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    ライナー・ブラウン

    野手 note

    PAST★小説。ジクライ。カプとしては最初に書いたもの。短い。まだ何も起こってない。覆水盆に返らず。伏字は一応決まってはいますが任意のワードを入れてお楽しみください。けちくさいジクさんは私の不徳の致すところです王家なのに
    Don’t cry over spilt coffee いつからか戦士長の部屋でふたり、残務をこなすことが増えた。
     開戦に至る以前から、マーレの軍事会議は「エルディア人に意見を聞いたのが間違いだった」、で終わることが多かった。こちらには自由な発言権がないのに核心に至らない質問をする幹部連中が無能なのだが、なんの戦略もないままではマーレの誇る戦士隊とて戦うべくもない。自然、戦士長と副長たるジークとライナーは議題を持ち帰って検討することになった。
     うず高く積まれたジークの蔵書には貴重な古書も少なくなかったから、過去のユミルの民がいかに戦ってきたか書かれた文献を探し出して研究もした。対巨人砲などの先端技術が導入されつつある今となっては、エルディア帝国時代の資料には役に立たない記述も多かった。しかし、過去には最強かつ最凶の絶対的兵器であった祖先に関する知識を深め、彼らに思いを馳せる機会は、ライナーにとって不思議に心癒される時間だった。
    1873

    いろは

    TRAINING進撃の巨人ライナー・ブラウンの夢です。
    その後の妄想です。ライナーを前にすると語彙も思考も護身も何もかもポンコツになる元兵士の夢主。
    ライナー最後は持ち直したのかなーと思いながら書きました。不備などあると思います。夢主が退団した時期とか。考えてなかったです…。書いてみたらわからないことたくさん出てきました。

    夢主宅の玄関は海外仕様の内側に開く扉をイメージしてます。兵舎ではなく一般宅です。
    玉砕アルコールで熱くなった体を冷ますため立ち上がり窓を開ける。窓枠にもたれ掛かり夜風に吹かれて瞼を下ろすと自然とため息が出た。ひんやりとした風が心地良く感じるくらいにはアルコールが回っている。その心地良さに身を任せ目を閉じたまま暫く瞑想した。想いの人を思い浮かべる。もう数年、感覚的にはもっと会えていない気がする。寂しい。大変そうなのにいつも笑ってるとか、服の上からでも分かるほどの鍛え上げられた肉体とか、あの手はいつも温かくて、大きくて、触れたらおかしく――
    「風邪引くぞ」
    突然聞こえた声に体が跳ね目を見開いた。窓から身を乗り出せば、落ちるぞと笑った想いの人。
    「え?あ、……え?」
    「なんだよ、変なことでも考えてたのか」
    2021