軸🍃🐍
さわら
DOODLEカカシとシカマルが将棋してる話の続き。カカイル書き途中です
将棋してる話はこちら> https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=20043041
もうすぐ昼休みを迎える火影室は春の陽気もあって穏やかだった。火影室の隣にある事務室でも事務員らがお喋りしながらのんびり仕事をしている。イルカは事務室に顔を出してすっかり顔見知りの彼らに軽く挨拶してから、火影室へと足を向けた。
アカデミーの入学式から二週間が経ち、火影は新入生の様子を知りたいとイルカを呼び出した。ついでにランチを一緒に……と誘われたのだが、恐らくカカシの目当てはランチの方だろう。イルカと一緒に昼休みを過ごしたいが為に理由をつけて呼び出したと思われる。
イルカは火影室の前に立つと、扉を軽くノックした。すぐに部屋の中からカカシの声が返って来る。
「失礼します、六代目」
イルカは扉を開けて火影室に入った。
2639アカデミーの入学式から二週間が経ち、火影は新入生の様子を知りたいとイルカを呼び出した。ついでにランチを一緒に……と誘われたのだが、恐らくカカシの目当てはランチの方だろう。イルカと一緒に昼休みを過ごしたいが為に理由をつけて呼び出したと思われる。
イルカは火影室の前に立つと、扉を軽くノックした。すぐに部屋の中からカカシの声が返って来る。
「失礼します、六代目」
イルカは扉を開けて火影室に入った。
batoson54
DOODLE窮地であれば飯を食え 柳生秘剣帖編※微妙にDLC2ストーリーネタバレあり
※おにぎり本(https://www.pixiv.net/artworks/115782377)と同じネタ
何ならおにぎり本がDLC2の後に出てたらこれも収録されてたんだろうな
そしてDLC3が出たら同じネタでまたなんか描くんだろうな。
BlueFish_DC
MAIKING書きかけの🦁🌸多分これで半分くらいにはなるはず…後半を書き上げたらpixivに上げたい所存です。
タイトルも何も決まってないしなんならオチも決まってない
以下、数点ご注意ください。
・死=幸せであるという描写と、死、自殺を思わせる描写があります。それらを推奨する意図はありません。
・名前有りのオリジナルキャラが出ます。
・スワヒリ語、ズールー語を古い言語とする描写があります。
未定 何か得体のしれないモノの、深い息遣いが聞こえる。
吸って、吐いて。吸って、吐いて。深く、長く。
自分の呼吸とは合わないそれは、音だけで形を持たないというのに何故か私のことをじっと見つめているような恐怖があった。
呼吸が、私を見つめている。私からは見えないところで、私のことをじっと見張っている。監視している。そんな恐怖から私の呼吸は徐々に乱れ、刻み、細かく速くなっていく。ますます、私を見ている呼吸とずれが生じていく。速い自分の呼吸と、深く長い何かの呼吸。身震いする。
そもそも、ここはどこだろう。辺りは一面闇に包まれていて、どこに視線を向けても何も見えなかった。声を出してみようと口を開くものの、舌はからからに渇いていて言葉を紡ごうとしても喉が張り付いて音にならない。声が出ない。声にならない。呼気が震えて、私はそっと口を閉じる。足は動くだろうか。足を持ち上げようとして、失敗した。触れられている感触はないのに、何かに足を掴まれているようで動かすことは出来ない。
47243吸って、吐いて。吸って、吐いて。深く、長く。
自分の呼吸とは合わないそれは、音だけで形を持たないというのに何故か私のことをじっと見つめているような恐怖があった。
呼吸が、私を見つめている。私からは見えないところで、私のことをじっと見張っている。監視している。そんな恐怖から私の呼吸は徐々に乱れ、刻み、細かく速くなっていく。ますます、私を見ている呼吸とずれが生じていく。速い自分の呼吸と、深く長い何かの呼吸。身震いする。
そもそも、ここはどこだろう。辺りは一面闇に包まれていて、どこに視線を向けても何も見えなかった。声を出してみようと口を開くものの、舌はからからに渇いていて言葉を紡ごうとしても喉が張り付いて音にならない。声が出ない。声にならない。呼気が震えて、私はそっと口を閉じる。足は動くだろうか。足を持ち上げようとして、失敗した。触れられている感触はないのに、何かに足を掴まれているようで動かすことは出来ない。
chiitarojbjb
DONE⚠️こちらは【5/5 SUPERbrilliantdays2024 純白の茨の花】で配布した、無配小説です。ジュン×茨の非公式小説です。覚えのない方は閲覧をお控えください。⚠️ジュンと茨の同学パロ小説です。アイドルしていません。(全年齢対象)
⚠️予告なく掲載を終了、また全文をpixiv等で公開する可能性がありますので、ご了承ください。 6491
rim10_es
DONE紅敬♀ ※一部のキャラクターの女体化前に描いた「花が咲くように」(https://www.pixiv.net/artworks/108774919)の蛇足の蛇足 ですが単体でも読めると思います。両片想いです。 3
スギハラ
DONE【行七】俺は小林(林田)いくなな前提モブ視点小説『俺は小林』に出てくるモブ、林田くん視点の話です(ややこしい)
その日に思いついてその日に書きました。短くサクッと読めます。よろしくお願い致します!
はじまりの小林はこちら→https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19560028 3
Linight17
PROGRESS物語今までX(Twitter)で載せたものをここでまとめます。
Xでは文字も含めての投稿だったので、わかりにくいかもです。。。
pixivも完結後に(描き下ろし含めて)載せる予定なので、文字を途中で追加するか検討します。
主に春~秋まで道での生活をメインに描きました。
段々時間がないことを知ってしまい、泣いてしまったエレ君に最期の最期ようやく想いが交わって嬉しい反面なんか…切ないですね。 76
rcxEYSpryGNQ7wJ
PAST【轟出】pixivで公開していた絵本風文体のハロパロ轟出。少し文章手直ししました。
途中死ネタがありますのでご注意ください。
一応最後は良い方向に向かいますがハピエンかメリバかは読み手様の解釈によると思います。
続編もザックリ考えているのでいつかかきたいです。
【不滅の薔薇と白いボロ切れ】むかしむかしのそのむかし。
大変美しい薔薇のような青年がありました。
青年と同じように美しい母は人間でしたが、力強く恐ろしい父は炎の神でした。
兄や姉達はごく普通の人間でした。
しかし、末息子である青年の強さ美しさ聡明さをいたく気に入っていた父神は、青年に祝福を与えました。
青年の心臓を神の国に移してしまい、青年は死なずびととなってしまったのです。
いつまでも若く美しく、どんな酷い怪我も見るまに治ってしまう死ねない身体になってしまいました。
この為に母は人々から「悪魔を生んだ魔女だ」と迫害を受け、心を病んでしまいました。
自分がいる限り、どこに行っても同じ扱いを受けるだろうと思った青年は母達の元を去りました。
呪われた永遠の命を得た青年の、長い孤独の日々が始まりました。
4474大変美しい薔薇のような青年がありました。
青年と同じように美しい母は人間でしたが、力強く恐ろしい父は炎の神でした。
兄や姉達はごく普通の人間でした。
しかし、末息子である青年の強さ美しさ聡明さをいたく気に入っていた父神は、青年に祝福を与えました。
青年の心臓を神の国に移してしまい、青年は死なずびととなってしまったのです。
いつまでも若く美しく、どんな酷い怪我も見るまに治ってしまう死ねない身体になってしまいました。
この為に母は人々から「悪魔を生んだ魔女だ」と迫害を受け、心を病んでしまいました。
自分がいる限り、どこに行っても同じ扱いを受けるだろうと思った青年は母達の元を去りました。
呪われた永遠の命を得た青年の、長い孤独の日々が始まりました。
能勢ナツキ
PROGRESSpixivsketch配信してました。色塗り後半戦ぐらいに入り終わりもぼちぼち見えてきました。
続きはまた配信します〜。
pixivsketch→https://sketch.pixiv.net/@hihooo
遠い。
INFOゐまさんのご連絡先等です。pixiv ID:86411746 (QR参照)
くるっぷID:wi_ma_all
X ID:wi_ma_al
bluesky ID:wi-ma-all.bsky.social(QR参照)
wavebox:https://wavebox.me/wave/2u5rf239g1rjojmi/(QR参照) 3
InabaShiki
DONE【リク絵055】リクエスト「小ノ星海果(星屑テレパス)」240413▼FANBOX https://colorleaf.fanbox.cc/posts/7795248
▼Fantia https://fantia.jp/posts/2693701
▼Ci-en https://ci-en.dlsite.com/creator/21968/article/1123742 4
romii_hrak
PAST鬼島くんと爆太郎くん第3弾〜はじめてのお正月〜結婚して初めて、鬼ヶ島で一緒にお正月を迎える切爆ふうふのお話です。
こちらPixivにも公開中なのですが、爆誕記念にポイピクでシリーズ一挙公開しようと思って置きました♪ 6
romii_hrak
PAST鬼島くんと爆太郎くん第2弾〜鋭児郎誕生日編〜こちら2023年切誕のワンドロに参加させていただいた時の漫画でした。
これはPixivに載せたような載せてないような・・・?(記憶力)
爆誕記念に、シリーズ一挙ポイピク公開します(*^^*)
6ka_1
DONE一カラット2開催おめでとうございます!展示1️⃣ニート一カラSS「シン・一カラの日」。出オチです。おまけで数年前のSSも再掲しています。ハッピー42デイ!
松野家の通常運転シリーズ⇒https://www.pixiv.net/novel/series/1444126 8
佐上鷹兵(dir)
DONEスパコミ新刊のサンプルです。こちらが確定版なので進捗の方は引っ込めました。アッシュと結ばれるまで苦労した思い出を百年後のユーリスが振り返るというお話です。詳細はpixiv↓とらのあなで通販やってます
https://www.pixiv.net/artworks/117976980 6
うきご
DONEpixivにもアップしている短編小説です。こういうルシアダが好き〜と思って書きました。雰囲気。
月をあげる≒Promise the moon
できもしない約束、という慣用句です。
この言葉が刺さりすぎたので、ぜひみなさまのルシアダにおける「Promise the moon」を見せてください!お頼み申します。
月をあげる深夜の談話室は薄暗く、弛緩した独特の空気が漂っている。ほとんどの住人が寝静まったなか、アダムとルシファーは誰もいないバーカウンターで酒を飲み交わしていた。
いつもは煽りあい小競り合い殴りあってばかりのふたりも、この時ばかりは穏やかに昔話に花を咲かせたり、くだらない、取り留めもない会話に興じている。チャーリーがこの場面を目撃したとしたら、「いつもそうやっていてくれたらいいのに!」なんて嘆きそうだ。ふたりの喧嘩でホテルを大きく修繕するはめになったのは、決して一度や二度の話ではない。「頭を冷やしてきて!」とふたりしてホテルを追い出されたり、お互いを知るためと一週間同じ部屋で過ごしたこともあった。それは思い出したくもない悪夢であるが、それが功を奏してか、今では稀にサシ飲みをするまでになっていた。時間帯が誰もいない深夜に限られるのは、間違っても「仲良し」だなんて思われたくない、というふたりの共通認識にあったが、それでも関係性はだいぶ修繕されたと言っていいだろう。
2278いつもは煽りあい小競り合い殴りあってばかりのふたりも、この時ばかりは穏やかに昔話に花を咲かせたり、くだらない、取り留めもない会話に興じている。チャーリーがこの場面を目撃したとしたら、「いつもそうやっていてくれたらいいのに!」なんて嘆きそうだ。ふたりの喧嘩でホテルを大きく修繕するはめになったのは、決して一度や二度の話ではない。「頭を冷やしてきて!」とふたりしてホテルを追い出されたり、お互いを知るためと一週間同じ部屋で過ごしたこともあった。それは思い出したくもない悪夢であるが、それが功を奏してか、今では稀にサシ飲みをするまでになっていた。時間帯が誰もいない深夜に限られるのは、間違っても「仲良し」だなんて思われたくない、というふたりの共通認識にあったが、それでも関係性はだいぶ修繕されたと言っていいだろう。
KAKA
PROGRESS初心にかえるため、初期に描いた鯉月マンガを、原稿用紙に描き直し中。できあがってない、バディ感のある二人の雰囲気を思い出したい。
完成しました。→https://www.pixiv.net/artworks/118042573 3
nekotakkru
PASTpixivより移動中ちょっとおかしな弟に死ぬほど愛されて夜も眠れない「お前見てるとムラムラするから死ぬか消えるか俺の性欲処理に付き合えよ」
ある日二つ下の弟からよく分からないことを告げられた。
言葉の単語一つ一つの意味は分かってもそれが上手く繋がらない。元々考えるのは苦手だし、どう見ても三人は殺してそうな弟の笑顔を見ていたら恐怖で頭の中は真っ白になってしまった。それでも俺は兄貴だから何か答えてやらねばと、なんとか絞り出した言葉は『うん。…えっ』の二つだけ。それでも何か伝わったのか、一松は今まで聞いたことないような声量で絶叫しながら窓ガラスを割って出ていった。ここ二階だよな?大丈夫なんだろうか。一体なんだったのか訳が分からずその日はそのまま過ごしたが、次の日からどうにも一松の様子がおかしくなった。
5310ある日二つ下の弟からよく分からないことを告げられた。
言葉の単語一つ一つの意味は分かってもそれが上手く繋がらない。元々考えるのは苦手だし、どう見ても三人は殺してそうな弟の笑顔を見ていたら恐怖で頭の中は真っ白になってしまった。それでも俺は兄貴だから何か答えてやらねばと、なんとか絞り出した言葉は『うん。…えっ』の二つだけ。それでも何か伝わったのか、一松は今まで聞いたことないような声量で絶叫しながら窓ガラスを割って出ていった。ここ二階だよな?大丈夫なんだろうか。一体なんだったのか訳が分からずその日はそのまま過ごしたが、次の日からどうにも一松の様子がおかしくなった。
nekotakkru
PASTpixivより移動中狂騒戯曲さあさあ寄ってらっしゃい見てらっしゃい、本日も始まる奇々怪々な人情喜劇。演じる阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら笑わにゃ損損。もしもお気に召しましたらば、右や左の旦那様、どうか硬貨紙幣のお慈悲をば。
まずはご紹介、お顔だけでも覚えてちょうだい。主役を張るのは我らが六つ子、全員同じもまた一興だが時代は常に変わります。クズな長男イタイ次男、オタクな三男根暗な四男、狂人五男に腹黒六男と個性をつけて今日も舞台を引っかき回す。全員同じと侮るなかれ、終わる頃にはその個性の虜となっていることでしょう。
その六つ子達に対抗するは、細身で嫌味なこの男。自称フランス帰りの出で立ちたるや胡散臭いの一言に尽きる。相棒の浮浪児は今や立派な大人になって、器用な手先でおでん屋稼業に精を出す。再び組んでは主役の驚異、今日も今日とて虎視眈々とその座を狙っておりまする。
1165まずはご紹介、お顔だけでも覚えてちょうだい。主役を張るのは我らが六つ子、全員同じもまた一興だが時代は常に変わります。クズな長男イタイ次男、オタクな三男根暗な四男、狂人五男に腹黒六男と個性をつけて今日も舞台を引っかき回す。全員同じと侮るなかれ、終わる頃にはその個性の虜となっていることでしょう。
その六つ子達に対抗するは、細身で嫌味なこの男。自称フランス帰りの出で立ちたるや胡散臭いの一言に尽きる。相棒の浮浪児は今や立派な大人になって、器用な手先でおでん屋稼業に精を出す。再び組んでは主役の驚異、今日も今日とて虎視眈々とその座を狙っておりまする。
nekotakkru
PASTpixivより移動中。松一期9話のお話
僕らは天使の励まし方を知らない『愚者の言い分』
おお神よ、神様よ。世の中はなんと理不尽極まりないことか。腹を痛めて生んだ子を母親が殺し、家族のためにと働く父親が蔑ろにされ、平和を謳う者はその口で自らの敵の悪評を流すのだ。そして、生まれたままに真っ白なその心は悪意によって蝕まれていく。地球は青くて綺麗だって?ご冗談を!この世は騙し騙され嫉妬と欲望渦巻く人間様が支配する世界だぜ、それを綺麗なんて言う奴はよっぽどの嘘吐きかただの大馬鹿野郎だけだ。
だからこいつは馬鹿に、大馬鹿になったってのにそれでもあんたは許してくれないんだな。業ならもう背負っているだろう、道化を選んだばっかりにこいつは世間様から爪弾きにされた。それなのにこんな仕打ちはあんまりじゃないか?人生は困難の連続、どんな試練も乗り越えてみせよ?糞くらえだね、人生ラクして楽しく幸せにハッピーエンドを迎えるのがいいに決まってる。
3223おお神よ、神様よ。世の中はなんと理不尽極まりないことか。腹を痛めて生んだ子を母親が殺し、家族のためにと働く父親が蔑ろにされ、平和を謳う者はその口で自らの敵の悪評を流すのだ。そして、生まれたままに真っ白なその心は悪意によって蝕まれていく。地球は青くて綺麗だって?ご冗談を!この世は騙し騙され嫉妬と欲望渦巻く人間様が支配する世界だぜ、それを綺麗なんて言う奴はよっぽどの嘘吐きかただの大馬鹿野郎だけだ。
だからこいつは馬鹿に、大馬鹿になったってのにそれでもあんたは許してくれないんだな。業ならもう背負っているだろう、道化を選んだばっかりにこいつは世間様から爪弾きにされた。それなのにこんな仕打ちはあんまりじゃないか?人生は困難の連続、どんな試練も乗り越えてみせよ?糞くらえだね、人生ラクして楽しく幸せにハッピーエンドを迎えるのがいいに決まってる。
片瀬真/mako
DOODLELINEスタンプ風トレス素材(https://www.pixiv.net/artworks/99337264)こちらをお借りして、自PCを描いたものでした。
2024年4月 3
しおの(怒ってないです)
MAIKINGリンリバ短い話の書き出し。書きかけで逃げないよう、ケツ叩き目的のうpです。酒飲んで書いて見直ししてないです。
ツンしているリーバル(当社比)をわからせていちゃつく(予定の)話。
ブレワイ軸で百年前に厄災封印が出来た後、リンクとリーバルがセフレからちゃんと付き合った後の設定(捏造すみません)
【追記】04/26、くるっぷに上げました。pixivにも上げる予定です
事前に手紙を書いてリトの村に到着する日をリーバルに伝えていた、そのような日に限っていつもより遅い時間にリンクはリトの村に到着した。リンクはいつも連絡無しに村へ足を運ぶ。今回はリーバルに手紙を書いたことがなかったから一度書いてみようと思って、近況と村に行く日を書いて出した。いつもなら昼過ぎには村に着くが、今日は日が沈みかけている夕方になってしまった。
こういうときに遅れるだなんて、リーバルは怒っているだろう――リンクは村の中央にそびえる高い石柱を見つめて深いため息をついた。
リトの村の前にある馬宿に馬を預けて、リンクは急いで村へと続く吊り橋を渡っていった。途中で村の周辺を巡回しているリトの戦士と途中にある池の側ですれ違った。
2367こういうときに遅れるだなんて、リーバルは怒っているだろう――リンクは村の中央にそびえる高い石柱を見つめて深いため息をついた。
リトの村の前にある馬宿に馬を預けて、リンクは急いで村へと続く吊り橋を渡っていった。途中で村の周辺を巡回しているリトの戦士と途中にある池の側ですれ違った。
ヒミツ
DONE【創作BL】7話目▼更新履歴
0417:前半10ページ更新
0522:後半10ページ更新
1話目〜6話目は以下から
https://www.pixiv.net/user/84904119/series/206066 20
nekotakkru
PASTpixivより移動中六
六つ子なんていい事がない。
同じ日に産まれて同じ顔で自分たち以外からは区別がつかない、なのに兄弟の順番はしっかりあってその中でもぼくは末弟に当たる。この弟というポジションがなかなかの曲者で、普段は平等だなんだという割に、争いが起ころうものなら『弟』と言うだけで一番に虐げられたりもする。一番下は可愛がられていい、なんて傍目からの感想でぼく自身はどうもピンとこなかった。
あれはいつだったかのおやつの時間。
両親は仕事、兄弟達は出かけていて、ぼくと長兄であるおそ松だけが家にいるという珍しい日だった。ぼく達兄弟は人数の多さから何かを食べる時間というのは、戦争でありサバイバルであり弱肉強食の世界を意味する。ありつけたものだけが勝者なのであって、普段は容赦のない戦いが繰り広げられているけれど、その日は二人だけなのもあって比較的平和なおやつの時間となった。
12147六つ子なんていい事がない。
同じ日に産まれて同じ顔で自分たち以外からは区別がつかない、なのに兄弟の順番はしっかりあってその中でもぼくは末弟に当たる。この弟というポジションがなかなかの曲者で、普段は平等だなんだという割に、争いが起ころうものなら『弟』と言うだけで一番に虐げられたりもする。一番下は可愛がられていい、なんて傍目からの感想でぼく自身はどうもピンとこなかった。
あれはいつだったかのおやつの時間。
両親は仕事、兄弟達は出かけていて、ぼくと長兄であるおそ松だけが家にいるという珍しい日だった。ぼく達兄弟は人数の多さから何かを食べる時間というのは、戦争でありサバイバルであり弱肉強食の世界を意味する。ありつけたものだけが勝者なのであって、普段は容赦のない戦いが繰り広げられているけれど、その日は二人だけなのもあって比較的平和なおやつの時間となった。
nekotakkru
PASTpixivより移動中よろしくお上がり悪魔の六つ子やぁやぁやぁ。どうもどうもこんにちは。前に一回会ったっけ?それとも別の奴かな?いやーごめんね、俺達六つ子だから誰が誰に会ったって分かんないんだよねぇ。今からちゃんと自己紹介してあげるから、まぁゆっくり聞いてってちょうだいよ。
まず青いパーカーのあいつ。あいつが次男のカラ松。普段はさー、なんかよく分かんない格好のつけ方して馬鹿丸出しなんだけど、ほら、馬鹿力なんて言葉あるでしょ。その言葉通り兄弟の中で一番力が強いんだよね。大振りばっかで全然当たんねーのは仕方ない、あいつ喧嘩の仕方知らねぇんだよなぁ。あ、今吹っ飛んだキミのお友達。多分右の骨折れてるんじゃないかなー、後で病院連れていってあげなね。
喧嘩の仕方と言えば四男の一松が得意なんだよ。あの紫のパーカーの奴ね。あいつ普段は全く動かなくて部屋の隅でじーっとしてんだけどさ、いざって時は結構機敏に動くんだよ。しかも格闘技とか割と好きらしくて色んな技知ってんの。元々真面目くんだから十四松相手に試したりして自分のモノにしてんだぜ、怖いよなー。うわ、あの絞め技初めて見るな…。
1676まず青いパーカーのあいつ。あいつが次男のカラ松。普段はさー、なんかよく分かんない格好のつけ方して馬鹿丸出しなんだけど、ほら、馬鹿力なんて言葉あるでしょ。その言葉通り兄弟の中で一番力が強いんだよね。大振りばっかで全然当たんねーのは仕方ない、あいつ喧嘩の仕方知らねぇんだよなぁ。あ、今吹っ飛んだキミのお友達。多分右の骨折れてるんじゃないかなー、後で病院連れていってあげなね。
喧嘩の仕方と言えば四男の一松が得意なんだよ。あの紫のパーカーの奴ね。あいつ普段は全く動かなくて部屋の隅でじーっとしてんだけどさ、いざって時は結構機敏に動くんだよ。しかも格闘技とか割と好きらしくて色んな技知ってんの。元々真面目くんだから十四松相手に試したりして自分のモノにしてんだぜ、怖いよなー。うわ、あの絞め技初めて見るな…。
nekotakkru
PASTpixivより移動中。松野さん家の兄弟事情ぼく松野家の末っ子、松野トド松。好きなものは可愛いものとお洒落なもの、あとはお金かな!
実は今、ぼくには悩みがあるんだよね。少しだけ聞いてくれる?
ぼくには上に5人の兄さんがいるんだ。しかもぼく達六つ子なんだよ、びっくりでしょ。同じ顔が六人もいるわけなんだけど、よーく見ると少しずつ違うんだよね。その中でもぼくが一番可愛いんだけど。それに性格だって違うんだ。根本は一緒なんて言われてるけど、結構みんなバラバラだと思うな。で、ぼくが悩んでいるって言うのがこの兄弟達のこと。働いてないとか服がダサいってことは置いといて、別のことね。
あそこで暇そうにしているのが長男のおそ松兄さん。普段は頼りにならないけど、いざって時は何にもしてくれないキング・オブ・クズだよ。一緒にいて楽しいけどね。そんな最近の兄さんの口癖があれ。
2052実は今、ぼくには悩みがあるんだよね。少しだけ聞いてくれる?
ぼくには上に5人の兄さんがいるんだ。しかもぼく達六つ子なんだよ、びっくりでしょ。同じ顔が六人もいるわけなんだけど、よーく見ると少しずつ違うんだよね。その中でもぼくが一番可愛いんだけど。それに性格だって違うんだ。根本は一緒なんて言われてるけど、結構みんなバラバラだと思うな。で、ぼくが悩んでいるって言うのがこの兄弟達のこと。働いてないとか服がダサいってことは置いといて、別のことね。
あそこで暇そうにしているのが長男のおそ松兄さん。普段は頼りにならないけど、いざって時は何にもしてくれないキング・オブ・クズだよ。一緒にいて楽しいけどね。そんな最近の兄さんの口癖があれ。
InabaShiki
DONE【リク絵054】リクエスト「関根ももか(スロウスタート)」240413▼FANBOX https://colorleaf.fanbox.cc/posts/7781643
▼Fantia https://fantia.jp/posts/2687994
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雪雨風樹
DOODLEすでにpixivにも掲載済みですが、Twitter(X)でのタグにもなっている「kmt桜前線2024」用として再々編集させていただきこちらにも載せちゃいます☆(^_^)ゞ1年以上前に描いたデフォルメの炭カナイラストではありますが、私的にはなんとか良い感じになってくれたので良かったと思ってます☺
ホントなら新作の方が良かったのですが・・・超遅筆なので間に合う自信が全く無いです😅
chamukore
DONEここを見てくれている方がいるかもしれない…と思いこっちにも予定より早く届いたため通販開始しました〜!✊
よろしくお願いします!
サンプルページ
https://www.pixiv.net/artworks/117901416
manju_maa
PROGRESShttps://www.pixiv.net/novel/show.php?id=21822823の明智視点編の触り部分だけ。「」ない。相変わらず「そうはならんやろ」が多くて架空の症状で明智が病弱です。
間に合えば7月なアナコンに合わせて親愛なるフォロワー様の表紙、挿絵付き小説本になると思いたい。
病弱吾郎くんと蓮くんが出会う話それはまだ僕が学校に行けていた頃の、今となっては遠い記憶。
入学して二回目の春を迎えて、担任の先生が変わった。その人は新しく来た先生で、ちょっとだけ強引で怒ると怖い先生だった。
ねえお母さん。…なんで僕、皆みたいに走っちゃダメなの?
貴方は人より少し心臓が弱いの。だからあんまり身体を動かしてはダメなのよ
しんぞうってなに?
その頃の僕はまだ自分の身体のことをあんまり分かってなかった。たまに息苦しくなって胸が痛くなるのは物心ついた時からで、病院にもずっと行ってる。でも、それが何故なのかはよく分からないまま。自分の身体が人より少し違うのだということは知っていつつも、『身体を動かしちゃダメ』と今のようにしつこく言われてもピンと来てはいなかった。
5930入学して二回目の春を迎えて、担任の先生が変わった。その人は新しく来た先生で、ちょっとだけ強引で怒ると怖い先生だった。
ねえお母さん。…なんで僕、皆みたいに走っちゃダメなの?
貴方は人より少し心臓が弱いの。だからあんまり身体を動かしてはダメなのよ
しんぞうってなに?
その頃の僕はまだ自分の身体のことをあんまり分かってなかった。たまに息苦しくなって胸が痛くなるのは物心ついた時からで、病院にもずっと行ってる。でも、それが何故なのかはよく分からないまま。自分の身体が人より少し違うのだということは知っていつつも、『身体を動かしちゃダメ』と今のようにしつこく言われてもピンと来てはいなかった。