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    ジラ

    amamushi_0705

    DONE『大名とかの偉い人に夜の相手を命じられて最初はやんわり断るんだけど強行に出だしたら「生憎と××様のお気に召す身体はしておりません」とか言いながら〜』の一連の呟きから出来上がった火影ifです。モブオビを含みます。注意
    火影if 男は昂っていた。それはそうだろう。ようやく誘い出すことに成功したのだ。それを悦ばずして何になる。
     忍五大国と名高い火の国。男はその大名家に連なる者であった。もっとも分家の分家、ほぼほぼお飾りのような立ち位置にある男ではあるが困ったことにそれなりの権力はある。であるのでこれまで男は己の欲望が叶わぬことなどなかった。富、金、女──何一つ不自由などしたことがない。そんな男が目をつけたのは火の国の抱える忍里の里長だ。木ノ葉隠れの里、その長である火影が引退し代替わりしたのだという。
     高名な忍の一族の出であるという。他国にも轟く戦忍の一族うちは。炎の業である火遁、人心を惑わす幻術そのどちらにも優れ里の警務を一手に引き受けるその一族から初めて排出された火影なのだという。加えてうちはと言えば男も女も見目麗しいと専らの噂だ。男の同僚も以前に木ノ葉に依頼した際にうちはの忍を目にしたという。あれはよい。同性になどとんと興味のなかったその同僚もほうと息を吐いたほどだそうだ。あれは傾城だ。手に入れることが出来たらならよもや破滅すら容易に受け入れるだろう。そんなうちはの男を、しかも里の最高権力者である火影をその手で屈服させることが出来たらならばという欲望が男の中に渦巻いていた。
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    はとこさん

    DONEリクの

    『ヨダのわがままなお願いを全くわがままだと思わず対応するような甘いビマヨダ』

    当方のビマヨダまったく糖分を感じられないので、これでもかと物理的にも甘くしてみました。その前に、老ヨダナについてお褒め頂いたので、こちら老ヨダナ仕様のビマヨダになります。
    リクに…叶っているといいのですが…

    お声がけ頂き本当にありがとうございます!
    わがまま王子の愛され上手「どうした?狐につままれたような顔をしよってからに」

    ストームボーダー内にあるキッチン。そこでは日夜腕に覚えのあるサーヴァントたちが古今東西、さまざまな料理を生み出し、振る舞っている。やはり馴染みがあるのは母国の料理ではあったが、他国の…見知らぬ味をこの舌にのせる時の高鳴りといったらない。
    料理の味は保証されている。あとは好き嫌いの問題のみ。それはメニューを見て、コックに聞き、好みではないものを弾いていくだけの仕事である。実に簡単。それだけのことでこのわし様をも唸らせる美食にありつけるのは気分が良い。食は、二度目の生の中で一二を争う大事な娯楽であった。これがあるのとないのでは、日々の潤いに天と地ほどの大きすぎる違いがある。楽しみは多ければ多いほど良い。でなければ…あのお人好しを絵に描いたようなマスターが遠い目をしながらわし様に願い賜るあの地獄もかくやといった周回に耐えられん。
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    ミトコンドリア

    DONE『心臓の場所が違っただけだった』

    政略結婚して信じられないくらいすれ違う👹🦊(※バドエン)
    鶯は梅に帰らない ア、無理だ。
     遠くを見つめてミスタはスコンと表情を落っことした。その青い視線の先にいるのはひとりの女。彼の夫たるヴォックス・アクマの、数えて三人目の妻になる女である。濡羽色の髪と瞳の美しい人…。
     くるりと踵を返して、部屋まで早足で戻る。苛烈なまでに叩き込まれた礼儀作法と少しの理性でなんとか走ることはしなかったが、それでも脚に絡みつく朱色の着物の裾が バサバサ揺れるのが煩わしかった。裸足の足裏に汗が滲み、板張りの廊下によく滑る。襖を震える手で締めて、ペタンと畳に膝を折った。毒を太い注射針で流し込まれているように脳の奥がジクジク痛んだ。もう駄目だ。
     ミスタとヴォックスの結婚は、いわゆる政略結婚だった。ミスタの父親は出世のためにアクマ家の歴史が、ヴォックスは一族の再興のためリアス家の資金力が欲しかった。しかし、リアス家にはヴォックスと釣り合う年齢の娘はいない。ヴォックスはただリアス家の人間との縁故があればいい。それが男であり、跡継ぎを産めないミスタがヴォックスに嫁いだ理由だ。至極簡単かつありふれた話である。が、アクマ家は、資金という最後のピースを得てヴォックスの悪魔的な手腕によって、この五年足らずで大きく成長した。…三年前にはすでにリアス家の助力を必要としない程度には。なれば、形ばかりの男の嫁など邪魔くさいばかりだ。
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