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    5月13日

    siori_MERUrin

    MEMO『きっと些細な非日常 16』(5月13日(木))
    ちいさいふたりについては、とりあえずなりゆきにまかせるのかもしれない感じのアレ。
     ちいさい天城と一緒に、もうひとりが姿を現しました。
     いえ、厳密には、HiMERUにはまだその姿は朧げにしか捉えられてはいないのです。
     けれど、HiMERUがその姿を……。
    『HiMERU』じみたその色彩を、見間違うはずがありません。
    「メルメルさァ、こっちは見えてねェの?」
     そう言って指し示された先には、薄ぼんやりとしたシルエットにをした、ちいさい天城と同じくらいの大きさの何かが、確かに見えました。
     思い返すと、まるでちいさな亡霊のようですね……、と、『亡霊』と書いた部分をちいさい天城が見下ろしているのです。書き物を邪魔するなんて、いけない子ですね。
     いえ、冗談なのです。HiMERUが自虐的になっているのではないかと、心配してくれたのしょうか? ちいさい天城は優しいですね。何かお返しをしてあげたいと思うのに、HiMERUはちいさい天城がどうすれば喜んでくれるのか知らないのです。
     ふふ、指で何か書いていますね。
    『さけ』?
     残念ですが、そればかりは用意できないのです。まさかとは思いますが、HiMERUが用意出来ないと踏んで無茶を言っているのではないでしょうね? そんな風に 1406