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    化粧

    ケミカル飲料(塩見 久遠)

    DONEノスとクラ♀。ノスクラ♀成立済み。お化粧してあげたら誰にも見せたくなくなったノス。女子会の続きですが、色の見分けが付きにくいクラ♀さんがお化粧に挑戦するということだけおさえてもらえばOKです。
    2023/1/22にTwitterにアップしたものの再掲です。
    どうか、ガラスケースに収まっていて 「というわけで、この中から私に合う色を選んでほしい」
     帰宅するなり、大量の化粧品が入った手提げ袋を突き付けてきた我が子は真剣な面持ちだった。全く流れについていけないが、望むことであれば叶えてやりたいと思うのが親心であり、とりあえず話を聞くことにした。

     「つまり、化粧をしたいが、色の見分けがつかないから、私に色を選んでほしい。そういうことで合っているか?」
     「そうだ。面倒事を押し付けて申し訳ないが、協力してほしい」
     「それは構わないが…」
     思いもよらぬ申し出に驚きと困惑が同時に押し寄せてきた。今までに、彼女に化粧の必要性について尋ねたことがあったが、それとなくはぐらかされてきた。その時は、化粧を贅沢や娯楽の一種と思って敬遠しているのだと思っていたが、まさかこんな理由だったとは。しかし、それを踏まえると解決する疑問もある。
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