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    ( 三 )

    tobun

    DONE27×20 ささくう
    付き合って三年目。灼空に挨拶に行く道中、真正ヒプノシスマイクを喰らった簓を空却と新生MCD達(他キャラも)が助ける話。

    <注意>
    ・皆和解していて仲が良いです
    ・婿入り前提
    ・死体が出てきます
    ・メソメソする空却がいます
    ・矛盾があるかもしれません、ふんわりとお読みください。(見直す時間がなかった…)
    ・地域表記→関西・中部・関東・東北・北海道(漢字)
    フラワー・シャワー「華がねぇな、お前」
     いつだったか、少々参っていた時。赤髪の生意気な僧侶に面と向かって言われたことがある。その直後、地面に落ちていた枯れ葉を拾うとあろうことか簓めがけてぶわっと放り投げてきた。どうせ投げるならこんな小汚い枯れ葉ではなくて綺麗な花弁であって欲しかったが、今ここには花がないのだから求めても無駄だ。何より、この僧侶の言い草や態度から見るに、ハナはハナでも鼻ではなくて花でもなくて華の方なのだろう。
    「え……なんや急に。名前からして花やんか、俺。俺くらいやで、生まれた時から花も華も背負っとるの」
     華がないとはなんだ、華がないとは。いきなり言われたものだからロクなボケも出来ずに「つまんねー」なんて言われる始末で。いや別にボケたわけでもツッコミを入れたわけでもなくて、ただ単に事実を言ったまでなのだが。まぁでも確かに面白くはないし、どちらかと言えばスルーして欲しいのでこれ以上深追いはしない。
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    slekiss

    DONEるーさんに髪を切って貰うシオンさんの話。
    時系列的にはメインシナリオの途中(2~3の間)ぐらいを想定。ノイマンとシオンの関係性に大いなる捏造アリ。

    2主:シオン・N・エルフィールド。暮らしていた孤児院を戦禍で失い、共に暮らしていた仲間と死別後、流れ流れてエンフィールドへ。その後自警団第三部隊隊長のノイマンに拾われ、育てられる。淡い亜麻色の髪、薄い鳶色の瞳。

    以上を踏まえていれば読めると思われ。
    冬隣に参る 淡い亜麻色の髪を滑る淀みない鋏の音と、切られた髪が床に落ちる音。
     きこえるのは、そのふたつだけ。
     あまりの静けさに、思わずふわあと欠伸が洩れた。その拍子に淡い亜麻色の頭髪が後ろに傾く。
    「っ、急に動くな。まあ、ふた目と見られん頭になりたいなら話は別だが」
    「う……ごめん」
     頭上から放たれた、些か棘のある声に慌てて背筋を伸ばす。鋏の先をとらえたままの海色の双眸に非難を滲ませつつ、仕損じがないことを確認してから、金の髪をもつ青年は再度亜麻色の髪に鋏を入れた。 
     室内が再び、鋏と髪の落ちる音に支配される。
    「それにしても…」
     鋏を器用に動かしながら、金髪の青年──ルー・シモンズが静かに問うた。
    「何故、俺なんだ?床屋なら街にいくらでもあるだろう」
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