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    荒野

    銀鳩堂

    PROGRESSヤンクロ第9話「荒野を越えて」TEXT版
    ローズは慕っていたマレフィセントが自分に呪いをかけた張本人だったと知って、心乱れるまま走り去った。三人の妖精たちは、彼女を探そうとするが……。

    ※クロウリー学園長の過去話(捏造200%)連載中。このパートのインスパイア元は映画「マレフィセント」。今回は映画ネタバレ少なめで捏造多め。何でも許せる人向けです。
    ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第9話「荒野を越えて」 三人の妖精たちは、途方に暮れていた。
     ローズに話を聞かれてしまった上に、ショックを受けた彼女は走り去ってしまったのだ。慌ててローズの後を追ったが、彼女を見つけることは出来なかった。
     フローラが心配のあまり両手を揉み合わせながら嘆いた。
    「あの子を連れて帰らなかったら、王様がお怒りになるわ!」
     フォーナは更に恐ろしい予想を口にする。
    「ステファン王は容赦がないわ。覚えてる? あの子を私達に預けたときのこと! 『わかっているだろうな、これは妖精族の犯した罪だ。お前たちの失敗も妖精の罪となる。このことをよ~く覚えておけ!』ってね」
     ステファン王の声真似をするフォーナ、迫真の演技だ。
    「そうよね!」とフローラが同意する。
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