Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    陸上

    akimiya_s

    MOURNING颯マリ前提、陸上部モブ先輩とモブ後輩が颯砂くんに嫉妬したり、羨んだり、褒めたり、理解を示す話。
    颯砂くんは後輩に慕われててくれ、という願いで書いたもの。

    モブ後輩視点。

    颯マリはしゃべりません。ちょっと姿見せるだけ。
    サッサくんの活躍が眩しくて悔しい同級生とその後輩の話 僕の通う学校にはキングがいる。
     出場したインターハイでは一年目から優勝を果たし、三連覇に最も近いと注目の、高校陸上界が誇る超有名人。
     彼を有名人たらしめる一番の理由はインハイ優勝者だからではない。八種競技という様々な種目で競う過酷な競技において、全種目一位で完全優勝するということを目標としており、実際にそれに近いことを成し遂げている人物だからである。
     加えて彼の人並外れているところは、八種競技の選手相手だけではなく、単独競技のトップ選手にもその専門種目で負けず劣らずの結果を誇ること。
     要は、インハイ出場を目指すことが精いっぱいな一般人の僕からしたら化け物みたいな人なのだ。



     はば学に入学することが決まった三日後のこと、僕と同じ中学からはば学陸上部に進学した二つ上の先輩―サッサ先輩と同学年で、インハイに一年目から出場している優秀な人だ―にたまたま街中で再会。母親ネットワークで聞いたのか、先輩は既に僕がはば学に進むことを知っていて、お茶に誘ってくれた。情報網の素早さには慄くが、進学先のことを知るせっかくの機会だ。僕はほいほいと付いていく。
    4182