どひふ
uta_ka_ta_123
DONEウェルカムどひホームに参加したくて滑り込み投稿させていただきました!ポイピクにも投下しちゃう。
tiny ああ、これは散ってしまうな。今年も碌な花見が出来ないままだった。
ここ数日のあいだ続いた晴天に咲き誇っていた桜も見頃を過ぎ、この土砂降りの前では形無しだ。残業をようやく終えた夜半過ぎ、疲労困憊の身をなんとか励ましながら歩いていた。今朝急いでいた俺に一二三が折り畳み傘を差し出してくれた意味をついさっき知った。天気予報も把握してないなんて俺はなんて駄目な奴なんだ……。ありがとう、一二三。革靴を濡らさないよう、無数の花弁が浮かんだ水溜まりを避け、街灯が光るアスファルトを注意深く見つめながら、家路を急ぐ。
都会の端くれとはいえ、こんな夜中では雨の音以外何も聴こえない、はずだった。どこからか時折、ミュウミュウと鳴く声がする。疲れてるんだろうか……。更に進むと、その声は次第にはっきりとしてくる。小さな公園の散りかけの桜の木の下に、よれよれの段ボール箱が置いてあるのが見えたので恐る恐る覗いてみる。
3345ここ数日のあいだ続いた晴天に咲き誇っていた桜も見頃を過ぎ、この土砂降りの前では形無しだ。残業をようやく終えた夜半過ぎ、疲労困憊の身をなんとか励ましながら歩いていた。今朝急いでいた俺に一二三が折り畳み傘を差し出してくれた意味をついさっき知った。天気予報も把握してないなんて俺はなんて駄目な奴なんだ……。ありがとう、一二三。革靴を濡らさないよう、無数の花弁が浮かんだ水溜まりを避け、街灯が光るアスファルトを注意深く見つめながら、家路を急ぐ。
都会の端くれとはいえ、こんな夜中では雨の音以外何も聴こえない、はずだった。どこからか時折、ミュウミュウと鳴く声がする。疲れてるんだろうか……。更に進むと、その声は次第にはっきりとしてくる。小さな公園の散りかけの桜の木の下に、よれよれの段ボール箱が置いてあるのが見えたので恐る恐る覗いてみる。
m_makise
DOODLEどひふの独歩さん描く時はいつもよりもっとやさぐれた感じに描いてるつもりだけど、描き分けできる方じゃないので一緒に見えたらほんとごめんなさい……ついった騒ぎでここもどうなるか分からないんだけど、ラクガキの方が本当に気楽に描けて好きなので、何かしらラクガキと進捗は公開できるように何か用意しておきたいです!m_makise
PROGRESSネームできた!どひふ、5p+オマケです、ちょっと短め。。。本格的に仕事が忙しくなるのが4月頃からなので、それまでに溜まってたネームは消化できたら嬉しいな~と思うんだけど、描くとまた新しいのが描きたくなってしまうから永遠に終わりそうもない(このネームもプロットは一年前のもの)ネームがめちゃ遅いの、なんとかなってくれ~~~
m_makise
PROGRESS(没コマより)次のマンガ、ちゃんとコマ割りしてるのでちょっと時間かかっちゃう…次はどひふです、自分の創作イメージ的にひふどが多くなりがちですが、どちらも同じくらい大好きなので両方描くよ、お話によって決めてます。
Nnn_d12
DONEどひふ姫はじめ時系列1p~2020年「それを知ってるか」
2p~2021年「上目遣いは好きか」
3,4p~2023年「結局それか」
という今つけたサブタイトルのもとこういった繋がりがありました 4
hnpn_irir
DOODLE社畜のうらがわ 小ネタ2ここで先生をオチに持ってきた意図
麻天狼が「3人」で1つになることってどひふど的観点から見ると、一二三と独歩が十何年間2人だけで守ってきた2人の世界に、先生というお天道様が当然に存在してかつ、一緒にその世界を守ってくれるようになることだと思っていて。
それって、一二三と独歩が恋仲であろうがそうでなかろうが、先生という存在は2人にとって共通の「絶対的幸福」なん 2
insyu_hodohodo
DONE素敵な企画に参加させていただきました!12/2です。短くて申し訳ないですがこれから年末に向けて忙しくなる社会人の話を。Twitterには新書メーカーであげてあります。読みやすいうをお選びください。
参加させていただきありがとうございました!
#どひふアドベントカレンダー
12/2「一二三、今日が何日かわかるか?」
首を傾げる俺っちの視線の先で、独歩はこの世の終わりのような声で告げた。数日前に俺っちの奥の奥まで蕩かせる準備のお手伝いをしてくれた指先はピカピカに磨かれていて、壁にかかっているカレンダーに向けられている。
とっくに世の中は電子化だ。なのに弊社ときたらとブツブツ言いながらも得意先に配って回っているらしい彼の所属している企業名が印字されているカレンダーは、それでもちゃんと日毎にスペースが取られているから俺っちはお気に入りだ。キッチンにかけておいて、お互いの予定を書き込むのが密かな楽しみ。そういう日なんじゃね? って時にはハートマークにしちゃったりして。
さてどうしよう。どれだけ覗き込んでも今日がなんの日か思い当たらない。何かの記念日なら職業柄バッチリ把握しているこの俺っちが、だ。
1962首を傾げる俺っちの視線の先で、独歩はこの世の終わりのような声で告げた。数日前に俺っちの奥の奥まで蕩かせる準備のお手伝いをしてくれた指先はピカピカに磨かれていて、壁にかかっているカレンダーに向けられている。
とっくに世の中は電子化だ。なのに弊社ときたらとブツブツ言いながらも得意先に配って回っているらしい彼の所属している企業名が印字されているカレンダーは、それでもちゃんと日毎にスペースが取られているから俺っちはお気に入りだ。キッチンにかけておいて、お互いの予定を書き込むのが密かな楽しみ。そういう日なんじゃね? って時にはハートマークにしちゃったりして。
さてどうしよう。どれだけ覗き込んでも今日がなんの日か思い当たらない。何かの記念日なら職業柄バッチリ把握しているこの俺っちが、だ。
41rau0
MOURNINGどひふ/未完です。ちょっと暗い金魚過ぐ クラスで飼っていた金魚が、こぞって死んだ。
熱中症かなあ仲良いね、だなんて気まずい沈黙をぶち破ろうとでもしたのか目を泳がせながらKYなことをのたまうお調子者と、かわいそう……と生前まったく世話をしなかったくせに目尻に涙を浮かべる偽善者と、金魚の死体たちに怯えて立ち尽くす臆病者。俺は漏れなく臆病者だった。ふつうに怖いに決まってるじゃないか。白目剥いて腹を天に向けて水面にぷかぷか浮いている死体が水槽まるっと、五、六匹だぞ。小学生がそんなの目の当たりにしたら、一生もののトラウマに昇華するに決まってるだろう。うん、漏れなくトラウマだ。腐敗していないだけ、まだマシだった。
死んでいるまでは、まあいい。まったくもって良くないけれど。
9361熱中症かなあ仲良いね、だなんて気まずい沈黙をぶち破ろうとでもしたのか目を泳がせながらKYなことをのたまうお調子者と、かわいそう……と生前まったく世話をしなかったくせに目尻に涙を浮かべる偽善者と、金魚の死体たちに怯えて立ち尽くす臆病者。俺は漏れなく臆病者だった。ふつうに怖いに決まってるじゃないか。白目剥いて腹を天に向けて水面にぷかぷか浮いている死体が水槽まるっと、五、六匹だぞ。小学生がそんなの目の当たりにしたら、一生もののトラウマに昇華するに決まってるだろう。うん、漏れなくトラウマだ。腐敗していないだけ、まだマシだった。
死んでいるまでは、まあいい。まったくもって良くないけれど。
uta_ka_ta_123
DONE月とどひふに文章でも参加したくて書き始めたら予想外に長くなってしまい大遅刻してしまいました(ギリギリ日の出前)初めてページメーカー使ってみたら、私の色設定がよろしくないのかなんだか文字がもよもよして読みづらくなってしまったのでポイピクにも投下しておきます!
大学生のどっぽと引きこもりのひふみがささやかな月見をする話🎑
月よりも 通い慣れた細い路地を、月が照らしている。
大学も4年になれば、残りの単位をとるため淡々と足を運ぶぐらいしかキャンパスに用事はない。友人もいない自分には黙々と卒論を書き上げる時間があったし、内定が決まった今、バイトさえなければ、残り少ない学生時代は幼馴染の部屋で過ごすと決まっていた。
秋が少しずつ深くなり、日が落ちるのも早くなってきた気がする。夏に置き去られた街路樹の青い葉も少しずつ色づき始め、肌に当たる空気が心地良い。何処からか香る金木犀を探すが、街灯の少ない暗がりでは匂いの元は分からなかった。
日が照っている間には決して窓を開けず、自分ではカーテンも開けない一二三は季節の訪れに少し疎い。
いつでも部屋に迎えるのは月明かりと俺だけだった。
1867大学も4年になれば、残りの単位をとるため淡々と足を運ぶぐらいしかキャンパスに用事はない。友人もいない自分には黙々と卒論を書き上げる時間があったし、内定が決まった今、バイトさえなければ、残り少ない学生時代は幼馴染の部屋で過ごすと決まっていた。
秋が少しずつ深くなり、日が落ちるのも早くなってきた気がする。夏に置き去られた街路樹の青い葉も少しずつ色づき始め、肌に当たる空気が心地良い。何処からか香る金木犀を探すが、街灯の少ない暗がりでは匂いの元は分からなかった。
日が照っている間には決して窓を開けず、自分ではカーテンも開けない一二三は季節の訪れに少し疎い。
いつでも部屋に迎えるのは月明かりと俺だけだった。