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    一方的

    honey_come_on

    MAIKINGアー! 文字ってこれか!!!!!!!!

    これいまライブで書いているものです。
    ライブは「一方的に眺める」ことが出来るものですが、ライブにコメントをくださった方に「実際に出来上がった本を抽選でプレゼント」する企画をしているので、よろしければコメントください。(※コメントの内容に抽選は関係ありません)
    https://txtlive.net/lr/1619096037088/w16192719608
    ――この想いは殺すはずだった。
     
     けれど、口からこぼれた言葉は止められない。
     トレイがその言葉を口にしてから、リドルがゆっくりと眉を寄せて『ごめん』と言うまではまるで永遠のように長かった。
    「いや、困らせて悪かった。こんな時にな」
     静かに微笑み、トレイはリドルの部屋を出る。ちゃんと食器を持って出た自分は冷静だったと思う。
     今日、リドルが、オーバーブロットした。
     オーバーブロットするだけの魔力は十分にある事は把握していたのに、何となく『リドルは大丈夫だろう』と思っていた……正しくは、目を背けていた。
     そうして、リドルを失いかけた。
     だから勢い余って、何年も抱えてこんでしまっていた想いを口にしたのだ。軽率に。
     しかしリドルの回答は拒否だった。……当たり前だろう。
     他の人と違って仲がいいから、その程度では恋愛関係になんてなれない。
     リドルが今日、ほんの少しでも今後緩めていこうとしたからと言って、トレイを受け入れるというのはまた別の話だ。
     あの母親の望むように生きていかないとしても、普通なら……似合いの女性を選ぶだろうし。
     自分勝手な気持ちを押し付けて、受け入れてもら 9989