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    探傭

    moripapa_

    BLANK途中放置しているファザコンみがある🤕くんと催眠術で🤕くんが女の子に見える🧲くんの探傭(?)※女体化ではない昔から年が上の男に弱かった。ナワーブが育った村では、父親が一家の大黒柱として出稼ぎで何週間も家を空けることがあった。なのでナワーブは自分の父親の顔をぼんやりとしか覚えていなかった。残された者たちは村の外、他の街へと出なかった。
    食料確保のために人手が必要な農作業は幼い子供でも容赦なく手伝わされる。女性や同年代の子たちに囲まれナワーブは人一倍働いた。だがやはり幼い腕力では限界がある。時折帰ってくる自分の父親が、ナワーブでは持てない荷を軽々と運ぶ背中を見上げる記憶が残っている。あまり家族と話さない父親だった。
     優秀なナワーブは他の人より早く軍兵になるべく地元を離れることになった。旅立ちの夜明け、歳を取った父親が涙を流すのを初めて見た。ナワーブは見てはいけないようなものを見た気がして早々にその場を去ったが、一瞬だけ振り返ると父親はじっとこちらを見ていた。己が知っている人物とはまるで別人のようだった。彼との記憶は殆どない。しかし確かに覚えているのは黙々と働く広い背中と、ナワーブの頭を撫でる大きな手だった。もう声も思い出せなかった。父とはそこで永遠に別れたからだ。
     幼い記憶は辛い人生 2670

    mms67669483

    PROGRESS探傭長編の作業進捗

    生まれつき火傷痕のあるおかっぱちゃんと暗殺者くんのお話の序章部分。
    ジャンルでいうとファンタジーなのかな。

    ※スズメとおかっぱちゃんは別人として描きます。
    ※このあと暗殺者ナワーブが登場予定です。
    ※直接的な表現ではありませんが、少し残酷な描写があります…。


    最後のほうのノートンがお気に入り😇
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    「Sleepyhead, close your eyes, I’m right beside you(僕はここにいるから、目を閉じて)」
     
    薄暗い部屋の中から、子守唄が聞こえてくる。
     
    「I’ll protect you from harm, and you’ll wake in my arms(安心してお眠り。眠りから覚めても、君はまだ僕の腕の中にいるよ)」

    少し舌足らずな声が小さな部屋をゆりかごのように揺らす。
     
    オレンジ色のランプに照らされた小さな手は、ベッドに横たわる1人の青年の額を優しく撫でていた。
     
    「ねえ、スズメ?ぼくまだ眠くない…」
     
    青年はストライプ模様のパジャマを着た上体を起こして、半分しか開いていない目を擦りながら言った。
     
    それまで子守唄を歌っていた少年—スズメは、ふうと小さくため息をついてベッドの上から降りると、わがままな彼に言って聞かせる。
     
    「ノートンがお利口に寝ないなら、ボク帰っちゃうよ」
     
    「えー!だめ!­」
     
    ノートンと呼ばれた彼は駄々をこねながら、スズメを軽々と抱え上げてベッドの上へ連れ戻す。

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