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    ネズ

    おもも いもこ

    DOODLEぜんねずではない、かまぼこでもない、需要があるのかさっぱりわからないじいちゃんの話。⚡は最後に出てくる。捏造と妄想を蟲毒にかけた結果、こうなりました。年も合わなそうだし、死ぬ人も出てくるし、ぐろいと思う人もいそうで、非難轟轟間違いなし。書いた自分もよくわからない。もし、お優しい方が、情けをかけてくださるなら、最後の一行だけ読んでください<(_ _)>
    鼈甲の忘れ形見御伽おとぎに参りました。
    障子の向こうから聞こえてきた女の声には心当たりがあった。今日は一度も顔を見せなかったなと思っていたところだ。
    桑島慈悟郎は、女に何と返そうか言葉を探していた。
    言葉通り「御伽」なら看病とも受け取れる。容体を診ながら夜通し傍にいるのも「御伽」だからだ。けれども、桑島は怪我一つしていない。今夜の任務は夜が訪れて早々に終わった。夜の帳が下りるのと、桑島の刃で鬼の頸が落ちるのはほぼ同時であり、悪鬼はこの一体のみだった。刀を収めて、そこからこの藤の花の家紋の家まで来た。市井の人々よりやや遅い夕飯を食い、風呂をもらい、さて寝るか、と布団を被ったところだったのだ。
    怪我もない病気もしていない健康な男の、夜の寝所での「伽」が意味するところはひとつしか思いつかない。共寝だ。その証拠に女の声は震えていた。いくら見知った顔と言え、帯を解き、我が身を差し出すのはいつの時代だろうと酷なものである。
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    おもも いもこ

    MAIKINGシェアハウスのぜんねず。続きを書く日がくるのか謎なので、供養かねて置いておきます。この後、洗濯機紐パンツ事件、裸エプロン事件、1日恋人のフリ、退去と続く予定だった。シェアハウスの名前をどうしてこれにしたのか思い出せない(笑)
    隣人以上同棲未満★「善逸!ちょうどよかった!紹介するよ。妹の禰󠄀豆子だ。禰󠄀豆子、これがシェアメイトの善逸。我妻善逸だよ」
    善逸は玄関で靴を履いたまま、炭治郎の背後からちょこんと顔を覗かせた女の子を凝視した。ぺこりとお辞儀した額の上にはピンクの髪飾り。ヘアピンをする男はいないわけじゃないが、どう見たって女もの。髪は長いし、名前の最後に「子」がついていたし、炭治郎は「妹」と紹介した。
    「えっ……きょうだいって妹?……俺、てっきり弟だと……」
     靴を脱ぎながら、半信半疑で炭治郎とその隣にいる女の子を見た。どう見ても女の子だ。
    善逸がこの『シェアハウス煉獄』に入居したのが五年前。これまで入退居は何度もあったが、全員男だった。むさ苦しい男どもがたまたま続いただけなのだが、二度三度と重なればそれが普通になる。偶然にも、ヤリたい盛りの野獣の中に子ウサギを放る奴がいなかったという、ただそれだけなのだ。規則には「後に住む住人を見つけなければ退居できない」とあるだけで、性別の指定まではされていない。善逸は炭治郎から「後にはきょうだいが住む」とだけ聞いていた。通例から考えても男だとばかり思っていた。
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    にっつ

    MOURNING完成できなさそうなぜんねずを置いておきます。
    去年のハロウィンに書いていたけど、今年も間に合わなそうなので供養です。

    ※ダークファンタジー
    ※大正軸でも現パロでもない
    ※なんかちょっと暗い

    途中でいきなり終わります!😂
    (仮)in the dark薄暗い森のその奥に、ひっそりと佇む洋館がある。そこには肌の白い美しい魔女が住んでいて、一度そこに足を踏み入れたら、二度と帰れない。

    それが、この村に昔から伝わる噂話だった。



    善逸は持っていたリンゴを齧りながら森を歩いて帰路につく。じきに収穫祭だ。善逸の育てているリンゴも今が旬で、赤くつやつやとした皮と、蜜がたっぷりと入っている実は甘い。肩に担いでいた籠が重くて切り株に腰掛け、休憩がてら残りを食べる。村で毎年行われている収穫祭は、採れた食べ物を祝うとともに、悪霊を追い払うのが村のしきたりとなっている。

    「月末だったよなぁ、確か」

    善逸が一緒に暮らしている祖父の慈悟郎が、そろそろ準備をしなければならないと言っていた。森で調達できるものがあるので、善逸は草や枯れ木を踏み分けながら森の奥へ向かう。鬱蒼とした森は方向感覚がわからなくなるため、幹のところどころに印をつけている。森から村へ帰れるように、その布の目印を確認しながら歩いていく。
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